日本三大珍味のひとつである「からすみ」。ボラやサワラの卵巣をじっくりと熟成させた濃厚な味わいは、お酒がお好きな方にはたまらないおいしさですよね。今回は、からすみとはどのような食品なのか、その原材料や作り方、おすすめの活用レシピなどをご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「からすみ」とは?特徴やおいしい食べ方を詳しく解説!
- 目次
- からすみとは?
- なんの魚の卵?
- なぜ高いの?
- どのような味がするの?
- おすすめの食べ方は?
- 軽く炙って
- からすみ大根
- お茶漬け
からすみとは?
「からすみ」とは、魚の卵巣を塩漬け・乾燥させた食品のことです。漢字では「唐墨」と書き、海鼠腸(このわた)、雲丹(うに)と並ぶ日本三大珍味のひとつとされています。
なんの魚の卵?
主な産地は長崎県で、ボラの卵巣を使った「本からすみ」が特に有名です。ほかにも、香川県ではサワラやサバのからすみ、イタリアではマグロの卵巣を使った「ボッタルガ」が作られていたりと、国や地域によってさまざまな種類があります。
なぜ高いの?
からすみは古くからギリシャやトルコ、エジプトで作られ、承応元年(1652年)に中国から長崎に伝わったと言われています。その形が中国(唐)の墨に似ていたことや、当時のものは色が黒かったことから「唐墨」と呼ばれるようになったそうですよ。現代では、原材料であるボラの卵巣が手に入りにくく、製造にとても手間と時間がかかるため、国産の本からすみは高級食材になっています。
どのような味がするの?
からすみは深い旨味と程よい塩気、特有の風味があり、熟成したものはまろやかな甘味も感じられます。見た目はたらこによく似ていますが、色は深いオレンジ色でねっとりとした食感をしています。
からすみは「海のチーズ」と表現されるほど濃厚な味わいなので、薄くスライスしたものを酒のおつまみとしていただくのにぴったりの食材です。特に、からすみを大根で挟んだ「からすみ大根」は、日本酒にぴったりなおつまみとして古くから親しまれています。
おすすめの食べ方は?
からすみはお酒のおつまみとしていただくのが一般的ですが、すりおろしたものを調味料のように活用することもできます。いくつか例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
軽く炙って
からすみを軽く炙ると、香ばしい風味がグンと引き立ちます。薄くスライスしたものをオーブントースターやフライパンでサッと焼いて、お酒のおつまみとしていただきましょう。
からすみ大根
からすみと大根を薄くスライスし、交互に重ねて盛り付けます。大根の甘味でからすみの旨味が引き立ち、ついつい後を引くおいしさですよ。
お茶漬け
お茶漬けにからすみをのせると、旨味が格段にアップします!お食事としてはもちろん、お酒のシメにいただくのもおすすめです。
パスタ・リゾット
からすみは和食だけではなく、イタリアンでもよく使われます。パスタやリゾットにすりおろしたからすみをトッピングすると、コクと旨味がグンと増してワンランク上の味わいに仕上げることができますよ!特に、ペペロンチーノやクリームソースと相性抜群です。
ポテトサラダ
からすみをポテトサラダに加えると、適度に塩気の効いた大人な味わいに仕上がります。いつものポテトサラダに変化をつけたいときにもぴったりですよ!
炒め物
からすみは、野菜炒めやチャーハンの隠し味に活用することもできます。すりおろしたものを少量加えるだけで旨味がグンと増し、普段とはひと味違うおいしさに仕上げることができますよ!
からすみの活用レシピをご紹介!
からすみの魅力を知ったところで、ここからはおすすめの活用レシピをご紹介します。からすみを普段の料理に取り入れて、贅沢な味わいを楽しんでみましょう!
カラスミとモッツァレラチーズのサラダ
からすみを使ったおつまみといえば、前述の通りからすみ大根が定番ですが、薄くスライスしたモッツァレラチーズと合わせるのもおすすめなんです!淡白なモッツァレラチーズと塩気の効いたからすみが相性抜群で、ついつい後を引くおいしさですよ!
カラスミとホタテのカルパッチョ
特別な食事やパーティーの前菜としておすすめの一品、贅沢にからすみを使ったホタテのカルパッチョはいかがでしょうか。カラスミの独特の塩気とホタテの甘みが絶妙に調和し、口の中で広がるおいしさが魅力です。ホタテとからすみの組み合わせを引き立てるために、シンプルな調味料で仕上げることがポイントです。
からすみクリームチーズチャンジャのブルスケッタ
クリームチーズにチャンジャとからすみを合わせた、濃厚な味わいのブルスケッタです。ピリッと辛くクリーミーな味わいは、お酒のおつまみにぴったり!手軽なおつまみがほしいときに、ぜひ作ってみてくださいね。
贅沢な大人の味 からすみポテトサラダ
そのまま食べてももちろん美味しい高級食材のからすみを、ポテトサラダに合わせていただくレシピです。マヨネーズは使用せずに、からすみの旨味を生かした一品です。おもてなしにもおすすめの一品です。
からすみのバター風味パスタ
からすみは、パスタの味つけにもよく使われます。こちらのレシピでは、からすみをふんだんに使って贅沢な味わいに仕上げました。バターとニンニクの風味とからすみの塩気が相性抜群で、一度食べたらクセになること間違いありませんよ!
濃厚クリーミーなからすみリゾット
おもてなしの一品に、からすみのクリームリゾットはいかがでしょうか。からすみの旨味にクリームチーズのコクが絶妙にマッチしています。まったりと濃厚な味わいで、白ワインや日本酒ともよく合いますよ!
シンプルに素材の旨味でからすみチャーハン
シンプルなチャーハンにからすみを加えると、特有の旨味が加わってワンランク上の味わいに仕上げることができます!炒め油にはバターを使って、コクをプラスすることがポイントですよ。
やみつき カラスミもち
普段とはひと味違う餅料理を楽しみたいときは、からすみ餅がおすすめです。カリッと香ばしく揚げた餅に、からすみとおろしだれがじゅわーと絡んで驚くほどにおいしいですよ!ぜひ作ってみてくださいね。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
鶏肉と彩り野菜のからすみ炒め
からすみは、野菜炒めの味つけに活用することもできます。味つけは塩こしょう、からすみのみとシンプルですが、シャキシャキと歯応えがよく、旨味たっぷりな味わいでお酒が進みますよ!ぜひお好みの野菜で作ってみてくださいね。
からすみの贅沢な風味を楽しもう!
いかがでしたか?からすみの魅力をはじめ、その原材料や作り方、おすすめの活用レシピなどをご紹介しました。からすみはお酒のおつまみのイメージが強いですが、調味料として料理に活用することもできます。
クラシルでは、ほかにもからすみの活用レシピをご紹介しています。そちらも合わせて参考にして、贅沢な味わいをお楽しみくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。