日本人の主食として馴染み深いお米。お米にはさまざまな種類があり、世界で多く生産されているのは「インディカ米」という種類です。この記事では、インディカ米の特徴や、タイ米との違いなどをご紹介します。日本で主流のジャポニカ米とは味も食感も異なり、日本のお米とはまた違った魅力がありますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「インディカ米」の特徴や他のお米との違いを解説!
- 目次
- 世界のお米は何種類ある?
- インディカ米とは?
- 日本で親しまれているのは「ジャポニカ米」
- タイ米とインディカ米は違うもの?
- インディカ米のおいしい炊き方
- 湯取り方で作る タイ米のおいしい炊き方
- 炊飯器を使った タイ米の炊き方
- インディカ米で作るおいしいレシピ
世界のお米は何種類ある?
お米は世界各国でさまざまな品種が生産されていますが、大きく分けると「インディカ米」と「ジャポニカ米」の2種類があります。日本で主食として食べられているのは、ジャポニカ米です。
以下で詳しく解説します。
インディカ米とは?
インディカ米は世界で最も多く生産されているメジャーなお米で、世界全体の生産量のおよそ8割を占めます。主な生産地は、インド・バングラデシュ・タイ・ベトナム・マレーシアなどの東南アジアや中国の中南部など、気温の高い地域です。
インディカ米は日本ではほとんど生産されておらず、日本国内で手に入るインディカ米は輸入品が基本となります。
インディカ米は細長い形状が特徴で、長粒米とも呼ばれます。日本のお米とは違い、炊くと粘り気がほとんどなくパラパラとした口当たりで、あっさりとした味わいです。カレーやピラフ、パエリアなどの料理によく合います。
日本で親しまれているのは「ジャポニカ米」
日本をはじめ、朝鮮半島や中国東北部などで生産されているのがジャポニカ米です。日本では主流のお米ですが、世界全体の生産量は2割ほど。
ジャポニカ米は短く丸みのある形状で、炊くと粘りとツヤが出るのが特徴です。インディカ米に比べて甘みのある味わいで、ふっくらとした食感に炊き上がります。
タイ米とインディカ米は違うもの?
タイ米という単語もよく聞きますが、実はタイ米とインディカ米は、同じお米のことです。インディカ米全般を指してタイ米と呼ぶことも。
インディカ米のなかでも高級米といわれるのが、ジャスミン米やバスマティ米などの「香り米」です。ジャスミン米は主にタイで作られているお米で、その名のとおり花のような甘い香りをもちます。バスマティ米はインドやパキスタンなどのカシミール地方で栽培されており、こちらはナッツのような香りが特徴です。
どちらのお米も味、香りが非常によいことから、世界でも人気が高く、高値で取引されています。
インディカ米のおいしい炊き方
細長くてパラパラとした食感のインディカ米は、日本のお米と炊き方が異なります。こちらで詳しく解説しますので、参考にしてみてくださいね。
湯取り方で作る タイ米のおいしい炊き方
インディカ米をおいしく炊く方法のひとつが、湯取り方という炊き方です。沸騰したお湯で煮込んだ後、ザルに上げてお湯を切り、鍋に戻し入れて加熱し水分を飛ばします。その後は蓋をして蒸せば、パサつき過ぎずに適度にしっとりとした食感に仕上がりますよ。
炊飯器を使った タイ米の炊き方
こちらは、手軽に炊飯器を使って炊く方法です。日本のお米と同じ水加減で炊くことができますよ。しっかりと蒸らしの時間を取るのが、おいしく仕上げるポイント。お米が細く割れやすいので、洗うときはあまり力を入れずにやさしく洗ってくださいね。
インディカ米で作るおいしいレシピ
インディカ米で作るとよりおいしくなるお料理のレシピをご紹介します。エスニックの雰囲気が感じられてクセになるおいしさですよ!ぜひチェックしてみてくださいね。
3種のソースでいただく シンガポールの海南鶏飯
シンガポールのチキンライス「海南鶏飯(ハイナンチーファン)」を作ってみませんか。こちらは炊飯器で簡単に作れるレシピなので、気軽にお試しいただけます。パラリと炊きあがったインディカ米に鶏もも肉の旨味が染みて、とてもおいしいですよ。タレも調味料を混ぜるだけなので、ぜひお試しくださいね。
ガパオ風炊き込みごはん
タイの人気料理であるガパオライスを、ご家庭で作りやすい炊き込みごはんにアレンジ!炊飯器に材料を入れて炊飯するだけなので、とても簡単に作ることができますよ。最後に加えるナンプラーの風味で、エスニックな雰囲気に仕上がります。目玉焼きは多めの油でカリッと焼くと、本場の味に近づきますよ。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方はしっかりと加熱し、卵の生食を避けてください。
シーフードのエスニックチャーハン
シーフードの旨味たっぷり!エスニックチャーハンをご紹介します。パラパラとした食感に仕上がるインディカ米は、チャーハンにぴったりのお米です。ナンプラーをベースに甘みとピリッと辛い鷹の爪を効かせて、エスニック感漂う味わいに仕上げました。炒めるだけでぱぱっと作れるので、ランチにいかがでしょうか。
スパイス香る マッサマンカレー
タイ南部の料理であるマッサマンカレーを、ご家庭で作れるレシピです。タイカレーといっても辛味は強くなく、シナモンやカルダモンの甘く芳醇な香りが食欲をそそります。ココナッツミルクとナッツのコクと濃厚さが、パラパラとしたインディカ米と相性抜群!ぜひスパイスを揃えて挑戦してみてくださいね。
タイ米でつくる お手軽トムヤムパエリア
インディカ米で作る、トムヤム風味のパエリアはいかがでしょうか。酸味と辛味のあるトムヤムペーストが味の決め手になり、ひと味違ったパエリアに仕上がります。殻付きのエビの旨味がパラパラとしたお米に絡み、エスニックな味つけがよく合ってクセになる味わい。ぜひ作ってみてくださいね。
スキレットでジャンバラヤパエリア
スパイシーな風味がやみつき必至!ジャンバラヤパエリアのご紹介です。ジャンバラヤとは、アメリカ南部ルイジアナ州発祥の炊き込みご飯のこと。本来はケイジャンスパイスを使いますが、カレー粉をベースにご家庭で作りやすいようにアレンジしました。刺激的な辛さに、パラリとした食感のインディカ米がよく合いますよ。
パラパラ食感が魅力!インディカ米を取り入れてみませんか
あっさりとした味わいとパラパラとした食感が特徴のインディカ米は、カレーやエスニック料理などによく合うお米です。また、チャーハンや炊き込みごはんなどの日常的なメニューにも活用できます。ぜひご紹介したレシピを参考にしていただき、ご家庭で異国の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。