最終更新日 2024.10.21

2024年の秋の土用はいつ?土用期間に食べたい縁起のよい食べ物もご紹介!

2024年の秋の土用はいつ?土用期間に食べたい縁起のよい食べ物もご紹介!

2024年の「秋の土用」は、10月20日〜11月6日。土用と聞くと夏の丑の日を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は春夏秋冬それぞれに土用の期間があるのです。今回は春夏秋冬それぞれの土用期間や各土用で食べると縁起がよいとされる食べ物、習慣などをご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • 土用って一体なに?やらないほうがよいことも
  • 今年の土用はいつ?
  • 間日(まび)ってなに?
  • 秋の土用期間に食べておきたい縁起のよい食べ物
  • それぞれの季節の土用で食べておきたいもの

土用って一体なに?やらないほうがよいことも

「土用」とは、中国から伝わった「五行説」という考え方がもとになった期間のこと。一番知られているのは、夏の時期、うなぎを食べることでも知られる「土用丑の日」ですが、実は土用の期間というのは、年に4回、それぞれの季節にあります。季節の変わり目となる立春、立夏、立秋、立冬の前日までの約18日間が、土用の期間となるのです。

今年2024年の秋の土用期間は、 10月20日(日)〜11月6日(水) の18日間。

季節の変わり目である土用期間は、体調などを崩しやすい時期でもあります。そのため、リラックスして過ごすのがよいのだそうです。お風呂にゆっくり浸かったり、身も心もリフレッシュさせるために家の中を掃除するのもおすすめ。この時期に衣替えをするのもよいとされています。

衣替え
衣替え

それとは反対に土用期間中にはやらない方がよいこともあるのでチェックしておきましょう。一般的に土用期間中は、土に関係することを作業を行わないほうがよいと言われています。例えば庭木の手入れや農作業、土木など、土や地面にに関わることは避けたほうがよいのだとか。また、新しいことを始めたり、引っ越しや旅行なども控えたほうがよいのだそうです。

今年の土用はいつ?

それではここで、2024年〜2025年にかけての各季節の土用期間を確認してみましょう。

     土用入り 土用明け 間日
春の土用 4月16日(火) 5月4日(土) 4/23[巳]、4/24[午]、4/27[酉]
夏の土用 7月19日(金) 8月6日(火) 7/19[申]、7/26[卯]、7/27[辰]、7/31[申]
秋の土用 10月20日(日) 11月6日(水) 10/22[未]、10/24[酉]、10/26[亥]、11/3[未]、11/5[酉]
冬の土用 2025年1月17日(金) 2025年2月2日(日) 1/21[寅]、1/22[卯]、1/24[巳]、2/2[寅]

間日(まび)ってなに?

先ほども触れたように、土用期間中にはやらないほうがよい「タブー」とされている作業があります。しかし、上記の表で記載している間日(まび)ではその作業を行ってもよいということになっているのです。

この間日というのは、十二支によって決まるため、季節の土用ごとに異なります。

秋の土用期間に食べておきたい縁起のよい食べ物

続いては、秋の土用に食べるとよいとされている「縁起のよい食べ物」をご紹介します。

秋の土用期間中は、とくに「辰の日(たつのひ)」に「た」のつく食べ物青い食べ物を食べるのがよいとされています。青いものはあまり想像できないかもしれませんが、秋が旬のさんまなど、青魚などが該当するのだそうです。

秋の土用 食べ物の特徴 食材
「た」のつく食べ物 玉ねぎ、大根、たけのこ、たこ
「青い」食べ物 さんま、さば、いわし

サンマやサバは塩焼きにしたり、竜田揚げなどにするのもおすすめです。このほか、炊き込みご飯なども「た」のつく食べ物に含めれば、秋の土用にぴったりな献立が組めそうですね。

それぞれの季節の土用で食べておきたいもの

続いて、秋以外の土用で食べるとよいとされている「縁起のよい食べ物」もそれぞれ軽くチェックしておきましょう。

春の土用期間中、とくに「戌の日(いぬのひ)」は「い」のつく食べ物や白い食べ物を食べるのがよいとされています。

春の土用 食べ物の特徴 食材
「い」のつく食べ物 いか、いくら、いちご、いも、いわし
「白い」食べ物 かぶ、しらす、大根、豆腐

夏の土用は、一番親しみのある土用ですよね。夏の土用期間中にやってくる「丑の日(うしのひ)」には、「う」のつく食べ物や黒い食べ物がよいとされています。

夏の土用 食べ物の特徴 食材
「う」のつく食べ物 うなぎ、うどん、瓜、梅干し、牛肉・馬肉
「黒い」食べ物 しじみ、どじょう、なす、ひじき、黒豆、黒ごま

※瓜にはきゅうり、すいか、かぼちゃなどが含まれます。
※牛肉・馬肉は「うし」「うま」ということから、「う」がつく食べ物として含まれています。

冬の土用期間中は、とくに「未の日(ひつじのひ)」に「ひ」のつく食べ物や赤い食べ物を食べるのがよいとされています。

冬の土用 食べ物の特徴 食材
「ひ」のつく食べ物 ひらめ、ひじき、干物
「赤い」食べ物 かに、たこ、トマト、パプリカ、りんご

「土用」は雑節という指標に基づいている

立春や立冬というのは、季節の移り変わりを表す「二十四節気(にじゅうしせっき)」という指標に基づいています。これは、1年を「春夏秋冬」4つの季節に分け、さらにその季節ごとに訪れる期間や瞬間を6つに分けて、季節の移ろいを表しているのです。

そしてさらに、この二十四節気を補うために日本独自の「雑節(ざっせつ)」と呼ばれる、季節の移り変わりの目安が加えられました。この雑節に含まれるのが、今回テーマである「土用」です。これは、人々の生活、とくに農作業と密接に関連した時節であり、土用のほか、節分やお彼岸など、現在でもなじみ深いものが多くあります。雑節は日本の気候風土に合っているため、二十四節気よりも的確に季節の移り変わりをつかむことができるのです。

秋の土用にぴったりなレシピをご紹介!

ここからは秋の土用期間中に作りたいレシピをご紹介します。秋の土用に食べると縁起がよいとされる食材を使ったレシピをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

バター香る 秋鮭としめじの炊き込みごはん

炊き込みごはんも「た」のつく食べ物なので、土用期間中に作ってみてはいかがでしょうか。秋が旬の鮭やきのこを使った、まさに秋の土用にぴったりの一品!バターのコクが具材の旨味と相性抜群で、おかわり必至のおいしさですよ!ぜひ試してみてくださいね。

さっぱり大根の甘酢漬け

箸休めにぴったりな大根の甘酢漬けです。酢、砂糖、塩など、おうちに常備していることの多い調味料でササッと簡単に作れます。さっぱりとしたシンプルな味わいで、サラダ感覚でいただけますよ!ピリ辛な味わいがお好みの方は、唐辛子を一緒に漬け込むのもおすすめです。

サンマの揚げ甘辛煮

秋の土用で食べたい「サンマ」を使ったレシピです。サンマはシンプルに塩焼きにして食べるのももちろんおいしいですが、甘辛煮にするのもおすすめです!このレシピではサンマを揚げたあと、しょうゆベースの甘辛ダレを絡めました。ごはんにもお酒にもよく合うので、ご家族全員で楽しめますよ。ぜひ、レパートリーに加えてみはいかがでしょうか。

トマトとタコのガーリックマリネ

「タコ」を使ったおしゃれな一品!トマトとタコのガーリックマリネを作ってみましょう。ニンニクとバジルの風味も効いていて、箸がどんどん進みますよ!レモン汁も加えているので、さっぱりといただけます。お酒のおつまみにはもちろん、おもてなしの一品としてもおすすめなので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

イワシの竜田揚げ

ごはんもお酒も進む!イワシの竜田揚げは、ぜひお試しいただきたい一品です。調味液に漬け込んだイワシに片栗粉をまぶして、カラッと揚げました。調味液にはすりおろし生姜を加えているので、イワシの臭みが和らぎ、食べやすく仕上がりますよ。イワシの水分をしっかりと拭き取ることが、カリッとした食感に仕上げるポイントです。

土用は季節の変わり目!リラックスして過ごそう

今回は今年の秋の土用がいつなのか、また春夏秋冬それぞれの土用期間や食べると縁起がよいと言われている食べ物などをご紹介しました。土用期間は季節の変わり目であり、体調を崩しやすい時期でもあります。これからは各季節の土用に目を向けて、その期間は体と心を休めながらゆっくりと過ごしつつ、季節の移ろいを感じてみてはいかがでしょうか。

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