最終更新日 2023.6.25

なぜ“納豆の容器”は壊れやすい発泡スチロールなの?製造工程にあったそのワケを解説!

なぜ“納豆の容器”は壊れやすい発泡スチロールなの?製造工程にあったそのワケを解説!

ネバネバの食感がおいしい納豆。毎日食べているという方もいるのではないでしょうか?ところで、納豆の容器はなぜ発泡スチロール製が多いのか、疑問に思ったことはありませんか?意外と壊れやすいのに、不思議ですよね。今回はそんな納豆の謎に迫ります!納豆を使ったおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

納豆の容器は、なぜ発泡スチロール?

発泡スチロール製が多い納豆の容器。容器に入れたまま混ぜると箸が刺さったり、開けるときに割れてしまったりして意外と壊れやすい素材です。なぜもっと頑丈な素材を使わないのでしょうか?納豆の容器に発泡スチロールが使われているのには理由があるんです!

■ 温度・酸素・湿度を保つため

一般的に納豆は煮た大豆を容器に入れたあとに、発酵させて作られます。発酵する際に大事なのは、「温度」「酵素」「湿度」です。発酵するときに温度を保ち、乾燥を防ぎながらできるだけ多くの酸素を与えるには、発泡スチロールの容器がぴったりなんです。

保温性が高く、納豆にとって最適な環境を効率的に保てるのが、発泡スチロールというわけですね。

■ 納豆菌が呼吸できるようにするため

もうひとつの理由は、納豆が呼吸できるようにするためです。納豆に使われる発泡スチロールの容器は底に波があったり、蓋に穴があったりしますよね。納豆菌がうまく働くためには、納豆が酸素をたっぷりと取り込めるように、空気が大切なんです。そのような加工がしやすいのも発泡スチロールの利点なんですよ。

納豆はどうやって作られているの?

私たちの食卓に欠かせない納豆ですが、どのように作られているのかはご存じですか?ご紹介した通り、発泡スチロールの容器の中で発酵させ作られるのですが、いったいどのような工程を通って作られるのでしょうか?ここからは納豆ができるまでを、見ていきましょう!

➀ 洗浄・浸漬

大豆をきれいに洗い、たっぷりの水に浸けてしっかりと水分を吸わせます。水に浸ける時間は、豆の大きさや品種、季節によって異なりますが、ひと晩から20時間程度かけてゆっくりと元の大きさの2倍ほどになるまで浸します。

② 加熱・納豆菌噴射

水を吸った大豆を、高圧の圧力釜で蒸しあげます。圧力釜で蒸しあげることでふっくらとした煮豆になると同時に、高温殺菌の効果も期待できます。この後にかける納豆菌が浸透しやすく、増殖しやすい状態になるんですよ。蒸しあがったら大豆全体に納豆菌を噴射します。雑菌が入り込まないように、豆が熱いうちに煮豆の表面にムラなく納豆菌を付着させます。

③ 充填・発酵

納豆菌をまぶした煮豆を、雑菌が入らないように熱いまま発泡スチロールの容器に充填し、温かい発酵室でじっくりと発酵させます。20時間前後じっくり寝かせると、パッケージの中で煮豆が納豆に変化します。

④ 熟成

発酵が終わったら、冷蔵庫で納豆を熟成させます。発酵室で増えた納豆菌を眠らせるのが目的です。この後の包装などの過程でも温度が上がらないよう、納豆は常に温度管理をされて作られています。

納豆には小粒や大粒などサイズがありますよね。いちばん多く作られているのは小粒や極小粒といった小さいサイズの粒のもの。大豆の粒のサイズが小さいほど豆の表面積が増えるので、納豆菌によって生み出される旨みやネバネバが増え、おいしい納豆になるといわれているんですよ。

納豆をおいしくアレンジ!

納豆の容器の秘密や製造過程がわかったところで、ここからは納豆がおいしくいただけるアレンジレシピをご紹介します。コクと旨みが溢れるにんにく醤油のアボカド納豆和えや、ねぎをたっぷり入れたごま油香る納豆ごはんなど、納豆をもっとおいしくいただける絶品ぞろい!ぜひチェックしてみてくださいね。

1.にんにく醤油のアボカド納豆和え

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コクと旨みたっぷりの、にんにく醬油のアボカド納豆和えのレシピをご紹介します。まろやかでコクのあるアボカドに納豆の旨みがよく合い、ニンニクの香りが食欲をそそります。シャキシャキのミョウガや大葉のさわやかな香りもアクセントになって、食べ始めたらきっとお箸が止まらなくなってしまいますよ。

材料(2人前)

  • アボカド・・・1個
  • レモン汁・・・小さじ1
  • 納豆・・・1パック
  • ミョウガ・・・1個
  • 大葉・・・4枚
  • (A)しょうゆ・・・大さじ1
  • (A)すりおろしニンニク・・・小さじ1

作り方

準備.アボカドは種を取り除き、皮を剥いておきます。大葉は軸を切り落としておきます。
1.アボカドは一口大に切ります。ボウルに入れてレモン汁を加え、よく混ぜ合わせます。
2.大葉、ミョウガは千切りにします。
3.別のボウルに納豆、(A)を入れて混ぜ合わせ、1、2を加えてさらによく混ぜ合わせます。
4.味がなじんだら器に盛り付けて完成です。

2.とろとろ 鶏ささみと納豆の長芋グラタン

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ホワイトソースの代わりに長芋を使った、鶏ささみと納豆の長芋グラタンを作ってみませんか?すりおろしたふわふわ長芋と納豆のネバネバ感が、淡白な鶏ささみとよく合います。キムチの辛みと旨みがいいアクセントになっていて、とろけたチーズとマッチしますよ。ごはんのおかずにはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりです。

材料(2人前)

  • 長芋・・・400g
  • 鶏ささみ・・・2本
  • 料理酒 (鶏ささみ用)・・・大さじ1
  • 納豆・・・1パック
  • キムチ・・・80g
  • めんつゆ (2倍濃縮)・・・大さじ1
  • ピザ用チーズ・・・40g

作り方

準備.長芋は皮をむいておきます。鶏ささみは筋を取っておきます。
1.長芋はすりおろします。
2.耐熱ボウルに鶏ささみ、料理酒を入れて、ラップをかけ、600Wの電子レンジで火が通るまで2分加熱します。
3.粗熱が取れたらほぐします。
4.1に3、納豆、キムチ、めんつゆを入れてよく混ぜ合わせます。
5.耐熱皿に移し、ピザ用チーズをのせ、オーブントースターで15分程焼きます。ピザ用チーズがとろけたら完成です。

※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。

※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W180℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。

3.ねぎたっぷり ごま油香る納豆ごはん

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定番の納豆ご飯を簡単アレンジ!ねぎをたっぷり加えたごま油香る納豆ごはんのレシピをご紹介します。コクのあるごま油の香りが、いつもの納豆の味わいをグッと変化させてくれます。たっぷり混ぜこんだ長ねぎのシャキシャキとした食感と風味もよく合い、卵黄を崩しながらいただけば、まろやかな味わいがクセになりますよ。

材料(1人前)

  • ごはん・・・200g
  • ひきわり納豆・・・1パック
  • 長ねぎ・・・10cm
  • (A)付属のタレ・・・1袋
  • (A)ごま油・・・小さじ2
  • (A)しょうゆ・・・小さじ1/2
  • (A)白いりごま・・・小さじ1/2
  • (A)黒こしょう・・・ふたつまみ
  • 小ねぎ (小口切り)・・・適量
  • 卵黄・・・1個分

作り方

1.長ねぎは、粗みじん切りにします。
2.ボウルに(A)を入れ、よく混ぜ合わせます。
3.1とひきわり納豆を加え、更に混ぜ合わせます。
4.器にごはん、3を盛り付け、小ねぎ、卵黄をのせたら完成です。

※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。

納豆はそのままでもアレンジでも!

いかがでしたか?今回は納豆に隠された秘密や納豆の製造過程に加え、納豆を使ったおいしいアレンジレシピをご紹介しました。納豆があの発泡スチロールの容器の中で呼吸をしながら発酵しているなんて、驚いた方も多いのでは?大事な役割がある発泡スチロール。しっかり混ぜたいときは器に移してから混ぜるのがおすすめですよ。そのままいただいてもおいしい納豆ですが、アレンジレシピもぜひ試してみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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