トロッと煮詰めた果汁とみずみずしい果実がおいしい「コンフィチュール」をご紹介します。同じく果実を砂糖で煮詰める「ジャム」との違いや、コンフィチュールの作り方も解説!ぜひお好きなフルーツでアレンジを楽しんでみてくださいね。
コンフィチュールってどんなもの?ジャムとの違いやレシピもご紹介
- 目次
- コンフィチュールとは
- ジャムとの違いは?それぞれの特徴もご紹介
- 語源
- 作り方・形状
- 味わい
- コンフィチュールのおいしい食べ方
- コンフィチュールの作り方
- プラムのコンフィチュール
コンフィチュールとは
「コンフィチュール(confiture)」とは、果物を砂糖と一緒に煮詰めた料理のことです。
肉や魚、野菜といった食材を砂糖や酢、油などに漬けることで保存性を高める「コンフィ(confit)」というフランス料理の一種で、「コンフィチュール」という名前もこれに由来しています。
コンフィチュールの主な材料は、果物と砂糖。イチゴや桃、キウイ、ブルーベリー、プラム、りんご、オレンジなどお好みの果物でで作ることができます。
最近では従来の保存食とは異なり、材料を数種類組み合わせたり、スパイスやアルコールを加えて風味豊かに仕上げたりなどアレンジもさまざま。写真映えするビジュアルも注目されていて、コンフィチュールを扱う専門店も次々とオープンしているんですよ。
ジャムとの違いは?それぞれの特徴もご紹介
コンフィチュールとジャムはとろっとした見た目だけでなく食べ方もよく似ていますが、一体どのような違いがあるのでしょうか。
コンフィチュールは、フランスで「ジャム」を表す言葉として使われています。つまり、コンフィチュールもジャムも「果物に砂糖を加えて煮詰めたもの」という点ではまったく同じ。一方で、形状や味わいなど異なる点もいくつかあります。それぞれの特徴と違いをチェックしてみましょう!
語源
先ほどご説明した通り、コンフィチュールの語源は「コンフィ」というフランス料理の調理法です。つまり、コンフィチュールは「食材を保存する」ことを目的として作られと言われています。
一方で、ジャムは「ぎっしり詰め込む、押し込む」という意味の英語です。 このことから、ジャムは「果汁などを凝固する」ことを目的として作られたのではないかと考えられています。
作り方・形状
コンフィチュールはまず果物を砂糖に漬け、果汁を浸出させてから作ります。その果汁を煮詰めたものに果肉を加えるため、果物の形がごろっと残り、さらりとした状態に仕上がるのが特徴です。
一方で、ジャムは果物の原型が崩れるまで砂糖と一緒によく煮詰めるため、とろっと濃密です。
ちなみに、コンフィチュールとジャムにとろみがつくのは、果物に含まれる「ペクチン」という成分の影響なんですよ。
味わい
コンフィチュールで使う砂糖の量は、果実の重さの約20%前後が一般的です。砂糖の使用量がジャムよりも少ないため甘さが控えめで、果実のフレッシュ感を強く感じることができます。さらに野菜やナッツ、スパイスなどさまざまな食材をミックスして風味よく仕上げ、アレンジを楽しめるのもコンフィチュールの魅力です。
一方で、ジャムを作るときは基本的に果実の重さとほぼ同量の砂糖を使用します。甘さをしっかりと感じられる味わいに仕上がるのが特徴です。
コンフィチュールのおいしい食べ方
個性豊かな風味とフレッシュな味わいが魅力の「コンフィチュール」。ゆるめの形状でさまざまな食材になじみやすいため、とろみが強いジャムよりも幅広く活用できます。コンフィチュールならではのおいしい食べ方をチェックしてみましょう!
■パンに塗る
コンフィチュールはジャムと同様、パンによく合います。果肉の部分を使えばサンドイッチの具としても楽しめますよ。パンだけでなくクラッカーやスコーン、パンケーキなどにトッピングして食べるのもおすすめです。
■ヨーグルトに加える
コンフィチュールはとろみがあるので、ヨーグルトとよく馴染みます。まろやかなヨーグルトに果肉のシャキッとした食感がアクセントになり、朝食にぴったりのさわやかなデザートになりますよ。
■飲み物に入れる
紅茶やハーブティーなどに入れればフルーツティーに、炭酸水に加えればフルーツソーダに仕上がります。コンフィチュールの量で甘さを調節できるのもうれしいポイントです。
■チーズにのせる
チーズの塩気がコンフィチュールの甘みを引き立て、奥深い味わいを楽しめます。お酒のおつまみにもぴったりですよ。
■ドレッシングやソースなど調味料として使う
コンフィチュールは調味料としても使えます。ワインや醤油、バターなどと一緒にフライパンでさっと煮詰めて肉や魚料理にかけるソースにしたり、バルサミコ酢やオリーブオイルと合わせてフルーツドレッシングにしたりと、アレンジも多種多様。ぜひいろいろ試してみてくださいね。
コンフィチュールの作り方
コンフィチュールのおいしい食べ方を確認したところで、ここからは作り方をご紹介します。材料を煮るだけで手軽に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
プラムのコンフィチュール
色鮮やかな見た目で食卓がパッと華やぐ、すもものコンフィチュールをご紹介します。甘酸っぱく、果肉がやわらかいすももはコンフィチュールにぴったり!砂糖と一緒に煮るだけで、とろっと濃厚な味わいに仕上がります。焦げつきやすいので、火加減には注意してくださいね。
ジャムのおすすめレシピ
続いて、おすすめのジャムレシピをご紹介します。定番のブルーベリージャムやいちごジャム、ゆずジャムをピックアップしました。ぜひ手作りジャムをお楽しみくださいね。
簡単 基本のブルーベリージャム
簡単に作れる定番のブルーベリージャムに挑戦してみましょう!ブルーベリーの粒がほどよく残り、手作りならではの食感を味わえますよ。30分ほどで作れるお手軽レシピなので、ジャム作り初心者の方にもおすすめです。
材料2つでシンプル!いちごジャム
いちごと砂糖だけで作る、シンプルないちごジャムのレシピをご紹介します。いちごの季節に作りたい、素材の味を楽しめる贅沢なジャムです。弱火でじっくりコトコト煮詰めていくのがポイント。ヨーグルトやトーストにたっぷりのせてお召し上がりくださいね。
ていねいに作る 基本のゆずジャム
いつもとはちょっと違ったジャムを楽しみたいときに、ゆずジャムはいかがでしょうか。ゆず特有の上品な香りが、パンに乗せるだけでなくゆず茶にしてもおいしいですよ。ゆずと砂糖だけで簡単に作れるので、ぜひ旬の冬にお試しくださいね。
コンフィチュールで果実の甘みを楽しもう!
いかがでしたか?今回は、コンフィチュールの特徴やジャムとの違い、おすすめの食べ方などをご紹介しました。果物のおいしさがぎゅっと詰まった、フレッシュな味わいが魅力のコンフィチュール。果物と砂糖だけで作れるので、この機会にぜひレパートリーに取り入れて、料理の幅を広げてみてくださいね。