2024.7.22

カマスとは?旬や特徴、おいしい食べ方についてご紹介!

カマスとは?旬や特徴、おいしい食べ方についてご紹介!

細長い体が特徴の「カマス」。どんな魚か知っていますか?カマスにも種類があり、それぞれ見た目や旬の時期などが異なるんですよ。この記事では、カマスの特徴や産地、旬の時期を解説し、おいしい食べ方をご紹介します。記事の後半では、フライや煮付けなどのおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • カマスとはどんな魚?
  • カマスの種類
  • カマスの旬の時期や産地
  • カマスのおいしい食べ方
  • 刺身
  • 塩焼き
  • 干物
  • フライ、天ぷら

カマスとはどんな魚?

「カマス」とは、スズキ目カマス科カマス属の海水魚。体長は20~50cmほどで、一見するとサンマにも見えるような細長い体が特徴です。口には鋭い歯があり、イワシなどの小型の魚をエサとしています。

サバやサンマといったほかの魚に比べると水分量が多いため、身はやわらかく、ウロコがとれやすいという特徴があります。皮に特有の風味があり、身は淡白でありながらも脂がのっていて、白身魚の中でも旨味が強いと言われているんですよ。

諸説ありますが、カマスという名前は、穀物や肥料を入れる「叺(かます)」のように口が大きいことからつけられたのだそうです。漢字では「魳」と書きます。また、カマスは「梭子魚(サシギョ)」と呼ばれることもありますが、これは、機織り機で横糸を通すときに使う「梭(さ)」に見た目が似ていることからつけられた名前なのだそうですよ。

カマスの種類

カマスは世界で21種類ほど確認されていて、日本近海には9種類が生息しているといわれています。その中でも、一般的に流通しているのはアカカマスとヤマトカマスで、「カマス」というと、アカカマスを指すことが多いようです。アカカマスはホンカマス、ヤマトカマスはミズカマスと呼ばれることもあります。

アカカマスとヤマトカマスを見分けるポイントは、背ビレの位置と体の色です。アカカマスの背ビレは腹ビレより後ろにありますが、ヤマトカマスの背ビレは腹ビレとほぼ同じか少し前にあるという違いがあります。体の色は、アカカマスが少し赤みがかった銀色をしているのに対して、ヤマトカマスはほぼ銀色です。

一般的によく食べられているのはアカカマスで、ヤマトカマスはミズカマスという別名があることからもわかるように、アカカマスより身が水っぽいという特徴があります。

カマスの旬の時期や産地

ここがポイント

旬の時期:アカカマスは春と秋、ヤマトカマスは夏
主な産地:太平洋では鹿児島県や神奈川県、日本海側では長崎県や富山県

旬の時期は種類によって異なりますが、アカカマスは春と秋、ヤマトカマスは夏が旬です。特に秋のアカカマスには脂がよくのっていておいしいといわれています。

カマスの成長はとても早く、生まれてから一年で25cm成長します。そのため9月下旬に獲れるのは50~60gと小さな体ですが、11~12月ごろには130~150gほどのものが獲れるそうです。また、大きいものだと200gを超えるカマスもいるようで、大型のものは価格も高くなります。

カマスは温暖な海域に生息する魚で、日本近海では主に関東以南の太平洋や日本海、瀬戸内海などで漁獲することができます。特に漁獲量の多い地域は、太平洋では鹿児島県や神奈川県、日本海側では長崎県や富山県です。

カマスのおいしい食べ方

続いて、カマスのおいしい食べ方について見ていきますが、まずはお店でカマスを選ぶときのポイントをご紹介します。カマスは鮮度が落ちやすい魚なので、目が澄んでいるか、また、お腹の部分がやわらかくなく、張りがあるかに注目してみてください。身に厚みがあり、尾ひれの付け根がふっくらしていると身が肥えて脂がのっているしるしです。見かけたらぜひチェックしてみてくださいね。

それでは、カマスの調理方法について以下でご説明します。

刺身

脂ののった新鮮なカマスなら、刺身で食べるのもおすすめ!透明感のある白身が美しく、上品な旨味を楽しめますよ。皮に強い旨味や風味があるので、少し炙るとまた違ったおいしさを楽しめます。

塩焼き

シンプルな塩焼きは、カマスの定番の食べ方です。「カマスの焼き食い一升飯」という言葉があるくらい、おいしいといわれているんですよ。焼く前に塩を振って少しおくと水分が抜けてより旨味を感じられます。

干物

水分が抜けて旨味が濃縮される干物も、カマスの人気の食べ方です。特に水分量の多いヤマトカマスは、干物にされることが多いのだとか。ホクホクとした身と上品な旨味で、お酒のおつまみにもぴったりですよ。

フライ、天ぷら

カマスのフライや天ぷらも絶品!ふっくらとした身にサクサクの衣がよく合います。クセのない味わいなので、衣にハーブを混ぜ込んだりするのもおすすめですよ。

煮付け

カマスは煮付けにすることもできます。しょうゆや砂糖、みりんなどを使った甘辛い味つけにすれば、ごはんのおかずにもぴったりですよ。

カマスを使ったおすすめレシピをご紹介!

さてここからは、カマスを使ったおすすめレシピをご紹介します。おすすめの食べ方としてご紹介した塩焼きや煮付けのほかに、かますの干物を使った混ぜ寿司もピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

オーブンでつくる カマスの塩焼き

オーブンで、カマスの塩焼きを作ってみましょう。焼く前に塩を振り、余計な水分を抜いておくのがおいしく作るポイントです!魚焼きグリルがないご家庭は、ぜひオーブンで作ってみてくださいね。

カマスの梅しそ巻きフライ

梅の酸味が食欲をそそる、カマスの梅しそ巻きフライのご紹介です。カマスの上品な旨味と大葉や梅のさわやかな風味が相性抜群!何もつけずにそのままパクッと食べられますよ。おかずにもおつまみにも最適な一品です。

生姜たっぷり カマスの煮付け

生姜の風味がたまらない、カマスの煮付けはいかがでしょうか。やわらかなカマスの身に甘辛い味がよく染み、ごはんはもちろん、お酒も進む味わいに仕上がっています。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

磯の香り ふっくらカマスの天ぷら

衣に青のりを加えて磯の香りをプラスした、カマスの天ぷらをご紹介します。ふっくらとしたカマスの身とサクサクの衣がマッチして、とてもおいしいですよ。噛むごとにカマスの旨味と青のりの風味を感じられる、深みのある味わいの一品です。

かますの干物ときゅうりの混ぜ寿司

カマスの旨味が凝縮された干物を使って、混ぜ寿司を作ってみましょう。カマスのやさしい旨味とシャキシャキ食感のきゅうり、梅の酸味が相性抜群で、おかわり必至のおいしさですよ!ぜひお試しくださいね。

カマスを食べてみよう!

今回は、カマスの特徴や種類、旬の時期などについて解説し、おいしい食べ方やおすすめレシピをご紹介しました。身のやわらかさと淡白な味わいが魅力のカマス。今回ご紹介したレシピも参考に、さまざまな調理方法で味わってみてくださいね。

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