鮮やかな緑色でシャキシャキとした歯ごたえが魅力のピーマン。夏の食卓に大活躍の野菜ですが、そんなピーマンを使うとき、種を捨てていませんか?じつはピーマンの種は、食べられるんです!今回はピーマンの種が食べられるという驚きの事実と、ピーマンの持つ栄養について解説します。ピーマンを種ごとおいしくいただけるレシピもご紹介するので、ぜひご覧くださいね。
実はピーマンは種も食べられる!?もっと早く知りたかったピーマンの豆知識
ピーマンの種は食べられる!
じつはピーマンは種だけでなく、ワタも含めてまるごと食べられるんです!
ピーマンがヨーロッパから日本に伝わったのは明治時代。ヨーロッパではピーマンは丸ごと食べられていましたが、日本では、種やワタごと食べる習慣が根づかなかったんですね。
ピーマンの種には「アルカロイド」という天然の毒性がある成分が含まれています。毒性があるといっても、人間の体でしっかり分解される成分なので、食べても問題ありません。この成分は熱に弱いのが特徴のひとつで、ピーマンは加熱して食べることも多いのでその点からも心配がいらないんですよ。
ちなみにこの「アルカロイド」は、ピーマンの苦みの正体。ピーマンは生育中に、この苦み成分で害虫から身を守っているんですね。
ピーマンにはどんな栄養素が含まれる?
ピーマンは丸ごとおいしく食べられる!ということがわかったところで、ここからはピーマンの栄養素について見ていきましょう。
ピーマン100gに含まれる主要な栄養素は、以下の通りです。(種を除く可食部部分)
・エネルギー 20kcal
・たんぱく質 0.9g
・脂質 0.2g
・炭水化物 5.1g
・マグネシウム 11mg
・カリウム 190mg
・βカロテン 400μg
・ビタミンC 76mg
■ビタミンCが豊富!
ピーマンには可食部100gあたり76㎎ものビタミンCが含まれています。その量は、トマトの約5倍。またビタミンCは熱に弱いという性質がありますが、ピーマンは組織が頑丈なため、加熱しても壊れにくいんですよ。
ビタミンCは私たちの皮膚や血管、軟骨などを構成する「コラーゲン」の生成を促す、大切な栄養素です。また過酸化物質の生成を抑える働きもあるため、免疫機能低下の予防効果も期待できます。
種やワタも丸ごと食べられるピーマン。ビタミンCを摂取できるといううれしいポイントもあるので、ぜひこの夏はピーマンを使ったメニューをたくさん取り入れてみてくださいね!
ピーマンを丸ごと使ったレシピをご紹介!
ピーマンは種もおいしく食べられるということがわかったところで、ここからはピーマンを丸ごと使ったおすすめレシピをご紹介します。電子レンジで作れる種ごとピーマンの簡単煮浸しや、とろけるチーズがよく合う種ごとピーマンのチーズ焼きなど、ピーマンを余すところなくおいしく食べられるおすすめレシピばかりです。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.種ごとピーマンの簡単煮浸し
電子レンジで火を使わずにお作りいただける、種ごとピーマンの簡単煮浸しはいかがでしょうか?生姜のさわやかな香りを効かせためんつゆがピーマンにしっかり染みて、とってもおいしくいただけます。ピーマンに切り込みを入れることで、電子レンジで加熱中に破裂するのを防げますよ。
材料(2人前)
- ピーマン・・・4個
- 水・・・60ml
- (A)めんつゆ (2倍濃縮)・・・50ml
- (A)すりおろし生姜・・・小さじ1/2
- (A)ごま油・・・小さじ1/2
- 糸唐辛子・・・適量
作り方
1.ピーマンは3ヶ所ほど切り込みを入れます。
2.耐熱ボウルに水、(A)を入れて混ぜ合わせ、1を加え、ラップをかけて600Wの電子レンジで5分ほど加熱します。
3.ピーマンに火が通り全体に味がなじんだら器に盛り付け、糸唐辛子をのせてできあがりです。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。
2.種ごとピーマンの肉詰め
ピーマンを使った人気メニュー、ピーマンの肉詰めも、種ごと使ってお作りいただけます!種やワタを残したまま肉だねを詰めることで、しっかり密着してはがれにくくなるというメリットもあるんですよ。ジューシーな肉だねとピーマンの相性が抜群で、家族みんなに大人気間違いなしのメニューですよ。晩ごはんにぜひどうぞ。
材料(2人前)
- ピーマン・・・4個
- 牛豚合びき肉・・・150g
- 玉ねぎ (50g)・・・1/4個
- 卵・・・1個
- (A)パン粉・・・大さじ1
- (A)牛乳・・・大さじ1
- (A)マヨネーズ・・・大さじ1
- 料理酒・・・大さじ1
ソース
- ケチャップ・・・大さじ2
- 中濃ソース・・・大さじ2
- サラダ油・・・大さじ1
作り方
1.ピーマンは半分に切り、種とワタは残し、ヘタのみを取り除きます。
2.玉ねぎはみじん切りにします。耐熱ボウルに入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで30秒加熱します。
3.(A)を入れて混ぜ合わせます。
4.別のボウルに牛豚合いびき肉、卵、3を入れて、粘り気が出るまで混ぜ合わせ、1に詰めます。
5.フライパンを中火で熱してサラダ油をひき、4の肉だねの面を下にして焼き色が付くまで焼きます。
6.裏返し、弱火にして料理酒を加え、蓋をして肉だねに火が通るまで5分ほど加熱します。
7.肉だねに火が通ったら火から下ろします。
8.同じフライパンの余分な脂をキッチンペーパーで拭き取り、弱火で熱し、ソースの材料を入れて混ぜ合わせ、沸騰したら火から下ろします。
9.お皿に7を盛り付け、8をかけてできあがりです。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。
3.簡単種ごとピーマンのチーズ焼き
使う材料はたったの3つ!お酒のおつまみにもおすすめな、種ごとピーマンのチーズ焼きのレシピをご紹介します。シャキシャキとした食感の残るピーマンに、旨みたっぷりのベーコンとコクのあるピザ用チーズがよく合い、食べる手が止まらなくなりますよ。オーブントースターで簡単にお作りいただけますので、ぜひお試しくださいね。
材料(2人前)
- ピーマン・・・3個
- 薄切りハーフベーコン・・・40g
- ピザ用チーズ・・・40g
作り方
1.ピーマンは半分に切り、種とワタを残したままヘタを取り除きます。
2.薄切りハーフベーコンは5mm幅に切ります。
3.1に2、ピザ用チーズをのせます。
4.アルミホイルを敷いた天板にのせて、オーブントースターで10分ほど焼きます。
5.ピーマンに火が通り、ピザ用チーズに焼き色がついたらお皿に盛り付けてできあがりです。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W200℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
ピーマンは種ごとおいしく食べよう!
いかがでしたか?今回はピーマンの種についてのお話と、ピーマンを種ごと使ったおすすめレシピをご紹介しました。種ごとの調理なら手間も省けて、時短にもなりますよね。ぜひ今回ご紹介したレシピを参考にして、丸ごとのピーマンを味わってみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。