料理やお菓子に豊かな風味を与えてくれる「バター」は、常備しているというご家庭も多いですよね。長持ちするイメージがありますが、賞味期限はどのくらいなのでしょうか。この記事では、バターの特徴や種類、賞味期限や消費期限との違いに加え、正しい保存方法についても解説します。バターを使ったおいしいレシピも必見です。
バターの賞味期限はどれくらい?おいしく保存する方法についても解説!
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- 目次
- バターとは?
- バターの種類について
- 食塩の添加による分類
- 製法の違いによる分類
- バターの賞味期限は?
- バターの保存方法
- バターを使ったおいしいレシピをご紹介
- 10分で作れる 長芋とエリンギのめんつゆバター炒め
バターとは?
バターとは、生乳に含まれる脂肪分から作られる乳加工品です。生乳をクリームと水分に分離し、クリームを攪拌して生じる乳脂肪の粒子を集めて固め、練り上げるという工程を経てバターができあがります。
厚生労働省による乳等省令(乳及び乳製品の成分規格等に関する省令)では、「生乳、牛乳又は特別牛乳から得られた脂肪粒を練圧したもの」と定義されています。バターの成分についても、乳脂肪分80.0%以上、水分17.0%以下、「大腸菌群陰性」と定められています。
バターの種類について
バターは、食塩を添加しているかどうかと、製法の違いで種類が分かれています。
食塩の添加による分類
一般的に家庭で多く使われるのは、バターを練り上げる工程で食塩を加えたもので、有塩バターと呼ばれるものです。食塩を加えることで保存性が高まり、風味もよくなります。無塩バターは生乳由来の原料のみでできており、製菓用で多く使われています。
製法の違いによる分類
製法の違いによる分類としては、発酵バターと非発酵バターの2種類に分かれます。発酵バターは、原料のクリームを乳酸菌で発酵させたり、バターに乳酸菌を練り込み発酵させて作られます。特有の芳香と淡い酸味、コクがあり、ヨーロッパでは主流のバターです。対して非発酵バターは、クリームを発酵させずに作られます。クセのない味わいで、日本で販売されているバターの多くはこちらのタイプです。
バターの賞味期限は?
バターには「賞味期限」があります。賞味期限とは「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のことを言い、比較的傷みにくい食品に表示されています。この期限を過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。
対して消費期限とは、「安全に食べられる期限」のことです。生鮮食品やお弁当などの傷みやすい食品に表示され、この期限を過ぎたら食べないほうがよい年月日です。
バターは脂肪分が80%以上含まれ、かつ水分が少ないため、カビが生えにくく比較的品質の劣化がしにくい食品と言えます。市販のバターの賞味期限は、開封前であれば半年ほどとされていることが多いようです。開封後は、空気に触れて酸化したり、冷蔵庫内のほかの食品の匂いが移ったりすることで、品質の劣化が早まります。パッケージに記載されている方法に従って保存し、賞味期限に関わらず早めに使い切るようにしましょう。
バターの保存方法
バターは、冷蔵庫で保存するのが基本です。多くのメーカーが要冷蔵10℃以下での保存としています。ほかの食品の匂い移りを防ぐために、ジップ付きの保存袋や密閉できる保存容器に入れるとよいでしょう。
バターは、冷凍保存することもできます。使いやすいサイズにあらかじめカットし、一つずつラップやアルミホイルに包んでから冷凍用保存袋に入れると良いでしょう。炒め物などの加熱調理では、冷凍のまま使うことができます。お菓子などで使用する際は、冷蔵庫に移して解凍します。冷凍と解凍を繰り返すと品質が劣化するため、一度解凍したら早めに使い切るようにしてください。
バターを使ったおいしいレシピをご紹介
バターを使ったレシピをご紹介します。バターを加えることで風味豊かな一品に仕上がりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
10分で作れる 長芋とエリンギのめんつゆバター炒め
バターの風味が食欲をそそる、長芋とエリンギの炒め物をご紹介します。めんつゆを使った簡単な味つけですが、バターのコクが加わることで食べ応え抜群の仕上がりに。長芋とエリンギの食感も楽しめる一品なので、ぜひお試しくださいね。
ホタテとチンゲン菜のバター醤油炒め
ホタテ貝柱とチンゲン菜をバター醤油でさっと炒めたシンプルな一品です。旨味たっぷりのホタテ貝柱とシャキッとしたチンゲン菜に、香ばしいバター醤油がよく合いますよ。ぱぱっと簡単に作れるので、忙しい日のおかずにいかがでしょうか。
新じゃがいものごま味噌バター和え
電子レンジで簡単!新じゃがいものごま味噌バター和えのご紹介です。風味のよいバターにみそを合わせることで、コクのある味わいに。白すりごまの香ばしい風味もアクセントになり、ごはんもお酒もすすみますよ。
ホワイトソースから手作り クリームシチュー
クリームシチューをホワイトソースから手作りしてみませんか。ホワイトソースは手間がかかるイメージですが、簡単な手順で作ることができますよ。バターの風味豊かで、やさしい味わいに仕上がるのでぜひお試しくださいね。
鶏手羽元と玉ねぎの洋風バター煮込み
鶏手羽元と玉ねぎの洋風バター煮込みです。コトコト煮込んだ鶏手羽元の旨味と、玉ねぎの甘みを味わえるシンプルな一品。味つけは塩こしょうのみですが、バターの風味が味の決め手になりとてもおいしく仕上がりますよ。
お手軽 たらこスパゲティ
和えるだけで簡単!たらこスパゲティのレシピをご紹介します。たらこバターの風味がよく、スパゲティにしっかりと絡んでとてもおいしいですよ。レモン汁を加えてさっぱりとした後味に仕上げていますので、ぜひ作ってみてくださいね。
たっぷり3種のきのこでガーリックバターライス
きのこたっぷり、ガーリックバターライスはいかがでしょうか。3種のきのこの旨味とニンニクの風味にバターのコクが加わり、食べ応えのある味わいに。しょうゆとバターを加えたら強火でさっと炒めるのが、風味よく仕上げるコツですよ。
ワンパンで簡単 ビーフペッパー風味ライス
ボリューム満点!ビーフペッパー風味ライスを作ってみませんか。焼肉のタレを使ったしっかりとした味つけに、バターのコクが食欲をそそりますよ。作ったフライパンのまま食卓に出せるので、洗い物が少ないのもうれしいポイントです。
市販のルーで バターチキンカレー
市販のルーで簡単に作れる、バターチキンカレーのレシピです。トマトの酸味と生クリームのコク、バターの風味が絶妙なバランスで、クセになる味わい。手軽にいつもと違うカレーが食べたいときにおすすめなので、ぜひお試しくださいね。
トースターで簡単に かぼちゃのスイートポテト風
ほっこりおいしい、かぼちゃのスイートポテト風をご紹介します。シンプルな材料で、ほくほくとしたかぼちゃのやさしい甘さが味わえますよ。電子レンジとオーブントースターで簡単に作れるので、お子様のおやつにいかがでしょうか。
バターは賞味期限を確認して、おいしく使い切ろう
バターは比較的長い期間保存ができる食品です。とはいえ、開封後は劣化が進んでいきますので、正しい方法で保存して、賞味期限に関わらず早めに使い切るようにしましょう。ぜひご紹介したレシピも参考にしていただき、バターの芳醇な風味を楽しんでくださいね。
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