もつ特有のぷりっとした食感と深みのあるおいしさが魅力の「もつ鍋」。定番の具材で食べるのはもちろん、さまざまな具材や味つけでアレンジするのもおいしいですよね。この記事では、もつ鍋の定番具材やアレンジ具材をご紹介します。記事後半の塩もつ鍋やもつ鍋風大根のミルフィーユ鍋など、絶品レシピも必見ですよ。
もつ鍋におすすめの具材15選!定番やアレンジ具材についてご紹介!
- 目次
- もつ鍋とは?
- 肉類の定番具材
- コプチャン
- シマチョウ
- 豚もつ
- 野菜類の定番具材
- ニラ
- キャベツ
もつ鍋とは?
もつ鍋とは福岡県の郷土料理で、牛や豚のホルモンを主な具材とする鍋料理のことです。もつ鍋の「もつ」とは「臓物(ぞうもつ)」が由来になっており、食肉の内臓全般を指しています。
もつ鍋の発祥は諸説ありますが、1940年代中盤頃に生まれたという説が有力です。当時、炭鉱夫として働いていた人々がもつとニラをアルミ鍋で炊いてしょうゆ味で味つけして食べていたのがルーツとされています。その後、ねぎや唐辛子、キャベツやニンニクなどの具材が加わり、味つけもみそや塩などさまざまなバリエーションが生まれたようです。
現在では福岡だけでなく、全国的に愛される鍋料理として知られるようになりました。子どもから大人まで広く親しまれています。
肉類の定番具材
もつ鍋に欠かせないのが、牛や豚のホルモンなどの肉類です。部位によって味わいや食感が異なるのでお好みのものを選びましょう。ここでは、もつ鍋の定番である肉類の具材についてご紹介します。
コプチャン
コプチャンとは牛の小腸のこと。関西では開かず裏返しにしたものをマルチョウ、裂いたものをコテッチャンと呼びます。コプチャンはぷりぷりのやわらかい食感が魅力。脂がのっていて、噛めば噛むほど甘みを感じる味わい深いホルモンです。クセが少なく食べやすいのもポイント。コクのある濃厚な脂を堪能したいならコプチャンがおすすめです。
シマチョウ
牛の大腸であるシマチョウももつ鍋では定番のホルモン。皮目にしましまの模様が入っているのが特徴で、テッチャンとも呼ばれます。小腸のホルモンよりは脂が少ないですがホルモンならではの旨味がたっぷり!煮込むとコリコリとした食感になって、弾力のある歯ごたえが楽しめます。比較的あっさりとした味わいで、牛もつの旨味を味わいたいときにおすすめの部位です。
豚もつ
豚もつは牛もつに比べて少しクセが強いのが特徴。この特有のクセがおいしくてやみつきになるという人も少なくありません。豚もつでよく利用されるのがシロと呼ばれる大腸の部位。弾力があって豚もつ特有の旨味がたっぷりです。そのほか、レバーや心臓であるハツ、直腸のテッポーなどさまざまな部位を使うこともあります。
野菜類の定番具材
続いてはもつ鍋の定番の野菜類について見ていきましょう。もつの旨味が溶け出したスープを吸った野菜はもつと並ぶほどのおいしさです。
ニラ
もつ鍋の誕生当初から欠かせない存在だったニラはもつ鍋と相性抜群!ニラの強い香りがもつの臭みをやわらげてよりおいしく食べられます!ぷりぷりとしたもつとシャキシャキのニラの食感の違いも楽しめますよ。
キャベツ
ニラと同じくもつ鍋の定番野菜であるキャベツ。加熱して甘みが増したキャベツは絶品です!スープにもキャベツの甘みが溶け出し、味わい深い仕上がりに。食感が残る程度に煮込むのもよし、くたくたになるまでやわらかく煮込んで食べるのもよし。お好みの固さで召し上がってみてくださいね!
ごぼう
もつ鍋の隠し味としてよく使われるごぼう。ささがきや斜め薄切りにしたごぼうを煮込むとスープの旨味が増し、奥深い味わいになります。ごぼうの歯ごたえともつのぷりぷりとした食感が対照的でおいしいですよ。
もやし
シャキシャキした食感のもやしももつ鍋と好相性です!さっぱりしたもやしは濃厚なもつ鍋の中で箸休め的な存在です。旨味たっぷりのスープを吸ったもやしは絶品で、食べる手が止まらなくなりますよ。
ニンニク
風味豊かなニンニクはもつ鍋の香りづけに欠かせない具材。もつ特有の臭みも消してくれます。つぶしたニンニクをスープに入れたり、スライスしたニンニクをトッピングで加えてニンニクの香りを存分に活かしましょう。
唐辛子
ぴりりと辛い唐辛子はもつ鍋のスープの絶妙なアクセントです。辛味が加わることで味が引き締まり風味豊かになると同時に、もつ特有のクセを和らげてくれますよ。お好みで量を調整してみてくださいね。
その他おすすめ具材
定番具材以外にも、もつ鍋スープの味つけと相性のよい具材を選べば、ちょっと変わった具材でもおいしくいただけます。以下でご紹介する具材をぜひ参考にしてみてくださいね。
白菜
お鍋の定番具材である白菜は、もつ鍋でもおすすめの葉野菜です。しっかりと味が染み込んでやわらかくなった白菜が絶品ですよ!水分の多い野菜なので、もつ鍋スープの味を調整をしながら加えてみてくださいね。
玉ねぎ
常備野菜のひとつである玉ねぎは、煮込むと甘くなり、味もよく染み込む食材です。お好みの切り方で煮込み、もつの旨みをたっぷり吸い込ませて召し上がってくださいね。
きのこ
きのこ類は、もつ鍋でもおいしくいただける万能食材です。1種類ではなく複数のきのこを入れるとより風味と旨みが増しますよ。しいたけやえのき、しめじ、まいたけなどお好みの種類を入れてお楽しみくださいね。
長芋
意外な具材かもしれませんが、粘りのある食感を楽しめる長芋もおすすめです。長芋をすりおろし、煮込んで火が通った具材の上にかけ、ひと煮立ちさせます。とろろをもつ鍋のスープにしっかり馴染ませると、まろやかな味わいに仕上がりますよ。山芋や大和芋でも代用できるので、手に入りやすいものを使ってみてくださいね。
豆腐
もつ鍋以外の鍋でも欠かせない具材の豆腐。絹豆腐や木綿豆腐、どちらでもおいしくいただけるので、お好みでお選びくださいね。煮崩れしにくく、表面の味染みがいい厚揚げ豆腐もおすすめです!
もつ以外の具材を使ったもつ鍋風のアレンジ
牛や豚のホルモンを使ったもつ鍋は特有のクセがあるうえに下処理も必要なので、なかなか手を出しにくいと感じる方もいるのではないでしょうか?もつが苦手な方はもつ以外の具材を使ってもつ鍋風のアレンジを楽しむのがおすすめです。もつが手に入らないときに代用するのにも重宝しますよ。
もつ鍋風の料理はさまざまな部位のお肉で作ることができますが、ニラやニンニク、唐辛子などの具材を使って風味豊かに仕上げるのがポイント。ごま油など濃厚な味わいをプラスすると、さらにもつ鍋らしい味わいに近づけることができます。
もつの代わりによく使われるのが豚バラ肉。脂がのっていて、マルチョウのような濃厚な旨味を楽しめるのが特徴です。薄切りの豚バラ肉を使えば下処理なしでもつ鍋風の料理を楽しめますよ。そのほか、旨味たっぷりの豚肩ロース肉や、鶏もも肉や手羽元などの鶏肉、鴨肉などでももつ鍋風のアレンジ鍋をおいしく作ることができます。つくねなども食べやすくておすすめですよ。ぜひお好みのお肉でもつ鍋風アレンジを楽しんでみてくださいね!
もつ鍋やもつなべ風の絶品レシピをご紹介!
もつ鍋の定番具材やもつ以外の具材を使ったアレンジなどがわかったところで、ここからはもつ鍋やもつ鍋風の絶品レシピをご紹介します。おうちで簡単に作れるものをピックアップしているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
おうちで簡単ぷりぷりもつ鍋
おうちで簡単に作れるぷりぷりもつ鍋のご紹介です。豚もつを使って濃厚なもつ鍋を作ってみました。みそやオイスターソース入りのスープがコク豊かな味わい。豚もつ特有の旨味とキャベツの甘み、シャキシャキのもやしが相性抜群でたまらないおいしさですよ!ぜひ作ってみてくださいね。
あっさりおいしい 塩もつ鍋
あっさりおいしい塩もつ鍋はいかがでしょうか?とろりとおいしい牛もつと旨味たっぷりの豚もつの両方のおいしさを味わえます!シンプルな塩味のスープが全体の味を引き締め、もつの旨味が際立ちますよ。いつもとひと味違うもつ鍋を食べたいときにぜひお試しくださいね。
もつ鍋風 大根のミルフィーユ鍋
「もつ鍋風 大根のミルフィーユ鍋」のレシピです。大根と豚バラ肉のミルフィーユを、ニンニクや鷹の爪を効かせたしょうゆベースのもつ鍋風スープで煮込みました。ニンニクとニラの香りが風味豊かで、もつ鍋を食べているような満足感がありますよ!ぜひ召し上がってみてくださいね。
旨辛味噌のもつ鍋風 豚肉と白菜のミルフィーユ
「旨辛味噌のもつ鍋風豚肉と白菜のミルフィーユ」を作ってみませんか?辛味のあるコチュジャンやみその風味が濃厚な刺激的な味わいの一品です。ジューシーな豚バラ肉の旨味がたっぷりと染み込んだ白菜が絶品で、食べる手が止まらなくなりますよ!とてもおいしいので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
レンジでおつまみ キャベツと豚肉のもつ鍋風
電子レンジを使って簡単に作れるもつ鍋風のおつまみをご紹介します。キャベツと豚バラ肉に生姜やニンニクたっぷりのもつ鍋風スープを加えて電子レンジで加熱するだけ!ニンニクとごま油の香りが食欲をそそる一品です。ごはんのおともにもお酒のおつまみにもぴったりですよ。ぜひ作ってみてくださいね。
旨味たっぷりのもつ鍋やもつ鍋風をおうちで楽しもう
いかがでしたか?もつ鍋の起源や定番具材のお肉や野菜について、また、もつ以外の具材を使ったもつ鍋風のアレンジやもつ鍋の絶品レシピなどをご紹介しました。
もつの旨味で野菜がもりもり食べられるもつ鍋は寒い季節にぴったり!もつが手に入らないときも、もつ以外の具材を使ってもつ鍋風のおいしい料理を楽しむことができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
クラシルでは他にもおすすめの鍋のレシピをご紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね。