春先に旬を迎える「はまぐり」。お吸い物をはじめとして、酒蒸しやパスタなど、貝ならではの旨味がたっぷりでとてもおいしいですよね。そんなはまぐりには、体にうれしいさまざまな栄養素が含まれているんです。この記事では、はまぐりの種類や含まれる栄養素、おいしい選び方についてご紹介します。ぜひご覧くださいね。
はまぐりの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」
- 目次
- はまぐりは縁起がいい?
- はまぐりの種類は?
- ハマグリ
- チョウセンハマグリ
- シナハマグリ
- 主要な栄養素はこちら
- 貝類ならではの「ビタミンB12」に注目!
- 鉄
はまぐりは縁起がいい?
はまぐりは、2枚の貝がぴったりと重なることから、「一生一人の人と添い遂げる」ことを意味する縁起物として扱われます。結婚式やひなまつりではまぐりのお吸い物が出るのは、こうした理由だったんですね。
はまぐりの種類は?
現在食べられているはまぐりには、「ハマグリ」「チョウセンハマグリ」「シナハマグリ」の3つの種類があります。
ハマグリ
古くから日本人に愛されてきた、国産の品種です。かつては広く流通していましたが、水質の悪化に伴って漁獲量が激減し、今では希少なものとなっています。
チョウセンハマグリ
国産はまぐりの代表的な品種です。「チョウセン」とは「朝鮮」の意味ではなく、漢字では「汀線蛤」と書きます。元々はハマグリよりも味が劣るとされてきましたが、ハマグリの漁獲の減少によって価値が上がり、比較的高価なものとして扱われることが多くなりました。
シナハマグリ
市場に広く出回っている品種で、中国からの輸入物が中心です。最近では国内で養殖していることもあります。スーパーなどでは、このシナハマグリを「はまぐり」という名前で売っていることも多いです。
主要な栄養素はこちら
ハマグリ(生)100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
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エネルギー 35kcal
- たんぱく質 6.1g
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脂質 0.6g
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炭水化物 1.8g
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鉄 2.1mg
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カルシウム 130mg
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ビタミンB12 28.0μg
貝類ならではの「ビタミンB12」に注目!
鉄
赤血球のヘモグロビンや筋肉のミオグロビンに存在し、酸素を運搬したり、取り込んだりする働きを持ちます。鉄の不足によって起きる貧血は「鉄欠乏性貧血」といい、集中力の低下や頭痛などの症状を引き起こします。動物性たんぱく質やビタミンCと一緒に摂ると吸収しやすくなります。
カルシウム
人体に最も多く含まれるミネラルで、骨や歯を形成する働きがあります。なお、カルシウムの吸収にはビタミンDが必要なので、カルシウムを十分に摂取するだけでなく、ビタミンDもバランスよく摂る必要があります。
ビタミンB12
水溶性ビタミンのひとつで、ヘモグロビンの生成に大きく関わっています。不足すると、赤血球の分裂異常による悪性貧血を引き起こします。魚介類に多く含まれるビタミンのひとつです。
おいしいはまぐりの選び方
はまぐりを選ぶときの一番のポイントは、「生きているものを選ぶ」こと。さらに見た目の特徴を押さえて、新鮮なものを選びましょう。
叩いたときに高い音がする
貝と貝を叩き合わせたときに、澄んだ高い音がなるのは生きている証拠です。逆に鋭く鈍い音がした場合は、死んでしまっていたり元気がなかったりすることが多いです。
表面にぬめりと光沢がある
貝殻の表面にぬめりと光沢があるものを選びましょう。さらさらとしていて白っぽいものは古いことが多いです。
旬のはまぐりを楽しもう!
はまぐりに含まれる栄養素と、おいしいはまぐりの選び方をご紹介しました。ちょっとしたポイントを押さえるだけで新鮮なものを選ぶことができるのはうれしいですよね。
クラシルでは、はまぐりの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。