最終更新日 2023.3.30

金柑とは?種類や他の柑橘類との違い、おいしく食べる方法もご紹介!

金柑とは?種類や他の柑橘類との違い、おいしく食べる方法もご紹介!

のど飴に使用される素材としても有名な「金柑」。料理としては、お正月に食べる甘露煮が定番ですが、ジャムなどに加工したり、おかずのアクセントとしてもぴったりな食材なんです。今回はそんな金柑を使って作るおいしいレシピに加えて、種類や食べ方など金柑にまつわる知識をご紹介します。

  • 目次
  • 金柑とは
  • 金柑にはどんな種類があるの?
  • たまたま
  • こん太
  • ぷちまる
  • 金柑と名前が似ている果物
  • ポンカン
  • タンカン

金柑とは

11月ごろになると店頭に並びはじめる「金柑」。ミカン科キンカン属に属する常緑低木に実る果実です。みかんをピンポン玉程度に小さくしたような可愛らしい見た目をしていますが、ミカン科カンキツ属に属するみかんなどの果物とは区別されます。みかんは皮を剥いて果肉を食べますが、金柑は皮を剥かずに丸ごと食べることができるのも特徴です。柑橘類に似た清々しく爽やかな味わいとほのかな酸味があり、皮ごと食べればほんのり苦みのある味わいも楽しめます。ジューシーというよりギュッと詰まった食感も魅力のひとつです。そのまま食べるのはもちろん、飴やジャムなど加工されたものを食べる機会も多いですよね。

そんな金柑の国内生産量は宮崎県がトップで、2位、3位に鹿児島県、熊本県と、九州地方の地域が並びます。金柑は1月~3月にかけて旬を迎え、ツヤとハリのある美しいオレンジ色になりますが、温室栽培のものは、11月末ごろから収穫され店頭にも並びはじめます。後半でレシピもご紹介しますが、甘露煮にすればツヤツヤとした宝石のような見た目に仕上がるので、おせち料理の縁起物としても親しまれているんですよ。

金柑にはどんな種類があるの?

金柑は大きく分けて、食用と観賞用分けられます。近年、食用の金柑はサイズが大きいものや種なしのものなど、独自性のある品種が登場しているんです!ここでは、食用に金柑の種類や特徴についてご紹介します。

たまたま

宮崎県が誇る金柑ブランド「たまたま」。生食向けに作られた品種で、完熟でおいしい金柑のみが分類されています。たまたまであるための条件は、宮崎県内で温室栽培されたもの、開花結実から210日以上経過しているもの、糖度16度以上のもの、さらに2.8cm以上のLサイズのものであることの4つです。味も見た目もこだわり抜かれた「たまたま」は、毎年1月中旬ごろに解禁日まで設けられているそうで、その日を楽しみにされている方も多い話題性のある品種なんですよ。さらに糖度18度以上でサイズの直径が3.2cm以上のものは「たまたまエクセレント」として、たまたまより等級の高い金柑に分類されています。

※『たまたま』は「宮崎県経済農業協同組合連合会」の登録商標又は商標です。

こん太

静岡県の品種である「こん太」。金柑の味のイメージを覆す20度以上の糖度と、磨いたかのようにツルツルとした表面が特徴です。「ニンポウキンカン」から派生した品種で、現在では静岡県の限られた地域でしか栽培されていないため、希少な品種になっています。貴重な味わいのこん太も、食べる機会があったらぜひ生食で食べてみたいですね!

ぷちまる

金柑は種があるものが多いなか、唯一の種無し金柑として登場した「ぷちまる」。種を気にせずに食べられるだけでなく、皮のパリッとはじけるような食感も特徴で、果肉の酸味、皮の甘みのバランスが整った金柑です。おやつにパクッとスナックのように食べることもできるので、金柑を楽しむシーンが広がりそうですね。

金柑と名前が似ている果物

金柑と名前の似た果物に「タンカン」や「ポンカン」があります。これら2つは金柑とは異なる「カンキツ属」に分類されている果実です。以下で軽くそれぞれの特徴をチェックしてみましょう!

ポンカン

ポンカンはインド原産とされる果物で、台湾を経て明治時代に日本に入って来たと言われています。温州みかんに比べるとやや大きめで、酸味は控えめで甘味が強く、しっかりとした果肉が特徴です。金柑のように皮ごと食べることはせず、剥いていただきます。

タンカン

タンカンは、ポンカンとネーブルオレンジの自然交配種であるタンゴールの一種です。温州みかんとほぼ同じくらいのサイズで、厚くゴツゴツしている皮を剥いていただきます。果汁は甘くジューシーで、ほどよい酸味も感じられるバランスのよさと香りのよさが特徴です。

それぞれに異なる味わいは、食べ比べてみるのも楽しそうですね。

金柑をおいしく食べる方法

先述したように、金柑は皮ごと食べられるので、まずは洗ってそのまま食べてみましょう。みかんなどの柑橘類とは少し違う、特有の爽やかさを楽しめますよ。

生食を楽しんだら、ジャムや甘露煮などに加工するのもおすすめです!甘露煮はおせち料理や箸休めに、金柑のジャムは料理やスイーツなどに使用することもできるので、作っておくと重宝しますよ!甘く食べる印象がある金柑ですが、料理のアクセントとして使用してもおいしくいただけます。鮮やかなオレンジが料理に華を添えてくれたり、スライスすればデコレーションとしても活躍してくれるので、ぜひさまざまな活用法で楽しんでみてくださいね。

金柑を使ったおいしいレシピをご紹介!

ここからは、金柑を使って作れるおいしいレシピをご紹介します。甘露煮やスイーツやドリンクはもちろん、料理に活用するレシピもピックアップしたのでぜひチェックしてみてくださいね!

簡単手作り 金柑ジャム

ツヤツヤとした仕上がりが美しい金柑ジャムのご紹介です。パンに塗る以外にもスイーツのトッピングや料理のアクセントとして応用することもできるので、汎用性も抜群ですよ!下ゆでしてから種を除き、グラニュー糖とレモン汁とともにとろみがつくまで煮るだけで作れる手軽さも魅力の一品です。

簡単 金柑の蜂蜜漬け

金柑を使った料理が初めての方にもぴったりなのが、こちらのレシピ!金柑のはちみつ漬けです。ジャム同様、トッピングやドリンクなどに活用できます。作り方は、ヘタと種を取り除いて薄切りにした金柑を容器に入れたら、あとははちみつを加えて冷蔵庫で1日寝かせるだけ。金柑を手軽に楽しめる一品があっという間に完成します。ぜひお試しください。

金柑の甘露煮

お正月の料理に添えたい、金柑の甘露煮のレシピをご紹介します。シロップの甘さと金柑のほろ苦さ、酸味も感じられ、バランスのよい味わいに仕上がっています。口の中にジュワッと広がる爽やかな風味が絶品ですよ!鮮やかなオレンジ色にピカピカ輝く金柑の甘露煮は、見ているだけでもご利益にあやかれそうですね。

金柑のコンポート

金柑は甘露煮にすることが多いかもしれませんが、コンポートにするのもおすすめです!このレシピでは、白ワインと砂糖を使用して上品な甘さに仕上げました。デザートとしてはもちろん、サラダのアクセントなどとしても活用することができるので、覚えておくと便利ですよ!

金柑のスパイシーシロップ煮

甘露煮やコンポートとはひと味もふた味も違う、エキゾチックな香りをプラスしたスパイシーシロップ煮はいかがでしょうか。白ワインとはちみつに加えるのは生姜や八角、シナモンパウダーにホール黒こしょうです。スパイスのキリッとした風味と奥深い香り、金柑の酸味が相性抜群でクセになるおいしさです。

金柑のジンジャースカッシュ

爽快な飲み口が心地よい金柑のジンジャースカッシュもお試しいただきたい一品です。こちらのレシピでは、オレンジジュースをベースにガムシロップと金柑の果汁を加え、さっぱりとした味わいに仕上げました。生姜とローズマリーの風味をプラスすることで、爽快感がぐんとアップしますよ!まるでカクテルのようですが、ノンアルコールなのでお風呂上がりやリフレッシュしたいときなど、さまざまなシーンでお楽しみいただけます。

鶏もも肉の金柑ソース

金柑の酸味やほろ苦さをおかずにも利用してみましょう!こちらは、香ばしく焼いた鶏もも肉のソースに金柑を使用しました。鶏肉の旨味に、金柑の爽やかな風味としょうゆ味の甘辛い味つけがよく合い、ごはんがどんどんすすみますよ!ぜひ金柑をおかずにも取り入れてみてくださいね。

簡単おつまみ金柑のクリームチーズカナッペ

金柑を使っておもてなしの一品にもぴったりな前菜を作ってみませんか?クラッカーの上にクリームチーズと輪切りにして種を除いた金柑、くるみをのせ、はちみつをかけていただきます。酸味と甘味、塩気のバランスとクリーミーな口当たりが絶妙にマッチしていて、ワインのおともにもぴったりですよ!

金柑とニンジンの簡単ラぺ

にんじんのラペに薄切りにした金柑をプラスしました。金柑のすっきりとした味わいが口の中に広がるさっぱりとした一皿です。ジューシーなミニトマトがよいアクセントになっていて、飽きることなくいただけますよ。定番の一品に金柑をプラスするだけでいつもとは違う味わいを楽しめるので、ぜひレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。

金柑レアチーズケーキ

ティータイムやデザートにぴったりなレアチーズケーキのレシピをご紹介します。生地に金柑ジャムを混ぜ込んでいるので、クリーミーでありながらもさっぱりとした後味をお楽しみいただけます。なめらかなレアチーズの中に金柑の爽やかな酸味とほのかな苦みも感じられ、1ピースではやめられないおいしさですよ!オーブンを使わずに作れる、覚えておくと便利なレシピです。

金柑を使った料理を楽しもう!

そのまま食べるよりも、スイーツやドリンク、料理などに活用することで、その魅力を発揮する金柑。ちょっとプラスするだけでも味を変化させてくれる金柑は、レシピのバリエーションを増やしてぜひ使いこなせるようになりたいですね!今回の記事を参考に、ぜひご自宅でも金柑を使った料理を楽しんでみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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