最終更新日 2023.3.30

桃の選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

桃の選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

みずみずしさと甘さがたまらない「桃」。噛むとじゅわっと溢れる果汁がたまらないですよね。そのままで食べるのはもちろんのこと、サラダに加えたり、煮詰めてコンポートにしてもおいしく味わうことができます。今回は、そんな桃に含まれる栄養素や、おいしい桃の選び方をご紹介します。

  • 目次
  • 数えきれないほどの品種
  • 代表的な品種はこちら
  • 皮も食べられる?!
  • 主な栄養価はこちら
  • 甘みの元は「フルクトース」
  • おいしい桃の選び方
  • 桃のおいしさを味わおう!

数えきれないほどの品種

「桃」とひとことに言っても、品種は数えきれないほど存在しています。生産量は、群を抜いて中国がトップですが、アジアやヨーロッパなど、世界中で食べられています。国内では、山梨県、福島県、長野県の順で生産量が多く、中でも1位の山梨県は、国内の桃の生産量の1/3を占めています。

※参照:農林水産統計(平成31年1月公表)

代表的な品種はこちら

■白鳳
最も多く生産されており、桃の代表とされる品種です。鮮やかな薄紅色をしており、カットする前から上品な香りを感じることができます。果肉は白くてやわらかく、果汁がとても多いのが特徴です。

■黄桃
果皮や果肉が鮮やかな黄色をしているものが黄桃です。ややかためであるため、主に缶詰やコンポートなどの加工用として使われていますが、近年では黄桃の改良が進んでおり、生食用として出回ることも増えてきています。

■白桃
果皮も果肉も白く、ジューシーな味わいが楽しめる桃です。栽培の際に袋がけを行い、白いまま成長させることで、見た目にも美しい白い桃ができあがります。岡山県から生まれた日本の白桃は甘みが強いため、高級品種として海外でも人気を誇っています。

■ネクタリン
産毛がほとんどなく、皮が赤い桃です。果肉がしっかりしていることから、スモモに似たような見た目が特徴です。他の品種と比べると酸味が強く、甘酸っぱい味を楽しむことができます。

皮も食べられる?!

桃を食べるとき、皮を剥くことが多いかもしれませんが、実は桃の皮はそのまま食べることができるんです。桃の皮には、お茶の成分としても知られているカテキンが含まれており、抗酸化作用、抗菌・殺菌作用が期待できます。

また、桃は実と皮の間に一番甘みが詰まっているとも言われています。

桃の表面には無数のうぶ毛があるので、皮ごと食べるときはこのうぶ毛を取り除くのがおすすめですよ。清潔な布巾やキッチンペーパーで表面をやさしくこすると、簡単にうぶ毛を落とすことができるので、皮ごと食べるときには試してみてくださいね。

主な栄養価はこちら

桃100gに含まれる主要な栄養価は以下の通りです。

  • エネルギー  38kcal
  • 水分     88.7g
  • たんぱく質  0.6g
  • 脂質     0.1g
  • 炭水化物   10.2g
  • カリウム   180mg
  • ビタミンC   8mg
  • 食物繊維   1.3g
※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

甘みの元は「フルクトース」

■カリウム
カリウムはミネラルのひとつで、ミネラルは体内で合成できないため食物として摂る必要があります。体内の余分なナトリウムを体外に排出し、調整する作用があります。そのほか、筋肉の収縮などにも関わる重要な栄養素です。

■食物繊維
食物繊維は不溶性と水溶性に大きく分けられますが、桃には水溶性食物繊維であるペクチンが含まれています。便通を整えるだけでなく、余分な脂質や糖、ナトリウムを体外に排出する働きがあります。

■フルクトース(果糖)
桃の主成分は、フルクトースと呼ばれる単糖類の一種です。甘みは砂糖の1.5倍と言われています。

おいしい桃の選び方

品種が多く、一見選ぶのが難しいように思える桃。ポイントをしっかり押さえて、正しい選び方で桃を見ていきましょう。

1.色づきがしっかりしている
品種により異なりますが、薄紅色や白色がしっかりと確認出来るものを選びましょう。白鳳系や黄桃系の桃は、枝についていた側の色が白いものがベストです。緑がかっている場合は未成熟であり、黄色は鮮度が落ちています。

また、一見傷のように見える白い斑点があるものは、甘みが強くおいしい印です。色がぼやけていたり、黒ずみがあるものは、味が落ちている可能性が高いです。避けるようにしましょう。

2.ふっくらとしていて、左右対称
桃の割れ目に対して、形が左右対称のものを選びましょう。また、上から桃を見たとき、やや長い楕円形であり、ふっくらと丸みを帯びているものが良いでしょう。形がいびつだと、実のしまりが悪い可能性が高いです。

3.甘い香りがたっているもの
スーパーなどで手に取り、袋越しでもしっかりと香りがするものを選びましょう。香りの特徴は品種により異なりますが、甘い香りのするものがおいしいです。

桃のおいしさを味わおう!

そのまま食べることはもちろん、加熱をしてもおいしく食べられる桃。産地や季節により、さまざまな品種の桃が出回ります。食べ比べをして、自分のお気に入りの品種を見つけてみるのも楽しいですね。

クラシルでは、桃の保存方法についてもご紹介しています。ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。

桃の保存方法|長持ちのコツ|追熟がポイント

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