最終更新日 2023.3.30

小豆について知りたい!あんこの種類や大豆との違いも解説!

小豆について知りたい!あんこの種類や大豆との違いも解説!

スイーツだけではなく、赤飯やおかずなど、さまざまな料理で活躍する「小豆」。ほっこり心が安らぐ味わいが魅力ですよね。今回は、小豆の特徴や日本三大小豆、小豆から作られるあんこについて解説します。記事の後半では、あずきマフィンやあずきアイスなど小豆を使ったおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • 小豆とは?
  • 「小豆」の由来は?
  • 小豆の生産地は?
  • 小豆の種類は?
  • 小豆と大豆はどう違う?
  • 見た目の違い
  • 使い方の違い
  • あんこの種類

小豆とは?

小豆の歴史はとても古く、中国最古の農業書である「氾勝之書(はんしょうししょ)」によると、紀元前1世紀にはすでに栽培されていたそうです。日本でも、奈良時代に完成された「古事記」や「日本書紀」に登場していることや、縄文遺跡からも発見されていることから、長く親しんできた食材であることがわかります。

「小豆」の由来は?

小豆という名前の由来には諸説ありますが、赤色を表す「あ」と、「溶ける」という意味がある「つき/ずき」を組み合わせたという説や、小豆が煮崩れしやすいという特徴から「崖崩れ」や「崩れやすいところ」を表す「あず/あづ」を名前に使ったという説があります。また、大豆より小さい豆であることから「小豆」という漢字を使うようになったのだとか。大豆との違いについては後ほど詳しく解説します。

小豆の生産地は?

小豆は日本中どこでも生産することができますが、流通している国産小豆の8割以上は北海道産です。北海道と合わせて京都の丹波、岡山の備中が小豆の三大産地として有名で、これらの産地で作られた小豆を日本三大小豆と呼ぶこともあります。

小豆の種類は?

私たちが普段よく目にする小豆は赤っぽい色をしていて、これを「小豆色」とも呼びますよね。これに比べると生産量はとても少ないのですが、黒や白、緑など小豆にはほかにもいろいろな色のものがあるんですよ。

粒の大きさもさまざまで、一般的によく使われている直径4.2mm以上のものを「普通小豆」と呼ぶのに対し、直径5.5mm以上の大粒のものを「大納言」と呼びます。大納言に分類される小豆には、大粒であることに加えて、煮たときに皮が破れにくい特徴があり、普通小豆より高級であるとされています。

小豆と大豆はどう違う?

小さい豆と書く「小豆」がある一方、大きい豆と書く「大豆」があります。どちらもマメ科の植物の種子ではありますが、その属性をもう少し細かく見てみると、小豆はササゲ属、大豆はダイズ属です。それぞれにはどんな違いがあるのか、以下で見てみましょう。

見た目の違い

前述のとおり、小豆は流通しているもののほとんどが赤い色をしていますが、大豆は黄大豆や黒大豆、青大豆など、さまざまな色のものが多く使われています。小豆の方がサイズが小さく楕円形をしているのに対して、大豆は少し大きく丸い形をしています。

使い方の違い

小豆は赤飯に使われることもありますが、あんこに加工されてどら焼きや大福などのお菓子作りに使われる場合が多いです。大豆は、豆腐や納豆などに加工されたり、しょうゆや味噌などの原料として使われます。また、大豆を未成熟のまま収穫したものが、私たちがゆでて食べている枝豆なんですよ。

あんこの種類

小豆の用途といえばあんこですが、同じ小豆を使っても製法によって味わいが異なります。以下で詳しく解説するので、チェックしてみましょう。

つぶあん

小豆をあまり潰さず、裏ごしをしていないあんこ。小豆の皮の食感を感じられます。

こしあん

小豆を煮て潰したあと、裏ごしをして皮を取り除いたもの。なめらかな口当たりが特徴です。

つぶしあん

こしあんと同様、小豆をよく潰しますが、裏ごしはせずに作るあんこです。

小倉あん

こしあんやつぶあんに、蜜で甘く煮た大納言小豆を混ぜたあんこ。こしあんやつぶあんの滑らかさの中で、しっかりと食感の残った大納言小豆がアクセントとなっています。

小豆あんのほかにはどんなあんこがある?

あんこの材料は小豆だけとは限らず、ほかにもいろいろな材料を使って作られます。小豆あん以外にどんなものがあるのか見てみましょう。

白あん

白いんげん豆や白ささげ豆、白花豆など、白い豆から作ったあんこです。さっぱりとした甘みが特徴で、フルーツと合わせたり桜あんの材料にしたりと、ほかの食材と組み合わせて使うのにも向いています。

赤あん

小豆あんを赤あんと呼ぶこともありますが、そのほかにも赤いんげん豆などの赤い豆を使ったあんこのことも指します。

うぐいすあん

青えんどう豆を原料とした、鮮やかな緑色のあんこです。青えんどう豆とはグリンピースを成熟させたもので、うぐいす豆や豆ごはんの材料としても使われます。

ずんだ

枝豆を潰して作ったあんこで、宮城県や山形県の名産品でもあります。

芋あん・栗あん

芋や栗を原料としたあんこ。素材の風味を活かした味わいと、しっとりとした食感が特徴です。

あずきを使ったおすすめレシピをご紹介!

ここからは、あずきを使ったおすすめレシピをご紹介します。いろいろなお菓子にアレンジすることもできるつぶあんの作り方や、ほっこりとする味わいのかぼちゃのいとこ煮など、バラエティ豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

つぶあんの作り方

意外と簡単!つぶあんを手作りしてみましょう。自分で作ったあんこは格別なおいしさ!やさしい甘さで、いろいろなお菓子にアレンジして楽しむこともできますよ。ぜひ挑戦してみてくださいね。

甘いあずきの煮方

覚えておくととっても便利な「甘いあずきの煮方」をご紹介します。ゆで汁を捨てながら煮込むので少し手間と時間はかかりますが、難しい工程はないので料理初心者の方でもお作りいただけます。お好みの甘さに調節することもできるので、ぜひスイーツ作りに活用してみてくださいね。

材料3つ混ぜるだけ あずきの四角いアイス

材料3つでとっても簡単!あずきのアイスはいかがでしょうか。ゆであずきと牛乳、生クリームを混ぜて冷凍庫で凍らせました。おうちにあるお好みの型で作ることもできるので、ぜひお試しくださいね。

あずきマフィン

あずきのやさしい甘さがたまらない!あずきマフィンのご紹介です。マフィンといえば洋菓子のイメージがありますが、あずきもよく合うんですよ。ふんわりとした生地にあずきの食感がアクセントとなり満足感のある一品。ぜひ作ってみてくださいね。

あずき缶で 簡単おしるこ

心もお腹も大満足!簡単おしるこを作ってみましょう。やわらかい切り餅に甘いあずきがよく絡み、とってもおいしいですよ。ほんの少し塩を加えることで、味に深みが出ておいしさアップ!ぜひお試しくださいね。

あずきと豆乳の黒蜜和風パンナコッタ

あまーい黒蜜がとってもよく合う、あずきと豆乳の黒蜜和風パンナコッタをご紹介します。ねっとりと濃厚なパンナコッタに、ゆであずきの食感がアクセントとなってとってもおいしいですよ。さっぱりとした味わいに仕上げたい場合は、豆乳の分量を多くしてみるのもおすすめです。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

簡単 餅入りあずき粥風

食べごたえ抜群!餅入りあずき粥風を作ってみましょう。あずき粥とは小正月を祝う伝統的な食べ物の一つです。今回はごはんとゆであずきを使って手軽に仕上げ、お餅を入れてアレンジしました。あずきのやさしい甘さとごま塩が相性抜群で、毎日でも食べたくなるおいしさですよ。

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W180℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

※アルミホイルが熱源に直接触れると溶けてしまう恐れがあります。熱源に触れないようご注意ください。

かぼちゃのいとこ煮

ほっこりとする味わいの、かぼちゃのいとこ煮をご紹介します。いとこ煮とは、野菜とあずきで作った煮物のことで、お祝いの席でお供えした野菜や豆を、行事が終わった後に煮て食べたことがはじまりなんだとか。さつまいもや里芋で作ってもおいしくお作りいただけるので、ぜひお試しくださいね。

おやつや料理に!小豆を活用してみよう

今回は、小豆やあんこの種類について解説し、小豆を使ったおすすめレシピをご紹介しました。やさしい味わいで、和洋どちらの料理にもよく合う小豆。市販のゆであずきを使えばより手軽に作ることもできるので、今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってみてくださいね。

クラシルでは、小豆を使ったレシピをほかにもご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

あんこを使ったレシピをもっと知りたい方はこちら!

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