北海道の郷土料理の一つ「ちゃんちゃん焼き」。どんな料理かご存じですか?北海道の石狩地方が発祥で、鮭や野菜を使うのが特徴の料理です。今回は、ちゃんちゃん焼きの名前の由来や特徴、作り方、食べ方について解説します。記事の後半でご紹介するちゃんちゃん焼きのおすすめレシピやアレンジレシピも必見ですよ!
北海道の郷土料理「ちゃんちゃん焼き」ってどんな料理?特徴や食べ方、レシピもご紹介!
- 目次
- ちゃんちゃん焼きの発祥や由来は?
- ちゃんちゃん焼きとはどんな料理?
- 「農山漁村の郷土料理百選」
- ちゃんちゃん焼きの作り方や食べ方は?
- ちゃんちゃん焼きの作り方
- ちゃんちゃん焼きの食べ方
- ちゃんちゃん焼きのおすすめレシピをご紹介!
- みそバタコーンのちゃんちゃん焼き
ちゃんちゃん焼きの発祥や由来は?
「ちゃんちゃん焼き」は、秋から冬にかけて旬を迎える鮭とキャベツやもやし、にんじんなどといった野菜を鉄板で蒸し焼きにし、味噌で味つけした北海道の石狩地方にある漁師町が発祥の料理です。昭和初期に漁師たちがドラム缶で鉄板を作り、釣った鮭をさばいて焼いて食べたのが始まりだといわれています。
ちゃんちゃん焼きという名前も響きがとてもおもしろいですが、この名前の由来にはいくつかの説があるようです。一つは、「ちゃちゃっと作れるから」という説。ちゃんちゃん焼きは最初にお伝えしたとおり、鮭と野菜にバターをのせて蒸し焼きにし、味つけをするだけととても簡単に作れる料理なので、この名前になったといわれています。
もう一つの説は「ちゃん(お父さん)が作るから」というもの。ちゃんちゃん焼きは、もともとは漁師が作った料理だったので、その漁師というのがお父さんを意味しているのでしょう。
さらに「料理するときにちゃんちゃんと音がするから」といった説もあるのだとか。ちゃんちゃん焼きは鉄板とヘラを使って作るので、金属同士があたる「ちゃんちゃん」という音が名前の由来になったともいわれています。
このように名前の由来にはさまざまな説がありますが、どの説もしっくりくる気がしますね。
ちゃんちゃん焼きとはどんな料理?
続いて、ちゃんちゃん焼きがどんな料理か、特徴について詳しく見てみましょう。
先ほども少し触れましたが、ちゃんちゃん焼きの材料は鮭や野菜。鮭は北海道で古くから親しまれている魚で、現在でも盛んに漁が行われています。鮭と合わせる野菜に決まりはありませんが、一般的にはキャベツや玉ねぎ、にんじん、もやし、きのこ類のほか、季節の野菜を使って作られることが多いようです。食材にバターをのせて蒸し焼きにして、みそや砂糖、みりん、酒で味つけをします。
もともとは、鉄板で作る料理でしたが、現在ではホットプレートやフライパンを使ったり、アルミホイルに包んで蒸し焼きにする作り方もあるので、どのご家庭でも手軽にチャレンジできる料理なんですよ!
また、ホッケやタラなど鮭以外の魚を使ったり、マヨネーズやチーズなどを加えてより濃厚な味わいに仕上げるといったアレンジも楽しめます。
「農山漁村の郷土料理百選」
ちゃんちゃん焼きは、「農山漁村の郷土料理百選」に北海道の郷土料理として選ばれています。農山漁村の郷土料理百選とは、農林水産省が2007年に選定したもので、全国各地の郷土料理の中から、古くから親しまれているおすすめ料理をピックアップした、地域振興のための企画です。北海道からは、同じく鮭を使った石狩鍋や、羊の肉を使ったジンギスカンが選ばれました。
ちゃんちゃん焼きの作り方や食べ方は?
続いて、ちゃんちゃん焼きの作り方やおいしい食べ方についてもチェックしてみましょう。
ちゃんちゃん焼きの作り方
本来、ちゃんちゃん焼きは3枚おろしにした鮭をそのまま鉄板で豪快に焼く料理ですが、ご家庭で作る場合は手に入りやすい鮭の切り身を使うのがおすすめです。合わせる野菜はキャベツや玉ねぎ、にんじん、ピーマン、きのこ類、その他旬の野菜などなどお好みで選んでみてください。キャベツはざく切り、にんじんは短冊切りなど、食べやすく火の通りやすい大きさに切りましょう。
次に、フライパンやホットプレートに野菜、鮭を入れ、そこにみそや酒、砂糖、みりんを合わせたタレをかけたら蓋をします。蒸し焼きにし、鮭や野菜に火が通ったら完成です。ちなみに、先にバターで鮭を香ばしく焼いてから、野菜とともに蒸し焼きにする方法もあるので、お好みの作り方で試してみてください。
タレを加えたあとは焦げやすくなるので、火加減に気を付けて作ってみてくださいね。
ちゃんちゃん焼きの食べ方
完成したちゃんちゃん焼きは、鮭の身をほぐし、タレや野菜と混ぜながらいただきます。
タレは豆板醤を使ってピリ辛味にしたり、チーズや生クリーム、ヨーグルトを使って洋風の味わいにしたり、生姜を加えてさっぱりとした味わいにしたりとさまざまなアレンジができますよ。アレンジの参考になるレシピも後ほどご紹介するので、チェックしてみてくださいね。
ちゃんちゃん焼きのおすすめレシピをご紹介!
さてここからは、おうちで作れるちゃんちゃん焼きのレシピをご紹介します。電子レンジを使って手軽に作れるレシピや、韓国風にアレンジしたレシピなどもピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
みそバタコーンのちゃんちゃん焼き
ごはんのおかずにぴったり!みそバタコーンのちゃんちゃん焼きはいかがでしょうか。みそだれやバターの風味が効いたちゃんちゃん焼きに、やさしい甘みのコーンが相性抜群です。ぜひ作ってみてくださいね。
アルミホイルで!シャケのちゃんちゃん焼き
アルミホイルを使ったちゃんちゃん焼きの作り方のご紹介です。具材とタレ、バターをアルミホイルで包み、蒸し焼きにしました。鮭の旨味やバターのコクが野菜に染み込み、とてもおいしいですよ。
レンジで簡単 鮭のちゃんちゃん焼き風
電子レンジで手軽に作れる、ちゃんちゃん焼き風のレシピです。このレシピでは塩鮭を使っているので、調味料が少なくても十分味が調います。コクのあるみそだれや鮭の旨味で、野菜もモリモリ食べられる一品です。ぜひお試しくださいね。
韓国風ピリ辛ちゃんちゃん焼き
ピリ辛味の韓国風ちゃんちゃん焼きを作ってみましょう。タレに、コチュジャンやごま油、すりおろしニンニクなどを加え、食欲をそそる韓国風の味つけに仕上げました。いつものバター風味のちゃんちゃん焼きとはひと味違う、パンチの効いた箸が止まらなくなる一品!ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
おうちでちゃんちゃん焼きを作ってみよう!
今回は、ちゃんちゃん焼きの発祥や特徴、作り方などについて解説し、おすすめレシピをご紹介しました。ちゃんちゃん焼きは北海道の郷土料理ですが、材料は鮭や野菜、みそといった身近なものばかりで、おうちでも簡単に作ることができます。今回ご紹介したレシピも参考に、ぜひ作ってみてくださいね。