2024.12.26

年越しそばはいつ食べるのが正解?地域別の違いや簡単レシピもご紹介

年越しそばはいつ食べるのが正解?地域別の違いや簡単レシピもご紹介

もうすぐ年末!日本には大晦日に年越しそばを食べる習慣がありますが、いつどのタイミングで食べるのが正解なのか知っていますか?この記事は年越しそばを食べるタイミングや地域による違いなどをご解説します。記事後半では年越しそばにぴったりなレシピもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • 年越しそばはいつ食べるのが正解
  • 縁起がよいとされる食べ方は3つある
  • ①年が明ける前までに食べる
  • ②そばは残さず食べ切る
  • ③そばは1本切らずに食べる
  • 地域によって異なる年越しそばの風習
  • 福島県
  • 新潟県

年越しそばはいつ食べるのが正解

日本では大晦日に年越しそばを食べる風習がありますよね。ただ大晦日に食べることは知っていても、どのタイミングで食べるのが正解なのかは知らない方も多いのではないでしょうか。実は年越しそばを食べるタイミングにはこれといった決まりはありません。大晦日のこの時間帯に食べなければいけないというようなルールはなく、大晦日のうちに食べ終わればお好きなタイミングや都合のよいタイミングで食べてもよいのです。

一般的には大晦日の夕食にいただいたり、年明け1時間前の23時ころから食べるというご家庭が多いようです。もちろん決まったタイミングがないので、朝や昼に食べるというご家庭もあります。

縁起がよいとされる食べ方は3つある

年越しそばを食べるタイミングはとくに決まっていませんが、縁起がよいとされる食べ方が3つほどあります。以下でそれぞれ確認してみましょう。

①年が明ける前までに食べる

まず一つが先ほども触れましたが、年が明ける前まで、つまり大晦日のうちに食べ終えることです。これはそばが切れやすい食べ物であることから「一年の厄や苦労断ち切り、翌年に持ち越さない」という意味が込められているためなのだとか。

②そばは残さず食べ切る

二つ目が、そばは残さずに食べ切ることです。残すとこれから始まる一年の幸せが逃げてしまうといわれています。また諸説ありますが、昔は金銀細工職人が金粉や銀粉を集めたり、金箔を伸ばすときにそば粉に水を加えてこねたものを使っていたのだそうです。そのことから、そばは金を集めたり、蓄財するための縁起物とされてきたという説もあります。

③そばは1本切らずに食べる

年越しそばは一年の縁が切れないよう、1本を切らずに食べるのがよいとされています。そばの細く長い形状から、延命や長寿の願いが込められていたり、家族の縁が永く続くようにという願いも込められていて、昔から縁起を担いで食べられていたことからこのように言われるようになりました。

地域によって異なる年越しそばの風習

ここまで、年越しそばは年が明ける前までに食べることがルールとお伝えしてきましたが、地域によっては食べるタイミングが異なる場所があるんです。こちらもそれぞれ確認してみましょう。

福島県

これまででもご紹介したように、そばは縁起のよい食べ物だといわれています。そのため、福島県の会津地方の一部地域では、元旦にそばを食べる風習があるのだとか。この地域には昔から「元日そば、二日もち、三日とろろ」という言葉もあり、元旦に縁起のよいそばを食べ、二日はもちを食べ、三日にとろろを食べていたのだそうです。元日にもちを食べて、二日にそばを食べる地域もあるそうですよ。

新潟県

新潟県の一部地域でも福島県と同じく元旦にそばを食べる風習が残っている場所があるようです。また新潟県には「十四日そば」といものも存在します。これは、1月15日の小正月の前日である1月14日に食べるそばのこと。昔、この地域の農家は農作業が最も忙しい時期、つまり農繁期が大晦日まで続いていたのだそうです。そのため、小正月を本正月として、1月14日にそばを食べる習慣ができたとされています。

地域ごとの年越しそばの特徴

年越しそばは温かいものでも冷たいものでもどちらもよいといわれています。ご家庭によって定番の年越しそばがあると思いますが、地域によってもまた違いがあっておもしろいんですよ!

北海道・京都府

北海道と京都は、ニシンの甘露煮を温かいそばにのせていただく「にしんそば」を食べることが多いようです。北海道は濃口醤油を使用したつゆ、京都は薄口醤油で味つけしただしの風味を楽しめるつゆで作ります。

岩手県

岩手県では、かつて年越しに岩手名物である「わんこそば」を食べる習慣があったのだそうです。「年越しわんこ」とも呼ばれ、年齢の数だけ食べると長生きすると言われていました。

新潟県

新潟県では、布海苔(ふのり)という海藻をつなぎに使った、つるつるとした食感が魅力の「へぎそば」を食べるご家庭が多いようです。へぎそばの「へぎ」というのは、剥ぎ板で作られた四角い器を指し、その器にそばを美しく並べて盛り付けます。

福井県

福井県では、水でしめたそばに冷たいつゆをかけて大根おろしのほか、かつおぶしやねぎなどをのせていただく「おろしそば」が定番なのだとか。年越しそばはもちろん、冠婚葬祭でも食べられています。ちなみに大根は「越前辛味大根」という品種の大根おろしが人気なのだそうです。

関東

関東地方は、かつおだしに濃口醤油で味つけをしたそばがよく食べられています。具材は長寿を意味する「海老の天ぷら」が定番なようです。

沖縄県

沖縄県では、沖縄そばを食べるのが定番のようです。家庭によっては日本そばを食べることもあるようですが、沖縄でそばというと「沖縄そば」を指すのだとか。かつおや豚骨でだしをとったスープに平打ちの中華麺、そして甘辛く味つけされた三枚肉をのせて食べるのが主流。同様に甘辛く味つけされた骨付きのスペアリブをのせた「ソーキそば」も年越しそばで食べられているようです。

香川県

讃岐うどんで有名な香川県では、年越しにもうどんを食べるご家庭が多いのだとか!もちろんそばを食べることもあるので、家庭によって異なるようです。ただ香川県には、白いうどんに赤い具材(かまぼこ、肉、エビ、餡餅など)をのせて食べる「年明けうどん」なるものもあります。これは、うどんを全国にPRする目的でスタートした取り組みで、元旦から1月15日までに一年の幸せを願いながら食べるのだそうです。

あったかいのも冷たいのも!年越しそばレシピをご紹介

さてここからは、年越しそばにぴったりなそばレシピをご紹介します。関東の定番である天ぷらそばのほか、おろしそばや沖縄そばもピックアップしました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

海老天の年越しそば

サクサクの海老天をのせて、オーソドックスな年越しそばを作ってみましょう。このレシピでは、めんつゆはお茶パックに入れたかつお節を加えて1分ほど煮て、風味よく仕上げています。ほんのひと工夫で旨味がアップするので、ぜひ試してみてくださいね。

薬味たっぷり 冷やしおろしそば

年越しそばには、さっぱりとした冷たいおそばもおすすめです。大根おろしのほか、みょうがや大葉、小ねぎをたっぷりトッピングして爽やかな味わいに仕上げました。年末は何かと忙しいので、流水でほぐすタイプのゆでそばを使うとより手軽に作れますよ。

にしん蕎麦

身欠きニシンが手に入ったら、北海道や京都でよく食べられているにしんそばを作ってみてはいかがでしょうか。シンプルなそばに、甘辛いにしんの甘露煮がよく合い、奥深い味わいを楽しめます。身欠きニシンは茶葉を加えて煮ることで臭みが和らぎ、やわらかく仕上がるので試してみてくださいね。

沖縄家庭料理 沖縄そば

沖縄の年越しそばの定番、沖縄そばのレシピをご紹介します。このレシピでは、かつお節と和風顆粒だしを使ってスープも簡単に作れるようにアレンジしています。沖縄そばが手に入らなければ中華麺で代用できますよ。ポークランチョンミートだけでなく、豚の角煮をスライスしたものなどをのせるのもおすすめです。

年越しそばを食べて新たな年を気持ちよく迎えよう!

今年もあっという間に年末がやってきました。バタバタと忙しい時期ですが、年越しそばなど古くから伝わる風習はこれからも大切にしていきたいですね。今年も年越しそばを食べて一年の厄を落とし、気持ちよく新年を迎えましょう!

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2024.12.26 最終更新

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