アップルパイってどんなお菓子？発祥の国や歴史、作り方についても解説！

アメリカを代表するスイーツ「アップルパイ」。日本でも定番のお菓子として親しまれていますよね。今回は、そんなアップルパイの特徴や歴史、国によっての違いなどにについて詳しく解説します。さらに記事後半ではパイシートを使って簡単に作れるアップルパイのレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

「アップルパイ」とは、生のリンゴや甘く煮たリンゴを詰めたパイ生地を、オーブンで香ばしく焼きあげた欧米の定番スイーツのこと。

サクッと心地よい食感のパイ生地にとろっと甘酸っぱいりんごのコントラストが魅力で、特にアメリカでは普段のおやつやホームパーティ、感謝祭、クリスマスなどさまざまなシーンで楽しめる定番のスイーツとして、老若男女問わず幅広い世代に親しまれています。

そんなアップルパイですが、作り方や味わいは国によってガラッと異なるようです。以下で簡単にチェックしてみましょう。

アメリカやイギリスのアップルパイはザクザクとした食感に仕上がる「練りパイ」で作りますが、日本やフランスでは「折りパイ」を使って、サクッと心地よい食感に仕上げるのが一般的です。

りんごの味つけの幅も非常に広く、アメリカではシナモンやナツメグなどのスパイス類を、イギリスだとスパイス類のほか、ブラックベリーやチーズを加えることもあるのだとか。

また、オランダではケーキ型にパイ生地を敷いて、リンゴをたっぷり敷き詰めて焼くダッチアップルパイが主流。アップルタルトとも呼ばれ、昔からオランダの人々に愛されています。

さらに四角形や楕円、丸型、りんごが丸見えのオープンスタイルなど、さまざまな形のアップルパイが存在します。

細く切ったパイを編み込んで格子状に仕上げたものは、アップルパイと聞いてまずイメージする形かもしれませんね。そのほかにも、パイシートに切れ込みを入れて広げて網目模様にしたり、パイシートを花や星など好きな形に型抜きして飾り「パイアート」を作ったりと、いろいろなデザインで楽しむことができます。

味や見た目のバリエーションが豊富なのも、世界各国で親しまれているアップルパイの魅力のひとつといえるでしょう。

現在では、主にアメリカの国民的スイーツとして知られるアップルパイですが、もともとのルーツはアメリカではなく、イギリスなのだそうです。諸説ありますが、14世紀ごろに記されたアップルパイ最古のレシピがイギリスに残されていたことから、イギリスで誕生したのではないかと考えられています。

ちなみに、当時は砂糖の入手が困難だったことから砂糖は使わず、りんごのほかにいちじくやレーズン、洋ナシといったフルーツが入った、具だくさんのケーキだったのだそうです。

その後、アップルパイはオランダやフランス、イタリア、ドイツなどヨーロッパ各国へ広まったあと、海を渡ってアメリカへと伝わっていきます。アメリカ開拓時代、りんごが栽培されはじめたのをきっかけに、アメリカ各地で親しまれるようになったのだそうです。

続いて、本場アメリカ風アップルパイの作り方をご紹介します。

一見手間がかかりそうですが、市販の冷凍パイシートを使えばおうちでも簡単に作れますよ！

基本的な材料は、冷凍パイシート、りんご、砂糖、レモン汁、塩、無塩バター、卵黄、シナモン、ナツメグなど。 仕上げにアイスクリームやホイップクリームをトッピングするのもおすすめです。

りんごを食べやすい大きさにカットしボウルに入れ、レモン汁、砂糖、シナモンやナツメグなどのスパイス類、塩を入れたら、よく混ぜ合わせます。

解凍した冷凍パイシートを2枚用意し、パイ皿よりも少し大きいサイズになるまで綿棒で伸ばしたら、その内の1枚をバターを塗ったパイ皿にパイシートを敷き詰めます。そこに味つけしたりんごをのせもう1枚のパイシートで蓋をしましょう。

パイ皿のフチより外にはみ出た生地は切り落とす、もしくは内側に折り込むと、見た目もきれいに仕上がりますよ。

パイの表面に艶だしの卵黄を塗ったら、りんごがとろとろになるまで、オーブンで時間をかけてじっくりと焼き上げます。粗熱が取れたら切り分け、アイスクリームやホイップクリームなどをトッピングしたら完成です。

アップルパイの特徴や歴史について確認したところで、ここからはおすすめレシピをご紹介します。今回は、市販のパイシートを使った、おうちでも手軽に作れるレシピをピックアップしました。お菓子作り初心者の方も、ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。

今日のおやつに、手作りアップルパイはいかがですか？サクサクのパイ生地にとろーりジューシーなりんごが絶妙にマッチして、後引くおいしさですよ。焼き立てアツアツのおいしさを楽しめるのは、手作りならでは！ぜひご堪能くださいね。

手づかみでパクッと食べやすい、サクサク三角アップルパイのご紹介です。生地は冷凍パイシートを使い、さらにフィリングは電子レンジで簡単に作れるのでとってもお手軽！りんごのフィリングには隠し味に無塩バターを少し加えて、よりコク深い味わいに仕上げました。普段のおやつにもぴったりの一品です。

華やかな見た目で手が込んでいるように見えますが、特別な材料や器具は必要なし！バラの形に見えるよう、薄切りりんごをくるっと巻くだけで、食べるのがもったいないほどキュートなアップルパイができあがります。誕生日や記念日など特別な日の一品に、ぜひ作ってみてくださいね。

普段のおやつはもちろん、おもてなしやプレゼントにもぴったりな、シナモンアップルパイのご紹介です。サクサクのパイ生地にザクザクのビスケットを敷き詰めて、食感の違いを楽しめる一品に仕上げました。ふわっと広がるシナモンの風味もあわせて、ぜひご堪能くださいね。

春巻きの皮で作る、フライドアップルパイはいかがですか？サクッと香ばしく揚げた春巻きの皮にとろっと甘酸っぱいアップルフィリングがよく合い、クセになるおいしさですよ！余った春巻きの皮を消費したいときにも便利なので、ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

いつもとひと味違うアップルパイが食べたい！そんあときにおすすめなのが、チーズアップルパイです。ひと口食べればクリームチーズの爽やかな酸味が口いっぱいに広がり、やみつきになること間違いなし！市販の冷凍パイシートやりんごジャムを使って簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。

皮つきのりんごをまるごと1個パイで包んで焼き上げた、インパクト抜群の一品です。お菓子初心者の方でも作れる簡単レシピではありますが、ほっこり甘いりんごにパイ生地のサクサク食感がアクセントになり、たまらないおいしさですよ。お好みでアイスクリームやシナモンをトッピングするなど、アレンジもお楽しみくださいね。

いかがでしたか？今回は、アップルパイの特徴や歴史、おすすめレシピなどをご紹介しました。

サクッとしたパイの歯ざわりとフレッシュなりんご味わいが魅力のアップルパイ。一から作ると手間がかかることもありますが、今回ご紹介したレシピのように市販のパイシートを使えば、お料理初心者の方でも手軽に作ることができます。

普段のおやつや食後のデザート、おもてなしなど幅広いシーンで活躍するので、ぜひレパートリーに取り入れてみてくださいね。