「ホキ」という魚をご存知ですか?あまり聞き慣れない名前ですが、実は白身魚フライやフィッシュバーガー、練り物など、さまざまな食品に使われる身近な魚なのです。今回は、ホキの特徴や味わいをはじめ、旬の時期や産地、おすすめの食べ方などをご紹介します。ホキについて詳しく知って、魚料理を楽しんでみましょう!
白身魚の「ホキ」について知りたい!特徴や旬、おいしい食べ方について解説!
- 目次
- ホキとは?
- 淡白な味わいの白身魚
- どのような食品に使われているの?
- 主な産地や旬の時期はいつ?
- おすすめの食べ方をご紹介!
- フライ・天ぷら
- フィッシュバーガー
- 唐揚げ
ホキとは?
「ホキ」とは、タラ目マクルロヌス科に属する深海魚のこと。以前はメルルーサ科に分類されていましたが、別の種類と認定されてからはマクルロヌス科として扱われるようになりました。
ホキは切り身で輸入されることが多いので、生きている姿を見たことのある方は少ないでしょう。その顔はタラに似ていますが目が大きく、魚体は銀色で細長い形をしています。大きいものは体長1m、体重8kgほどになり、寿命は12〜20年ほどと比較的長生きするのが特徴です。また、肉食魚なので歯が鋭く、ハダカイワシやイカ、エビなどを捕食して生息しています。
淡白な味わいの白身魚
ホキはいわゆる「白身魚」として扱われることが多く、その身は淡白な味わいでクセが少ないのが特徴です。肉質はタラに似ていますが、骨が少なくて取り除きやすいうえ、加熱しても固くなりにくいので幅広い調理法に適しています。
ただし、ホキは旨味が少なく淡白な味わいなので、少し物足りないと感じる方も多いかもしれません。そのため、調理の際はバターやスパイスを使って、コクや風味をプラスするとおいしくいただくことができますよ。
どのような食品に使われているの?
ホキは調理加工がしやすく価格がリーズナブルなので、業務用の白身魚としてさまざまな食品に活用されています。代表的な食品は、お弁当に入ってる白身魚フライ、フィッシュバーガー、ちくわなどの練り物です。ホキはあまり有名な魚ではありませんが、実は日本の食文化に深く関わっています。私たちが気づかないうちに口にしているのかもしれませんね。
また、ホキは水深300~800mの深海に群で生息するため、以前は底引き網漁(トロール漁)で大量に漁獲されていましたが、乱獲によってその数が激減しています。近年は市場に安定供給されなくなってきているので、同じタラ目であるデコラやメルルーサという魚で代用されることも多いようです。ちなみに豊洲市場では、冷凍ホキの価格は1kgあたり700円前後で取引されていましたが、昨年から徐々に値上がりしています。
主な産地や旬の時期はいつ?
ホキの主な産地はニュージーランドとオーストラリアの南部ですが、アルゼンチン、チリ、南アフリカなどでも多く水揚げされています。日本近海には生息していないので、日本で出回っているものは全て輸入品です。ちなみに、ホキという名は産地であるニュージーランドやオーストラリアの呼び名で、英語では「Blue grenadier」や「Hoki」などと書きます。
ホキ漁は通年行われていますが、産卵期は6〜8月。産地であるニュージーランドでは、漁のピークシーズンが6〜9月なので、ホキの旬はその時期になるといえるでしょう。ただし、日本に輸入されるホキは全て冷凍品なので、それがいつ獲れたものなのか分からないのが現状です。そのため日本では、ホキはあまり旬を感じさせない魚のひとつと言えます。
おすすめの食べ方をご紹介!
ここからは、ホキのおすすめの食べ方についてご紹介します。ホキの鮮魚がスーパーに並ぶことはありませんが、冷凍フィレは市場やインターネットショッピングで購入することができます。興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
フライ・天ぷら
ホキのおすすめ食べ方は、やはりフライです。ふっくらと淡白なホキフライに、タルタルソースをやチリソースをたっぷりとかけるとおいしいですよ!また、チーズや明太子を挟んで揚げるのもおすすめです。
フィッシュバーガー
もうひとつ、おすすめの食べ方はフィッシュバーガーです。お店で食べることもできますが、揚げたてのホキフライで作るフィッシュバーガーはまさに絶品です!
唐揚げ
ホキで唐揚げを作ると、鶏肉よりあっさりとした味わいに仕上げることができます。クセや骨が少なくて食べやすいので、お子様にも喜ばれる親しみやすい味わいですよ。
あんかけ
ホキの唐揚げは、あんかけにアレンジすることもできます。甘酢あんやみぞれあん、チリソースなど、さまざまな味つけで楽しむことができますよ。
ムニエル
ホキは脂の少ない魚なので、焼く場合はムニエルがおすすめです。小麦粉をまぶしてバターで焼くと、しっとりと香ばしい風味に仕上げることができますよ。
煮付け
ホキを煮付けにする場合は、少し濃いめの味つけにするのがおすすめです。乳製品と相性がよいので、クリーム煮にしてもおいしいですよ。
実は身近な魚!ホキを食べてみよう!
今回は、ホキの特徴や味わいをはじめ、旬の時期や産地、おすすめの食べ方などをご紹介しました。ホキとは淡白な味わいの白身魚で、白身魚フライやフィッシュバーガー、練り物などさまざまな食品に使われています。スーパーに並ぶことは少ないですが、インターネットショッピングなどで購入することができますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。