クリスマスのメインメニューで人気の「ローストチキン」。丸鶏を使ったものはテーブルが華やかになって、パーティー気分が盛り上がりますよね!今回は、丸鶏を使った本格ローストチキンの詳しい作り方のほか、ローストチキンの歴史やクリスマスに食べるようになった由来をご紹介します。簡単に作れるお手軽レシピも必見ですよ!
本格ローストチキンの作り方!簡単レシピも併せてご紹介
- 目次
- 丸鶏のローストチキンの作り方を解説!
- 1.鶏肉に調味料をすり込む
- 2.ガーリックライスを作る
- 3.丸鶏の首元を閉じる
- 4.ガーリックライスを詰める
- 5.丸鶏のお尻を閉じる
- 6.オーブンで焼く
- 7.盛りつけ
丸鶏のローストチキンの作り方を解説!
クリスマスの食事を盛り上げるローストチキン、ぜひおうちでも作ってみたいですよね。ここからは、丸鶏を使ったローストチキンの作り方を詳しくご紹介します。さっそくチェックしてみましょう!
1.鶏肉に調味料をすり込む
丸鶏のお腹の中の汚れを落とすため中までよく洗い、キッチンペーパーで水気をとります。それから、ハーブソルトと黒こしょうをすり込み、味をよく染み込ませるためにラップをかけて冷蔵庫で1時間ほど寝かせます。
2.ガーリックライスを作る
フライパンに有塩バターとすりおろしニンニクを入れて中火にかけ、香りがたってきたらみじん切りにした玉ねぎと人参を加えて炒めます。ごはんとしょうゆ、塩、黒こしょうを加えて炒めます。このレシピでは、日本人の舌にも馴染みやすいバターしょうゆ味に仕上げました。
3.丸鶏の首元を閉じる
ガーリックライスを中に詰めたときに出てこないよう、丸鶏の首元を竹串を使って閉じます。首元の肉は厚みがあるので、竹串を1ヶ所に刺すだけでもしっかりと閉じられますよ。
4.ガーリックライスを詰める
丸鶏のお尻側からお腹の中にガーリックライスを詰めます。丸鶏は内臓を取り除いた状態で売られていることがほとんどなので、中に詰め物を入れるとふっくらと見栄えよく仕上がります。今回はガーリックライスを入れましたが、野菜だけを入れたりパンを入れたりすることもあるんですよ。お好みのハーブやスパイスを使えば、バリエーションも広がります。
ただし、詰め物が多すぎると閉じられなくなってしまうので、入れすぎないように注意してくださいね。
5.丸鶏のお尻を閉じる
具材を詰めたら、まず側面を合わせてその部分を押さえながら上下を合わせ、竹串で縫うように刺します。そうすることで、中に詰めたガーリックライスがこぼれなくなりますよ。
両方の足首を合わせて縛ると形が整います。足をクロスさせるとたこ糸が巻きやすくなりますよ。
6.オーブンで焼く
アルミホイルを敷いた天板に、一口大に切ったじゃがいもと人参、玉ねぎを敷いてガーリックライスを詰めた丸鶏をのせ、オリーブオイルをかけます。ローズマリーとタイムものせることで臭み消しと香りづけができるので、よりおいしく仕上がりますよ。
アルミホイルをかぶせ、200℃に予熱したオーブンで40分焼いたあと、アルミホイルを外してさらに25分焼きます。そうすることで、焼き色がつきすぎるのを防ぎながら、中までしっかり火を通すことができます。
7.盛りつけ
焼き色がつき中まで火が通ったら、たこ糸と竹串を取り除きます。中まで火が通ったかどうかは、焼け落ちてくる肉汁の色を目安にしてみてください。ピンク色から透明に変わったら、焼きあがりのサインです。
最後に器に盛りつけたら完成です。付け合わせの野菜に、紫玉ねぎなど色とりどりの野菜を使うと、より華やかに仕上がりますよ。
クリスマスに まるごとローストチキン
竹串で閉じる方法やたこ糸の巻き方など、各工程の詳しいやり方については、こちらの動画でも確認してみてくださいね。
クリスマスにローストチキンを食べる理由
ローストチキンの作り方がわかったところで、ここからはクリスマスにローストチキンを食べる理由についても確認してみましょう。
クリスマスにローストチキンを食べる習慣は、アメリカの開拓時代である1860年代から始まりました。当時ヨーロッパからアメリカに移り住んだ移民たちは、耕作がうまくいかず食糧難にあい、冬を越せないと困っていました。そのとき先住民のネイティブ・アメリカンが、七面鳥をはじめとした食糧を贈り、支援してくれたのです。
翌年以降、ネイティブ・アメリカンたちへの感謝と収穫のお祝いのため、七面鳥の料理を並べ、感謝祭を行いました。これが、現在の感謝祭の始まりでもあり、今でも感謝祭やクリスマスに大勢の人が集まりローストチキンを食べるようになっています。
日本でクリスマスにチキンを食べる理由
日本には感謝祭で大人数で集まったり、クリスマスでキリストの生誕を祝ったりする習慣はあまりありませんが、イベントとしてのクリスマスを多くの人が楽しんでいます。そして、チキンを食べる習慣もありますよね。ただ、日本では七面鳥を入手するのは難しいので、骨つきの鶏もも肉などを使ったローストチキンやフライドチキンを食べることが多いです。
クリスマスにチキンを食べる習慣が日本に定着したのには、フライドチキンで有名なファストフード店が1974年に行ったあるキャンペーンの影響もあるのだとか。その数年前に、クリスマスの七面鳥の代わりにフライドチキンを買い求めに来たという外国人からヒントを得て、「クリスマスにはチキンを」というキャンペーンを行ったところ、全国に広まっていったそうです。
ローストチキンのおすすめレシピをご紹介!
ここからは、ローストチキンのおすすめレシピをご紹介します。ハーブを使った香り豊かなローストチキンや、フライパンで作れるお手軽ローストチキンなど、絶品レシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
パーティに 野菜たっぷり丸ごとチキン
お腹に野菜を詰めた、丸ごとローストチキンをご紹介します。玉ねぎと人参、しめじのみじん切りに丸鶏の旨味がよく染み込んで、とってもおいしいですよ。丸鶏に薄力粉を振ってから焼くことでパリッと香ばしく焼きあがります。ぜひお試しくださいね。
丸鶏でクリスマスローストチキン
お好みのハーブを使って、香り豊かなローストチキンを作ってみてはいかがでしょうか。肉汁や白ワイン、コンソメ顆粒を煮詰めた旨味たっぷりのソースも絶品ですよ。色とりどりの野菜も使った華やかな一品なので、クリスマスディナーの主役に、ぜひ作ってみてくださいね。
クリスマスディナーの主役に ローストチキン
隠し味にマーマレードジャムを使ったローストチキンのご紹介です。ジッパー付き保存袋に調味料と骨付き鶏もも肉を入れて漬け込み、オーブンで焼くだけなのでとっても簡単!手づかみでかぶりつくのも特別感があるのでおすすめですよ。
フライパンでローストチキン
フライパンで焼く、お手軽ローストチキンはいかがでしょうか。付け合わせのじゃがいもやホワイトマッシュルームを骨付き鶏もも肉と一緒に焼くことで、鶏肉の旨味やニンニクの香りが移り、とってもおいしいですよ。皮目をしっかり焼いてパリッとさせるのが、よりおいしく焼きあげるポイントです。
今年のクリスマスはおうちでローストチキンを作ってみよう!
今回は、クリスマスとローストチキンの関係や、ローストチキンの作り方について解説しました。クリスマスにローストチキンを食べるようになった背景には、食糧難の中を生き延びた人々の感謝の気持ちや収穫への喜びがあったのですね。今年のクリスマスには、家族や友人たちと一緒にローストチキンを食べてみてはいかがでしょうか。
クラシルでは、ローストチキンのレシピをほかにもご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてくださいね。