最終更新日 2023.3.30

月餅ってなに?由来や歴史、食べ方について解説!

月餅ってなに?由来や歴史、食べ方について解説!

独特の風味とずっしりとした食べ応えが魅力の「月餅」。中国を代表する中華菓子として世界各地で親しまれていますが、もともとは中秋節という行事のために作られた、お供え物だったんです!今回は、そんな月餅の特徴について解説します。さらに、歴史や名前の由来、食べ方などもご紹介!ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 月餅とは
  • もともとはお供え物!?月餅の由来と歴史
  • バリエーション豊か!月餅の味の種類
  • こしあん
  • 蓮の実あん
  • 塩漬け卵
  • ナッツ
  • チョコレートクリーム

月餅とは

「月餅」とは、中国を代表する焼き菓子のこと。「月餅」と書いて、日本では「げっぺい」、本場中国では「ユエピン」と呼ばれています。

ひとくくりに「月餅」といっても、さっぱりとした甘みが特徴の「京式月餅」や毛糸玉のように渦を巻いた見た目が印象的な「潮式月餅」、四角形のものにカラフルなものなど種類はさまざま。

そんな数ある月餅のなかでも特に有名なのが、日本でもおなじみの「広式月餅」です。

ラードの風味が効いたしなやかな生地であずきあんや蓮の実などをたっぷり包んだ円柱型の月餅で、どっしりと重厚感のある味わいが魅力。複雑な模様が刻印された華やかな見た目も人気を呼び、日本を含め世界各地で親しまれています。

もともとはお供え物!?月餅の由来と歴史

薄皮でなめらかなあんを包んだ、中国の伝統菓子「月餅」。

諸説ありますが、春節、清明節、端午節と並ぶ中国の四大伝統行事のひとつ「中秋節」のお供え物として作られたのがはじまりだと言われています。

「中秋節」とは、中国では祝日になるほど大きな国民的行事のこと。月が最も美しく見える季節である秋半ばごろ「家族の輪・円満」の象徴として親しまれている満月を愛でながら、一家団欒のひとときを楽しみます。

そんな中、秋節に欠かせないのが、満月のように丸い形をした月餅。地域によってはスイカやカキ、ブドウ、スモモといった丸形の果物や、月餅に似た焼きパンを用意することもあるのだとか。放射状に均等に切り分けた月餅を家族でいただきながら、一族の繁栄と幸福を祈るのだそうです。

ちなみに中秋節は、日本の伝統行事「お月見」のルーツでもあります。月餅ではなくお団子をいただくなど細かい違いはありますが、美しい月を慈しむ気持ちは同じなのです。

バリエーション豊か!月餅の味の種類

月餅の特徴や歴史などについて確認したところで、ここからは味の種類をご紹介します。日本では甘い月餅が一般的ですが、中国では甘くない月餅も人気なんですよ。ぜひチェックしてみてくださいね。

こしあん

月餅といえばこれ!薄皮にあんこのやさしい甘みがよくなじみ、やみつきになるおいしさです。食感や味のアクセントに、刻んだくるみや木の実、ドライフルーツなどを加えることもあります。

蓮の実あん

すりつぶした蓮の実などから作られる、白いあんこのこと。中国では非常にポピュラーな一品で、すっきりとした甘みとなめらかな口当たり、上品な風味を楽しむことができます。

塩漬け卵

こしあんや蓮の実あんの中に、満月に見立てたアヒルの卵の塩漬けを加えた、中国では根強い人気を誇る一品です。卵の塩気とあんこの甘みの組み合わせが絶妙で、食べはじめると止まらなくなると好評なんですよ。

ナッツ

あずきあんや蓮の実あんに負けず劣らず人気なのが、ピーナッツやクルミ、ごま、アーモンドといったナッツ類がたっぷり入った月餅です。一口食べればナッツの香ばしい風味と食感が口いっぱいに広がり、至福のおいしさですよ。

チョコレートクリーム

チョコレートクリームと月餅、意外な組み合わせかと思いきや相性は抜群!お子様のおやつはもちろん、コーヒーや紅茶のお供にいただくのもおすすめです。

このほかにも、かぼちゃや緑茶、むらさきいも、お肉やハムなど月餅の味のバリエーションは無数にあります。さらに、最近ではコーヒーやカレー、アイスクリームなど新しい月餅も続々と開発されているそうです。

いろいろ試して、お気に入りの一品を見つけてみてくださいね。

どっしりおいしい!月餅を食べてみよう

いかがでしたか?今回は、月餅の特徴や歴史などについてご紹介しました。

古くから続く中国の伝統菓子「月餅」。和菓子や洋菓子とはひと味違う独特の風味はもちろん、華やかな見た目や味のバリエーションが豊富なのも魅力的です。

最近ではコンビニやスーパーなど身近な場所でも購入できるので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

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