2024.4.18

ホタルイカとは?産地や特徴、おいしい食べ方について解説!

ホタルイカとは?産地や特徴、おいしい食べ方について解説!

手の平におさまるほど小さなサイズの「ホタルイカ」。名前からもわかるように、発光するのも特徴の一つです。この記事では、ホタルイカの産地や旬の時期といったホタルイカの特徴、おいしい食べ方について解説します。記事の後半では、ホタルイカを使ったおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • ホタルイカの特徴は?
  • ホタルイカの特徴
  • ホタルイカという名前の由来
  • ホタルイカが発光するのはなぜ?
  • ホタルイカの産地や旬の時期は?
  • ホタルイカのおいしい食べ方は?
  • 生のホタルイカ
  • ボイルしたホタルイカ

ホタルイカの特徴は?

まずはホタルイカの特徴や名前の由来について見てみましょう。

ホタルイカの特徴

ホタルイカは、ツツイカ目ホタルイカモドキ科に属する、胴の長さは約7cm、重さは10gほどの小さなイカです。日本海での生息場所は、水深200~600mの深いところ。寿命は一年と短く、春に生まれ、次の春に産卵のために富山湾などの産卵場所にやってきます。この富山湾内にやってくるホタルイカのほとんどはメスのようです。産卵に向けて栄養を蓄えたメスに比べて、オスの体は痩せていて、湾内に着くまでにほとんどが死んでしまうのだとか。

ホタルイカという名前の由来

さて、そんなホタルイカですが、もともとは「まついか」や「こいか」と呼ばれていました。「ホタルイカ」と名付けられたのは明治38年。東京大学の教授であり、ホタルの研究をしていたの渡瀬庄三郎博士によって命名されました。渡瀬博士はホタルの調査をする中で、富山県に光るイカがいると知り研究を始め、ホタルのように美しく光る姿から「ホタルイカ」と名づけたと言われています。ちなみにホタルイカの学名は「Watacenia sintillans(ワタセニア・シンティランス)」。これは、渡瀬博士の名前が由来となっているんですよ。

ホタルイカが発光するのはなぜ?

通常、光るものは熱を持ちますが、青白く光るホタルイカの光は熱を持ちません。この性質は「冷光」と呼ばれています。ホタルイカの体内にある発光物質と発光酵素が作用することによって光りますが、この仕組みは昆虫のホタルとほとんど同じなのだとか。そして、ホタルイカが光るのは、身を守るためやホタルイカ同士でコミュニケーションをとるといった目的があると考えられています。ただ、現在でもまだまだホタルイカの生態に関しては謎が多く、研究が進められているのだそうです。

ホタルイカの産地や旬の時期は?

ホタルイカの産地といえば富山県が有名ですが、実は水揚げ量でいうと兵庫県が最も多く、次に多いのが富山県となります。

ホタルイカの最もおいしい旬の時期は3~5月頃。この時期に獲れるホタルイカは身がやわらかく、濃厚な旨味と甘みがあり、特においしいと言われているんですよ。

ホタルイカ漁の時期は産地によっても少し異なり、日本で一番漁獲量が多い兵庫県では1月~5月頃が旬と言われていて、特に3月から4月が最盛期となります。一度にたくさん漁獲できる底引き網漁が主流で、一年中ホタルイカを味わうことができるのが特徴です。

一方富山県では、ホタルイカ漁の期間が定められており、一年のうち限られた時期にだけホタルイカ漁が行われます。富山湾では3月1日にホタルイカ漁が解禁となり、産卵のために湾内に入ってきたホタルイカを定置網で獲ります。4月から5月にかけてが最盛期です。漁を行わない期間を設けることで、身が大きく肉厚なホタルイカを楽しむことができるんですよ。また、定置網での漁はホタルイカに傷がつきづらいのも魅力です。

ホタルイカのおいしい食べ方は?

続いて、ホタルイカのおいしい食べ方について見てみましょう。スーパーなどで見かけるものはボイルしてあるものがほとんどですが、ホタルイカは生食することも可能です。ただし、生のホタルイカを食べると寄生虫による食中毒を起こす可能性があるため、厚生労働省によって定められた方法で下処理をする必要があります。生食する場合は適切な方法で下処理がしてあるかどうか、しっかり確認してから購入しましょう。

生のホタルイカ

生のホタルイカは適切な処理がされているものであれば刺身で食べられます。身の甘みを感じられ、とってもおいしいですよ。また、生のホタルイカをだしやしょうゆに漬けこんだ沖漬けも絶品です!

生のホタルイカの鮮度を見分けるポイントは、身の透明感。身が透き通っているものを選びましょう。また、身や足にツヤや張りがあるかどうかにも注目してみてください。

ボイルしたホタルイカ

このあとにおすすめレシピでもご紹介しますが、ボイルしたホタルイカは酢みそ和えや煮物、炒めもの、炊き込みごはんなど、幅広い料理に活用できるのが魅力です。

ボイル済みのホタルイカにも、鮮度を見分けるポイントがあります。胴がパンパンに張っていて、足がくるっと丸まっているもの、また、目玉が真っ白で目の周りがはっきりとしているものがおいしいホタルイカです。ぜひ注目してみてくださいね。

ホタルイカを使ったおすすめレシピをご紹介!

さてここからは、ホタルイカを使ったおすすめレシピをご紹介します。ボイルしたホタルイカを使ったお手軽レシピや、ホタルイカを使った主食のレシピ、ホタルイカの沖漬けを使ったレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

ホタルイカの甘辛煮

ごはんのお供にもお酒のおつまみにもおすすめ!ホタルイカの甘辛煮を作ってみましょう。甘辛く煮たホタルイカに、生姜の香りがアクセントとなってやみつきになるおいしさ!とっても簡単に作れるので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

ホタルイカとそら豆のアヒージョ

ニンニクの香りとホタルイカの旨味がたまらない、アヒージョのご紹介です。ホタルイカとそら豆、どちらも春に旬を迎える食材で、季節を感じられる一品ですよ。ワインのおつまみにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

ホタルイカと春キャベツの和風パスタ

とってもおしゃれな、ホタルイカと春キャベツの和風パスタはいかがでしょうか。ホタルイカの旨味とバターやニンニクの香りが相性抜群で、箸がどんどん進むおいしさ!めんつゆを使った味つけで簡単に味が決まるので、ぜひお試しくださいね。

簡単 ホタルイカのトマトリゾット

フライパン一つで作れる、ホタルイカのトマトリゾットをご紹介します。ニンニクと玉ねぎ、米をフライパンで炒め、白ワインやトマト缶などを入れて煮込みました。ホタルイカや野菜の旨味が米によく染み込んで、とってもおいしいですよ!

沖漬けじゃがバター

いつものじゃがバターに、ホタルイカの沖漬けを組み合わせてみましょう。ホクホクとしたじゃがいもと旨味たっぷりの沖漬けが相性抜群!濃厚でクセになる味わいを楽しめますよ。電子レンジで簡単に作れるのもうれしいポイントです。

沖漬けとクリームチーズのおつまみ

のせるだけでとっても簡単!沖漬けとクリームチーズのおつまみはいかがでしょうか。ねっとりとしたクリームチーズと沖漬けの旨味、大根のシャキシャキとした食感がよく合います。大根をクラッカーで代用してもおいしいので、ぜひ作ってみてくださいね。

目でも舌でも楽しめる!ホタルイカを食べてみよう

今回は、ホタルイカの産地や旬、おいしい食べ方などを解説し、おすすめレシピをご紹介しました。夜の海に青白く光るホタルイカの群れはとても幻想的です。富山湾周辺では「ホタルイカ群遊海面」とも呼ばれ、国の特別天然記念物にも指定されています。そしてもちろん食べてもおいしいホタルイカ。旬の時期を迎えたら、ぜひ味わってみてくださいね。

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