寒い日にぴったりなスープ「クラムチャウダー」。貝の旨みがたっぷり詰まったやさしい味わいが人気を呼び、今や日本を含め世界中で親しまれています。今回は、そんなクラムチャウダーの特徴のほか、意外と知らないシチューとの違いをご紹介!貝の下処理法やおすすめレシピも登場するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
クラムチャウダーとは?シチューとの違いや絶品レシピを紹介!
- 目次
- クラムチャウダーとは
- クラムチャウダーの種類
- ニューイングランド風
- マンハッタン風
- クラムチャウダーとシチューの違い
- 材料
- 作り方、味わい
- 基本!貝の下処理の仕方
クラムチャウダーとは
クラムチャウダーとは、貝や野菜などさまざまな食材がたっぷり入った、アメリカを代表するスープのことです。
英語で「二枚貝」という意味の「クラム(Clam)」と「具だくさんのスープ」を意味する「チャウダー(Chowder)」を合わせてこの名で呼ばれるようになったと言われています。
その名からもわかるの通り、クラムチャウダーに欠かせない材料は「貝」です。日本ではあさりやはまぐりを使うのが一般的ですが、本場アメリカではアメリカ原産の二枚貝「ホンビノス貝」で作るのだとか。これらの貝と、1センチ角ほどの大きさにカットしたじゃがいもやにんじん、たまねぎ、ベーコンなどと一緒にじっくりと煮込みます。
貝の旨みがたっぷり詰まった奥深い味わいと、具だくさんで食べ応え抜群のボリュームが人気を呼び、今や発祥地であるアメリカを飛び出して、日本を含め世界各地で親しまれているんですよ。
クラムチャウダーの種類
ひとくくりにクラムチャウダーと言っても、地域によってアレンジの仕方はさまざま!大きく「ニューイングランド風」と「マンハッタン風」の2種類に分けることができます。
以下で、それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
ニューイングランド風
日本でもおなじみの白い見た目をしたクラムチャウダーです。牛乳や生クリームを加えて、ほっこりやさしくも濃厚な味わいに仕上げます。アメリカ北部に位置するニューイングランドやボストンでは定番の一品で「ボストンクラムチャウダー」と呼ばれることもあります。
マンハッタン風
マンハッタン風とは、トマトをたっぷり加えたクラムチャウダーのこと。トマトの酸味が貝や野菜といった食材の旨みを引き立て、シンプルながらも奥深い味わいに仕上がります。ニューヨークの中心部マンハッタンらしい、見た目も華やかな一品です。
このほかにも、クリームとトマトを同量合わせたものや、お肉や野菜を主役にしたものなどクラムチャウダーのバリエーションは無数にあります。従来のレシピの枠にははまらない、自由なスタイルもクラムチャウダーの魅力といえるでしょう。
クラムチャウダーとシチューの違い
クラムチャウダーと見た目がよく似ている料理に「クリームシチュー」があります。この2つ、一体どのような違いがあるのでしょうか。
以下で、それぞれの違いをチェックしてみましょう。
材料
クリームシチューの主な材料は、鶏肉やじゃがいも、にんじん、たまねぎなど。鶏肉のかわりに牛肉を使ったり、ブロッコリーやほうれん草、コーンを加えて彩り豊かに仕上げることもあります。
一方クラムチャウダーは、先ほどもご説明した通り、野菜のほか、あさりやはまぐり、ホンビノス貝といった二枚貝を使うのが一般的です。
作り方、味わい
クリームシチューは、ひと口大に切った材料を小麦粉や牛乳、バターなどと一緒にじっくり煮込み、とろっと濃厚な味わいに仕上げます。
それに対して、クラムチャウダーに使う具材はクリームシチューよりも小さく切るので火の通りが早く、加熱時間は短め。具だくさんですがとろみは控えめなので、クリームシチューとは異なり、スープのように飲むことができます。
基本!貝の下処理の仕方
クラムチャウダーのレシピをご紹介する前に、まずは貝の下処理についてご紹介します。丁寧に下処理すれば、よりおいしくなるのはもちろん、調理もしやすくなりますよ!
あさりの砂抜き
アサリの砂抜きのポイントは、アサリが生息していた海に近い状態にすること!海水と同じ、塩分濃度3パーセントほどの塩水にアサリを入れ、砂の中の状態を再現するためアルミホイルをふわっとかけたら、しばらく冷蔵庫に置いてから水で洗い流します。貝同士が重なり合うと砂がうまく抜けないことがあるので、大きめのボウルやバットを使ってくださいね。
ホンビノス貝の下ごしらえ
ホンビノス貝は、砂ではなく泥を含んでいることがあるので、泥を抜く「モヤ抜き」という下処理を施します。モヤ抜きの仕方は先ほどご紹介したアサリの砂抜きとほとんど同じ!モヤ抜きしたあとに塩抜きすることで塩気が抜けて、味がよくのるようになります。ぜひひと手間かけて、おいしく作ってくださいね。
貝の旨みたっぷり!クラムチャウダーのおすすめレシピ
ここからは、クラムチャウダーのおすすめレシピをご紹介します。おうちで手軽に作れるレシピばかりなので、気軽に挑戦してみてくださいね。
濃厚クラムチャウダー
ホンビノス貝を使って作る、クラムチャウダーのご紹介です。ホンビノス貝の濃厚な旨みがたっぷりあふれ出し、シンプルながらも濃厚で奥深い味わいに仕上がります。本場アメリカを彷彿とさせる本格的なおいしさを、ぜひご堪能くださいね。
ハマグリたっぷり クラムチャウダー
肌寒い日の朝ごはんやブランチに、ハマグリを贅沢にたっぷりと使ったクラムチャウダーはいかがですか?牛乳とハマグリの煮汁を合わせて作ったスープは、コク深く、旨みたっぷり!さまざまな食材のおいしさが複雑に絡み合い、食べ始めると止まらなくなりますよ。
しじみのクラムチャウダー
みそ汁など和食のイメージが強いしじみですが、実はクラムチャウダーとも相性抜群!しじみや野菜、2種類のチーズがたっぷり入っているので、ボリュームも満点です。フライパンひとつで簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。
ハマグリで作る トマト風味のクラムチャウダー
いつもとひと味違うクラムチャウダーが食べたいときは、このレシピがおすすめ!トマト風味のクラムチャウダーのご紹介です。ひと口食べればトマトの酸味やハマグリと野菜の濃厚な旨みが口いっぱいに広がり、たまらないおいしさですよ!ぜひアツアツの内にお召し上がりくださいね。
海鮮たっぷりクラムチャウダー
海鮮がたっぷり入ったクラムチャウダーのご紹介です。あさりの水煮缶とシーフードミックスを使って手軽に作れるので、時間がないときや忙しいときにもぴったり!具だくさんで、食べ応え抜群なのもうれしいポイントです。
アサリの水煮缶で作るクラムチャウダー
一から作ると少し手間のかかるクラムチャウダーも、アサリの水煮缶を使えばとっても簡単!わざわざ貝の下ごしらえをしなくても、あさりや野菜、ベーコン、マッシュルームの旨みがぎゅっと詰まった、満足度の高い品に仕上がります。時短効果も抜群なので、覚えておくと役立つレシピです。
みそが隠し味 クラムチャウダー
クラムチャウダーとみそ、意外な組み合わせかと思いきや相性抜群!隠し味に少しみそを加えることでコクがプラスされ、どこかほっとする味わいに仕上がります。アサリの代わりにハマグリを使ったり、ホタテやブロッコリー、にんじんをプラスするなどアレンジもお楽しみくださいね。
冷凍あさりで白みそクラムチャウダー
貝の下ごしらえをする必要がない冷凍のアサリは、忙しい日の強い味方!調理時間わずか20分程度で、白みその風味が効いたとろっとやさしい味わいのクラムチャウダーができあがります。切って加熱するだけと難しい工程もないので、お料理初心者の方にもおすすめです。
ほっこりおいしい!クラムチャウダーをおうちで作ってみよう
貝と野菜の旨みが溶け出した、とろっと濃厚な味わいが魅力のクラムチャウダー。一見手間がかかりそうなイメージがありますが、貝の下ごしらえさえ終われば、あとは切って煮込むだけで簡単に作ることができます。時間がないときや忙しいときは、あさりの水煮缶といった時短アイテムを使うのもおすすめです。
クラムチャウダーはどの季節でも楽しめるスープですが、やはり肌寒い季節に最適!アツアツのクラムチャウダーを食べて、身も心もぽかぽかに温めましょう!