ナスの正しい保存方法や選び方を徹底解説!クセがなく、とろけるようなやわらかさが魅力のナスは、上手に保存することで鮮度やおいしさをキープできますよ。煮物や炒め物、漬物などナスをおいしく活用した絶品レシピもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ナスについて丸ごと解説!長持ちさせる保存方法から絶品レシピまで
- 目次
- 保存のポイントは「密封」と「温度」
- 冷蔵庫の野菜室で保存
- カットしてから冷凍保存
- 使い分けたい!実はたくさんあるナスの品種
- 中長ナス
- 長ナス・大長ナス
- 丸ナス・小丸ナス
- 主要な栄養素はこちら
保存のポイントは「密封」と「温度」
ナスを保存するときは、水分を逃さないようにしっかり密封するのがポイントです。保存方法をチェックしてみましょう!
冷蔵庫の野菜室で保存
■手順
①ナスについている水気を拭き取る
②ラップで1本ずつ包む
③ジップつき保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存
【ポイント】
・ナスは水分量が多い野菜なので、水分を逃がさないように保存することが大切です。ラップを使ってぴったりと密封することで、水分の蒸発を防ぐことができます。ただし、ナスに水気がついたまま包むと傷む原因になってしまう可能性があるので、あらかじめしっかりと拭き取ってくださいね。
・ナスの保存に適した温度は8℃~12℃なので、冷蔵庫の野菜室で保存すると長持ちしますよ。
カットしてから冷凍保存
■手順
①ナスを使いやすい大きさに切る
②水にさらしてアクを抜いてから、水気を拭き取る
③冷凍用保存袋に入れて、冷凍庫で保存
【ポイント】
・ナスの変色を防ぐため、水に5分~10分程さらしてアク抜きをします。冷凍する前に、水気をよく切りましょう。
・ナスが重ならないように冷凍用保存袋に入れることで、ナス同士がくっつきません。
・解凍せずに凍ったまま鍋やフライパンに入れて調理できます。
・冷凍したナスは、必ず加熱調理してからお召し上がりください。
使い分けたい!実はたくさんあるナスの品種
ナスの品種はさまざまです。代表的な品種と特徴をチェックしてみましょう!
中長ナス
広く知られているのがこの「中長ナス」です。「長卵形ナス」とも呼ばれ、長さ12㎝~15㎝の細長い形をしています。栽培しやすい上に収穫量も多いので、日本全国に流通しているんですよ。焼き物や煮物、揚げ物など、どんな調理法にもマッチする品種です。
長ナス・大長ナス
中長ナスを縦に伸ばしたような形をした「長ナス」や「大長ナス」という品種は、実がやわらかいので、焼きナスなどとろりとした食感を活かしたい料理に向いています。
丸ナス・小丸ナス
ころんと丸い形をした「丸ナス」や「小丸ナス」は、実が固めで歯ごたえがあるので、漬物や田楽など、食べ応えを出したい料理にぴったりですよ。
一口にナスと言っても、品種によって見た目や食感が大きく変わります。作りたい料理に合わせて品種を使い分けると、仕上がりがグンとランクアップしますよ!
主要な栄養素はこちら
ナス100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
・エネルギー 18kcal
・水分 93.2g
・炭水化物 5.1g
・カリウム 220mg
・βカロテン 100μg
・パントテン酸 0.33mg
・葉酸 32μg
・モリブデン 10μg
・食物繊維 2.2g
水分たっぷりで低カロリー!
ナスに含まれる栄養素の特徴を詳しく見ていきましょう!
水分
ナスにはたくさんの水分が含まれていて、その水分量は重さの90%を占めます。そのためカロリーも低く、100gあたりに含まれるカロリーはわずか22キロカロリー!ただし、油や調味料をよく吸い込むので、カロリーを抑えたいときは調理法に気をつけてくださいね。
カリウム
ナスには、カリウムが含まれています。カリウムは細胞内液の浸透圧を一定にキープしたり、体液のpHバランスを調節したりするなど、健康を維持する上で欠かせない栄養素です。摂り過ぎた塩分を排出するはたらきもあります。
βカロテン
βカロテンは、体内の活性酸素を取り除くはたらきがあり、免疫力を強化します。また、βカロテンは体内でビタミンAに変化し、健康な皮膚や粘膜を作る手助けをしたり、目の健康を維持する効果があると言われています。
モリブデン
モリブデンとはミネラルの一種で、鉄分のはたらきを助けて造血を促す役割があり、貧血予防に効果が期待できます。また、糖質や脂質の代謝をサポートしたり、摂取したプリン体を分解して尿酸に変換したりするはたらきもあります。
おいしいナスの選び方
新鮮でおいしいナスを選ぶポイントは以下の3つです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
表面にツヤ・ハリがあって、キズがない
まずはナスの表面を見てみましょう。皮がピンと張っていてツヤがあるものが新鮮ですよ。皮がたるんでいたり、キズがついていたりするナスは、実の水分が飛んでしまっている可能性が高いです。
ヘタの切り口が新しく、トゲが尖っている
ヘタの部分にも、鮮度を見分けるポイントがあります。ヘタの切り口がフレッシュな緑色をしていて干からびていないものを選びましょう。ヘタの切り口が新しいものは、収穫されて日が経っていないので、実がみずみずしくておいしいですよ。ナスのヘタにはトゲがありますが、このトゲが鋭く尖っているほど鮮度がいいんです。
ずっしりとした重みがある
ナスを手に持ったとき、ずっしりとした重みがあるのは新鮮な証拠です。ナスは水分が多い野菜なので、その分重量があります。鮮度が悪くなると、実の水分が飛んでスカスカになるので軽くなりますよ。
おいしさ満点!ナスを活用した絶品レシピ3選
ナスのとろりとしたおいしさを活かした絶品レシピを3つご紹介します。ぜひ献立作りに役立ててみてくださいね。
さっぱり おかかぽん酢でナスの焼き浸し
ポン酢でさっぱりと仕上げたナスの焼き浸しのご紹介です。カットしたナスをごま油で炒めたあと、ポン酢やみりん、砂糖を使って味つけし、かつお節と小ねぎをトッピングしていただきます。ごま油の香ばしい香りが食欲をそそりますよ。トッピングの小ねぎもアクセントになり、ついつい箸の進むおいしさです。カットしたナスを炒めて煮るだけの簡単レシピなので、ぜひ作ってみてくださいね。
めんつゆで簡単 麻婆茄子
めんつゆで手軽に味つけ!麻婆茄子はいかがですか。ひき肉やナスを豆板醤やすりおろしニンニクなどで炒めたあと、めんつゆで味つけをしました。ピリ辛な豆板醤に、香り高く食欲のそそられるニンニクや生姜が加わった、風味豊かな一品です。少ない調味料で簡単にお作りいただけるので、ぜひ試してみてくださいね。
たっぷりナスとひき肉の ごちそう丼
ナスとひき肉のみそ炒め丼のご紹介です。ナスと鶏ひき肉を、みそや豆板醤、砂糖などで作ったコクのある甘辛なタレで味つけしました。みその風味とナスがよく合い、ごはんがどんどん進むおいしさです。豆腐にのせて食べるのもおすすめですよ。濃い目の味つけでお酒のおつまみにもピッタリな一品なので、ぜひ今晩作ってみてはいかがですか。
正しい保存方法と選び方でナスをおいしく味わおう!
今回は、ナスの保存方法や選び方、ナスのおいしさを活かしたレシピ3選をご紹介しました。使い切れずにしなびてしまいがちなナスも、保存する前にひと手間かけるだけで、グンと長持ちしますよ。保存方法を覚えたら、ナスを使ったさまざまなレシピにもチャレンジしてみてくださいね!
※20歳未満の飲酒はやめましょう。