最終更新日 2023.3.30

うるち米ともち米ってどう違うの?それぞれの活用レシピも!

うるち米ともち米ってどう違うの?それぞれの活用レシピも!

日本人の食卓には欠かせない主食であるお米ですが「うるち米」ともち米に分かれているのをご存知ですか?うるち米は半透明、もち米は不透明と見た目から違いますが、実は見た目以上に異なるのがでんぷんの成分で、それが味わいや調理法にも影響します。

そこで今回は「うるち米」ともち米の特徴と成分に加え、調理法の違いについて解説します。それぞれの特徴を知って上手に使い分けることができると、料理の楽しみが広がりますよ!さらにこの記事では、お米を使ったおすすめのレシピもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • うるち米とは?
  • もち米とは?
  • うるち米ともち米の成分の違い
  • うるち米ともち米を調理する際のポイント
  • うるち米を活用したレシピのご紹介
  • ごぼうたっぷり 鶏ごぼうの炊込みごはん 
  • 基本のチャーハン
  • 手羽元でお手軽サムゲタン風スープ

うるち米とは?

うるち米とは、普段食卓に登場する機会が多い一般的なお米のことです。コシヒカリやあきたこまち、ひとめぼれなどは、どれもうるち米の中の品種のこと。主要部位である胚乳が透き通っているため、全体的に見た目は半透明です。

うるち米は炊いてごはんにするほか、つぶつぶとした食感を楽しめるきりたんぽや五平餅にも使われます。また、和菓子を作るときに用いられる上新粉もうるち米を加工したものです。上新粉はコシが強く歯ごたえを感じる柏餅や草餅などに使われます。

ちなみに、最近では世界各国でも人気を集めている「日本酒」の原料にもうるち米が使われていますが、これは食用ではなく、日本酒づくりを目的に作られた「酒造好適米」と呼ばれるお米を使ってつくられています。酒造り専用として、現在は全国で100種類以上の品種が栽培されているそうですよ。

もち米とは?

もち米は、お餅や赤飯、おこわやちまきなどに使われるお米です。こがねもち、ヒヨクモチなどの品種がよく知られています。もち米の見た目は、乳白色で不透明で、少し丸みがあるのも特徴です。収穫直後はうるち米と同様透明ですが、乾燥後に白く変化していきます。

独特のもちもちとした食感が人気で、冷めても固くなりにくく、おいしさが長持ちするため、おはぎや白玉、大福などの和菓子にも欠かせません。これらの和菓子作りに使われる白玉粉やもち粉、道明寺粉なども全てもち米を粉状に加工したものです。

うるち米ともち米の成分の違い

見た目からして異なるうるち米ともち米ですが、実は最大の違いはお米の主要成分である、でんぷんの構成にあります。

お米に含まれるでんぷんは「アミロペクチン」と「アミロース」の2種類。この割合によってお米の食感や味わいが変わります。アミロペクチンは、調理時に粘性を生じるという特徴があるため、アミロペクチンの割合が多いほど粘りがアップ。その反対に、アミロースが多いお米はかたくパサパサとした食感になります。

うるち米はアミロースとアミロペクチンの割合が2対8なのに対し、もち米はアミロペクチンのみで構成されています。そのため、もち米のほうが、うるち米よりも粘りのあるもちもちとした食感になるのです。ちなみにカレー屋さんで出てくることの多いタイ米がパラパラとした食感なのは、アミロースの割合が高く粘り気が少ないためなんですよ。

ふっくらした食感に仕上げたいときや、チャーハンなど粘りを出したくない料理にはうるち米、もちもち食感や弾力を楽しみたいときにはもち米が適しています。
赤飯やおこわ、おはぎなどはうるち米ともち米を混ぜて作ることもあるので、それぞれの特徴を活かすためにも、料理によって上手に使いわけるのがおすすめです。

うるち米ともち米を調理する際のポイント

うるち米ともち米とでは、調理する際の水の量や浸水時間が異なります。以下でそれぞれポイントを確認してみましょう。

■うるち米

うるち米を使ってごはんを炊くときは、事前に30分以上浸水させておきましょう。お米1合(180cc)に対して水は200ccが基本です。水分をたっぷりと吸わせるのがうるち米を調理するときのポイント。そうすることでごはんがふっくらと炊きあがります。

■もち米

もち米は水分を吸収しやすいので、ごはんやおこわなどを作る場合は浸水させる必要はありません。浸水時間が長いとやわらかくベチャベチャした食感になってしまうので注意しましょう。
また、もち米は水加減が少なめなのもポイント!お米1合(180cc)に対して水は180ccが適量です。

うるち米を活用したレシピのご紹介

うるち米ともち米の違いがわかったところで、ここからは、うるち米を使ったおすすめレシピをご紹介します。炊き込みごはんやサムゲタン風のスープなど、さまざまな具材と相性のよいうるち米だからこそ楽しめるレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

ごぼうたっぷり 鶏ごぼうの炊込みごはん 

おかわり必至!鶏ごぼうの炊き込みごはんレシピをご紹介します。旨みたっぷりの鶏もも肉やきのこ、香りのよいごぼうが入った食べ応え抜群の一品です!ふっくらおいしく仕上がるのはうるち米だからこそ。ぜひ試してみてくださいね。

基本のチャーハン

具材は卵と長ねぎだけ!シンプルなチャーハンはいかがでしょうか。卵と長ねぎを炒めたあとにごはんを入れて、最後に調味料を加えることで風味豊かに仕上がります。粘りの少ないうるち米を使って強火で手早く炒めれば、パラパラのチャーハンを作ることができますよ!

手羽元でお手軽サムゲタン風スープ

手羽元で手軽に作れるサムゲタン風スープのレシピです。にんにくと生姜が効いた滋味豊かなスープが、心と身体に染み渡ります。鶏肉の旨味たっぷりのとろとろスープが絶品ですよ!お米を多めに入れてお粥にするのもおすすめです。

もち米を活用したレシピをご紹介

本格派 もちもち中華ちまき

干しエビや干ししいたけの出汁と具材の旨味がギュッと詰まった中華ちまきはいかがでしょうか。シャキシャキ食感のたけのこや、うずらのたまごなど具材がたっぷり入った贅沢な味わいの一品!もち米を炒め煮してから蒸すことで、もちもちとした食感に仕上がります。ぜひ作ってみてくださいね。

新感覚 ポン酢で味付け山菜おこわ

味の決め手はポン酢!爽やかな味わいの山菜おこわのレシピです。山菜の水煮のほかに干し椎茸を加えているので、深みのある味わいに仕上がります、ポン酢で味つけしているのでほんのり甘酸っぱく仕上がり、爽やかな後味がクセになりますよ!

ほっこり美味しい栗ごはん

一口食べればほっこり癒やされる、栗ごはんのレシピをご紹介します。うるち米にもち米をプラスしているので、ふっくらもちもち食感が楽しめますよ。このレシピでは栗だけでなく、ささげも加えてほんのりピンク色に仕上げました。おもてなしにもおすすめの一品です。

電子レンジで簡単ごまあんおはぎ

つぶあんに香ばしいすりごまを混ぜ合わせ、風味豊かなごまあんおはぎを作ってみましょう!ねっとりしたごまあんが、もち米とうるち米で作るもちもちの生地と相性抜群!電子レンジを使って手軽にお作りいただけるので、ぜひお試しくださいね。

それぞれの特徴を知ってアレンジも楽しもう

今回は、うるち米ともち米の違いをご紹介しました。でんぷんの成分の違いが、食感や調理法に大きく影響するということがおわかりいただけたかと思います。それぞれの特徴を活かし使い分けることで、料理の幅がぐんと広がりますよ!また、ときにはうるち米ともち米をブレンドして、おはぎやおこわ作りなどに挑戦してみるのもおすすめです。

クラシルでは、お米を使ったさまざまな料理やお菓子のレシピをご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

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