話題の太白ごま油について知りたい！ごま油との違いと活用レシピ3選

揚げものや炒めもの、料理の仕上げの香りづけにも使える、家庭料理には欠かせない存在「ごま油」ですが、製法や原料の違いにより、さまざまな種類が存在しているのをご存知でしょうか。

今回は、数あるごま油の中でも特殊な存在である「太白ごま油」にスポットを当てて、特徴や使い方を解説します。

ごま油なのにほぼ無色透明で、ごま油特有の香りもない「太白ごま油」。和食からスイーツまで幅広いお料理に使える万能オイルでもあるんですよ。記事後半では、太白ごま油を使ったおすすめレシピもピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「太白ごま油」とは、ごまを生のまま押しつぶして搾り、精製したごま油のことです。

そもそも、一言で「ごま油」といっても種類はさまざま。家庭で使うごま油は、大きく「焙煎ごま油」「低温焙煎ごま油」「太白ごま油」の3種類に分けられます。原料となるごまの煎り具合や製法によって色や香り、風味が違ってくるんですよ。

スーパーなどでもよく見かける、最もメジャーなごま油が「焙煎ごま油」です。高温で焙煎するため香りが強く、濃い茶褐色をしています。一方、低めの温度でじっくりと焙煎して出来上がるのが「低温焙煎ごま油」。透明感のある琥珀色をしていて、ナッツのような甘く優しい香りが特徴です。

今回のメインテーマである「太白ごま油」は、「焙煎ごま油」や「低温焙煎ごま油」のように焙煎しないため、ほぼ無色透明で、ごま油特有の香りもありません。クセがなくすっきりとしているものの、ごまの旨みが凝縮された奥深い味わいを楽しむことが出来ます。

ちなみに、「太白ごま油」の「太白」は、古い中国語で「金星」を意味する言葉です。他の星よりもひときわ輝く金星（太白）にちなみ、「太白ごま油」と名づけられたんですよ。

ごま油特有の香りと色がない太白ごま油は、どんな料理にもよく合う、使いやすい油です。特別な使い方があるわけでなく、いつもお使いの油を太白ごま油に変えるだけでOK。さらに、生のままサラダやスープにかけたり、お菓子やパン作りのバター代わりにも使えます。

それでは、太白ごま油の特徴を調理法別でチェックしてみましょう。

■揚げもの、炒めもの

太白ごま油は高温加熱に強いため、揚げ物や炒め物と相性抜群。油くさくなったり、もったりするといった加熱による劣化が少ないので、カラッとおいしく仕上がります。

■サラダ、ドレッシング、マリネ、スープ

太白ごま油には、ぎゅっと凝縮されたごまの旨みがたっぷり！サラダやスープにさっとかけるだけで、食材の持ち味を活かしつつコクと甘みをプラスすることが出来ます。乳化性も良いため、ドレッシングにしても分離せず、なめらかに仕上がります。

■お菓子、パン

太白ごま油は、お菓子やパン作りにもぴったりです。バターの代わりに使うと、しっとりふわふわに焼き上がり、その食感が続します。液体で常温なのでバターよりも扱いやすく、そのまま注ぐだけで使えるところも嬉しいポイントです。

ここからは、太白ごま油を使ったおすすめレシピをご紹介します。素材の持ち味をストレートに楽しめる絶品レシピばかりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

ゆず香る、ブリのユッケ風のご紹介です。白だしと太白ごま油を使用して、あっさりとした和風な味わいに仕上げました。卵黄を絡めて食べると、まろやかでおいしいですよ。

太白ごま油で作る、抹茶のマーブルシフォンケーキです。通常はサラダ油を使うことの多いシフォンケーキですが、太白ごま油に代えて作ることも出来ます。太白ごま油を使うことで抹茶の風味を邪魔することなく、一段としっとり食感に仕上がります。

相性抜群の組み合わせ！今日のおやつにチョコバナナスコーンはいかがですか？バターの代わりに太白ごま油を使うことで、ムラなくきれいに焼き上がります。混ぜて焼くだけで出来上がる手軽さも嬉しいですね。

今回は、太白ごま油の特徴や使い方、おすすめレシピなどをご紹介しました。 ごま油特有のクセがない太白ごま油は、揚げものや炒めものはもちろん、サラダやお菓子など幅広い料理に使える万能オイルです。

クラシルでは、今回ご紹介した以外にも太白ごま油を使ったレシピを掲載しています。ぜひチェックしてみてくださいね。