最終更新日 2023.4.11

りんご‌‌‌の‌‌‌選‌‌‌び‌‌‌方‌‌‌と‌‌‌栄‌‌‌養‌‌‌素‌‌‌|‌‌‌買‌‌‌い‌‌‌物‌‌‌で‌‌‌役‌‌‌立‌‌‌つ‌‌‌基‌‌‌本‌‌‌の‌‌‌ ‌「き」‌‌‌

りんご‌‌‌の‌‌‌選‌‌‌び‌‌‌方‌‌‌と‌‌‌栄‌‌‌養‌‌‌素‌‌‌|‌‌‌買‌‌‌い‌‌‌物‌‌‌で‌‌‌役‌‌‌立‌‌‌つ‌‌‌基‌‌‌本‌‌‌の‌‌‌ ‌「き」‌‌‌

りんごは甘酸っぱくてサクサクとした食感がおいしいですよね。生のまま丸かじりしたり、サラダに入れてもおいしいですが、加熱してアップルパイやアップルケーキ、タルトなどにすると、いつもとはひと味違う食感や味わいが楽しめます。

そんなりんごには、「1日1個のりんごは医者を遠ざける」と言われるほど体に良い成分が含まれているんです。今回は、おいしいりんごの選び方と、りんごに含まれる栄養素、りんごの栄養素を効率よく摂れる食べ方についてご紹介します。

  • 目次
  • おいしいりんごの選び方は?
  • りんごはなぜ一年中食べられる?
  • 主要な栄養素はこちら
  • 健康維持をサポート
  • りんごのワックスは自らが分泌したものだった!
  • 栄養素を効果的に摂るには皮ごと食べるのがベスト
  • おいしく食べて日々の暮らしを健康に

おいしいりんごの選び方は?

同じ種類のりんごでも甘みに差があるので、おいしいりんごを見分けるのは難しいですよね。りんごを選ぶには色や形、香りも重要なポイントになります。以下の5つのポイントに気を付けておいしいりんごを選びましょう。

1.お尻の方まで色づきがいいもの
全体的に赤く、下の方まで赤く色づいているものを選びましょう。下の方が緑色をしているものは未成熟なため、酸味が強い可能性があります。

2.お尻に丸みがある
次にお尻の部分をチェックしてみましょう。左右対称で形が整っており、深くくぼんでいて丸みを帯びているものが良品です。お尻がとんがっているようであれば、未熟な果実なので糖度が低めです。

3.枝が干からびていないもの
枝は太くて干からびていないものを選びましょう。枝が干からびているものは水分が抜けている可能性があるので、避けるようにしましょう。

4.ずっしりと重いもの
手に持ったとき、ずっしりと重みを感じるものは、果汁がしっかり詰まっている証拠です。大きいものよりも中くらいのものの方が、日持ちが良く、果肉が締まっているので当たり外れがないと言えます。

5.甘い香りが強いもの
最後に香りをかいでみましょう。甘くて芳醇な香りがしているものは完熟している証拠です。

りんごはなぜ一年中食べられる?

りんごは年間通して手軽に手に入る果物ですが、夏の終わりごろから秋にかけて収穫され、11~12月に流通のピークを迎えます。そんなりんごがなぜ一年中食べられるのかというと、長期保存が可能な特殊冷蔵技術の「CA冷蔵庫」で管理しているからなんです。

収穫を終え、2月頃までに販売されるりんごは「普通冷蔵庫」で貯蔵し、3月以降に販売されるりんごは「CA冷蔵庫」で貯蔵します。

「CA冷蔵庫」で管理することを「CA貯蔵法」といい、りんごを深い休眠状態にして鮮度を保っています。

主要な栄養素はこちら

りんごの皮の部分には、抗酸化作用のある「ポリフェノール」が含まれています。皮付きの生のりんご100gに含まれる主要な栄養素は以下の通りです。

  • エネルギー 61kcal
  • たんぱく質 0.2g
  • 脂質 0.3g
  • 炭水化物 16.2g
  • カルシウム 4mg
  • リン 12mg
  • マグネシウム 5mg
  • カリウム 120mg
  • ビタミンC 6mg
※参考:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

健康維持をサポート

りんごにはカリウム、食物繊維、ビタミンCなど、さまざまな栄養素が含まれていますが、特に注目すべきなのが「プロシアニジン」です。抗酸化作用があり、活性酸素を取り除く働きがあります。 以下でりんごに含まれる成分について詳しく見てみましょう。

■りんごポリフェノール
りんごポリフェノールとは、りんごに含まれるポリフェノールを総称した呼び名です。その中でも最も多く含まれているのが「プロシアニジン」というポリフェノールで、全体の60%を占めています。

強い高酸化作用を持つプロシアニジンは、皮の部分に多く含まれ、熱に弱いという性質をもっています。

■ペクチン
ペクチンとは食物繊維の一種で、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれます。下痢や便秘の改善が期待できるほか、余分な成分を体外に排出する作用があります。ペクチンは皮の部分に多く含まれ、加熱することで効果が高まります。

りんごのワックスは自らが分泌したものだった!

りんごを手に取ったときに気になるのが、りんごの表面のツヤツヤとしたワックスですが、これは見栄えを良くするための人工的なワックスではなく、りんご自体がもつ「ろう物質(天然ワックス)」によるものです。新鮮さを保つためにりんご自らが分泌した成分なので、皮付きのまま食べても問題ありません。

また、ジョナゴールドやつがるなどの品種はべたつきを感じますが、これは「油あがり」といって、リノール酸やオレイン酸といった「脂肪酸」が表面に出てきて、ろう物質を溶かすことで、べたべたした手触りになります。これらの現象はりんごが食べ頃を迎えた証なので、ワックスを洗い流す必要はありません。

ただし、輸入のりんごなど一部のものは、人工的なワックスを塗っている可能性があるので注意が必要です。

栄養素を効果的に摂るには皮ごと食べるのがベスト

りんごはおいしいだけでなく、体の健康を維持するのに必要な栄養素をたっぷり含んでいます。そんなりんごの栄養素を摂るには、皮ごと食べるのが効果的!皮をむいて食べる方も多いかと思いますが、実は皮に栄養素が多く含まれているんです。

1.りんごは皮つきで丸ごと食べる
りんごポリフェノールは皮の部分に多く含まれており、また、芯の部分にはペクチンを多く含んでいます。カットすると、切り口が酸化することでポリフェノールの一部が失われるので、皮付きのまま丸かじりするのが最も効果的です。

2.習慣的に食べる
りんごは、1日に数回に分けて食べるのが一番良いと言われています。りんごポリフェノールの主成分であるプロシアニジンは効果が持続しないので、可能であれば習慣的に食べるようにしましょう。

りんごをカットすると切り口が茶色く変色しますが、これはポリフェノールが空気に触れて酸化するからです。りんごは酸化すると、ポリフェノールの一部が失われるので、塩水かレモン汁を加えた水に浸けて酸化を防ぎましょう。

3.りんごを加熱することで高まる栄養素
りんごは生で食べることでプロシアニジンを効率的に摂ることができますが、ペクチンの抗酸化力は加熱することで高まります。「アップルパイ」や「焼きりんご」など、りんごをたっぷり食べられるお菓子がおすすめですよ。

電子レンジで簡単「焼きリンゴ」

アップルパイや焼きリンゴなど、お菓子作りに使うりんごは、酸味があって砂糖で煮ても煮崩れしない「紅玉」が最適ですが、手に入らない場合は「ジョナゴールド」「あかね」「ふじ」がおすすめです。

おいしく食べて日々の暮らしを健康に

りんごに含まれる栄養素と、おいしいりんごの選び方をご紹介しました。りんごは抗酸化作用が高いだけでなく、カリウム、食物繊維、ビタミンCなども多く含んでいます。

「1日1個のりんごは医者を遠ざける」と言うように、りんごは継続して食べることで健康な体作りをサポートしてくれます。また、一年中手軽に食べることができるので、普段の食事やデザート、おやつに取り入れてみてはいかがでしょうか。

そんな「りんご」の保存方法については、別の記事で解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。

りんごの保存方法|長持ちのコツ|常温・冷蔵・冷凍を使い分け

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