甘酸っぱくて果汁たっぷりの果肉がおいしい「みかん」。日本では、冬の風物詩として古くから親しまれています。そんなみかんには、ビタミンCだけでなく寒い季節を乗り切るための栄養素が含まれているんです!今回は、みかんに含まれる栄養素とおいしいみかんの選び方についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
みかんの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」
- 目次
- 日本では「温州みかん」が代表的
- 主要な栄養素はこちら
- 免疫力を高め体の健康を維持する
- ビタミンC
- βクリプトキサンチン
- ヘスペリジン
- おいしいみかんを選ぶ5つのポイント
- ①色が濃くてムラがない
日本では「温州みかん」が代表的
みかんには数多くの種類がありますが、日本では、一般的にみかんといえば「温州みかん」のことを言います。 温州みかんは、収穫時期によって次の4つの品種に分けられます。
・極早生温州
9~10月ごろにかけて収穫されるもの
・早生温州
10~12月ごろにかけて収穫されるもの
・中生温州
11~12月ごろにかけて収穫されるもの
・普通温州
1月以降に収穫されるもの
和歌山県の「有田みかん」、愛媛県の「愛媛みかん」、静岡県の「三ヶ日みかん」は、品種の名前ではなく各地のブランド名で、温州みかんの主な産地として知られています。
※『有田みかん』は「ありだ農業協同組合」の登録商標又は商標です。
※『三ヶ日みかん』は「三ヶ日町柑橘出荷組合」の登録商標又は商標です。
主要な栄養素はこちら
温州みかん(ジョウノウ膜含む)100gに含まれる主要な栄養素は以下の通りです。
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エネルギー49kcal
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たんぱく質 0.7g
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脂質 0.1g
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炭水化物 12.0g
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カルシウム 21mg
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リン 15mg
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マグネシウム 11mg
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カリウム 150mg
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ビタミンC 32mg
免疫力を高め体の健康を維持する
みかんに含まれる栄養素の中でも、特に注目したいのが以下の3つです。
ビタミンC
コラーゲンの合成を促進し、丈夫な血管や筋肉、皮膚を作るのを助ける働きがあります。また、抗酸化作用を持っているため、過酸化脂質の生成を抑え、免疫力の低下を防ぐ働きも期待できます。
βクリプトキサンチン
βクリプトキサンチンとは天然に存在するカロテノイド色素の一つで、オレンジや柿などに含まれる色素成分です。特に温州みかんに多く含まれています。
強い抗酸化作用があり、必要に応じて体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の強化、目の健康を保つ、成長促進など、体の機能を維持する働きをします。
ヘスペリジン
柑橘類に多く含まれるポリフェノールの一種です。毛細血管の強化作用や、抗アレルギー作用を持っています。また、コラーゲンの生成を促進する働きがあり、骨や皮膚の形成に関わっています。
おいしいみかんを選ぶ5つのポイント
みかんは袋詰めで販売されていたり箱買いすることも多いですが、以下の5つのポイントに注意すれば、おいしいみかんを選ぶことができますよ。
①色が濃くてムラがない
まずは全体の色をチェックしましょう。オレンジ色が濃く、色ムラがないものがおすすめです。色づきがよくてツヤがあるものほど太陽の光をたくさん浴びているため、糖度が高くなります。
②皮が薄くてハリがある
皮は薄くてハリがあるものを選びましょう。皮が固い、厚いと感じるものや皮と実の間に隙間がありふかふかしたものは、糖度が落ちている可能性があります。
③皮のキメが細かい
皮の表面にあるつぶつぶは「油泡」といい、油泡が多いほどキメが細かく糖度が高いといえます。油泡が多いみかんは枝の先端に垂れ下がっていることが多く、垂れ下がることで糖分がたまりやすくなり甘い実をつけます。
④軸が細くてヘタが緑色をしている
ヘタの色や軸の大きさも大事なチェックポイントです。ヘタが緑色をしているものが新鮮です。軸は細いものがおすすめ。軸が太いものは枝から水分が実に入ってしまうので味が薄めになりますが、反対に軸が細いと水分は少なめで、栄養分が多く入るので味が濃くなります。
⑤重みを感じるもの
最後に手に持ってみましょう。見た目よりも重量感を感じるものは糖度が高い証拠。甘い果汁がたっぷり入っているものほど重くなります。
みかんは薄皮ごと食べて強い体をつくろう!
みかんに含まれる栄養素と、おいしいみかんの選び方をご紹介しました。みかんは薄皮や筋にも栄養素が含まれているので、筋を取ったり薄皮から出したりせずに、外側の皮をむいたら丸ごと食べるのがおすすめです。そのためにも、おいしいみかんを選ぶことがポイントになります!
クラシルではみかんの保存方法やみかんを使ったおいしいレシピもご紹介しています。ぜひ合わせて参考にしてみてくださいね。