使い勝手がよく普段使いしやすい小ぶりな器「ココット」。深さと耐熱性のある容器を指すのが一般的ですが、調理用具の両手鍋を意味することや、料理名に使われることもあります。今回はそんなココットについての知識や使い方をまとめてみました。記事の後半では、ココット容器で作るレシピもご紹介します。
ココットとはどんなもの?意味や使い方、活用レシピをご紹介!
- 目次
- ココットとは?
- 容器としてのココットの使い方
- ココットを使って作るおいしいおかずのレシピをご紹介!
- アスパラとベーコンのココットカマン
- オニオングラタンのカスレ風
- 枝豆とクリームチーズのココットオムレツ
- ココットで簡単 なすのラザニア風
- ココットを使って作るおいしいスイーツのレシピをご紹介!
ココットとは?
容器や調理器具、料理の名前として知られている「ココット(cocotte)」。容器としては、材質によってオーブンやトースター、電子レンジで使用できる耐熱仕様になっているものもあるため、料理やスイーツの加熱調理に使用することができます。形状としては円形、もしくは楕円形で深さがあるのが特徴で、陶器やガラス素材のものが一般的です。サイズは、苺が2粒入れられる程度の小さなものから、一人分のグラタンやラザニアに使える程度のサイズまでさまざま。そして、この容器で作られた料理も「ココット」と呼ぶことがあります。「ほうれん草と卵のココット」や「キャベツのココット」など、小さなココットに卵や野菜、チーズなどの食材を入れてオーブンなどで加熱調理したものが一般的なようです。
先ほど、ココットには容器としてだけでなく、料理名としても使われるとご紹介しましたが、実はフタ付きの両手鍋を指す場合もあります。鋳物や鉄製などがあり、深さがあるのが特徴で、焼く、蒸すなどの調理にも使われますが、熱伝導性が高く保温性に優れていることから煮込み料理に使用されることが多いです。ココットで作ったものをそのまま食卓に並べることがありますが、こちらは料理名として「ココット」とは呼ばれることはありません。
ちなみに日本では、容器も調理器具も「ココット」と一括りにしているため少し紛らわしいところがありますが、フランスでは、両手鍋の用途で使うものを「ココット」、器の用途で使うものを「ラムカン」と呼んで区別しているようです。
容器としてのココットの使い方
さてこれまで「ココット」と呼ばれるものの種類についてご紹介してきましたが、ここからは「容器としてのココットの使い方」をご紹介します。
ココットは、通常の器と同様に料理の盛り付けに使用することができます。小ぶりなココットを使用すれば、サラダやフルーツを盛り付けるのにもぴったり!ワンプレートの盛り付けに使用すれば、小皿としての用途だけでなく、料理同士が交ざり合わない仕切りのような役割も果たしてくれるので重宝しますよ。
また、ココットは深さがあるので、汁気があるものやヨーグルトなどの盛り付けにも使えるのもうれしいポイントです!耐熱性の特徴を活かして、オーブンやトースター、電子レンジでそのまま加熱調理も可能!そのまま提供しても見映えがよいので、調理後に盛り付け直す必要もありません。グラタンやラザニア、オムレツやキッシュなどもココットを使って簡単に作ることができますよ。
さらに、お菓子作りに活用すれば、器としてだけでなく、丸型として使用することもできてとても便利なんです!実際、ココットは「スフレ型」と呼ばれることもあるんですよ。料理やお菓子作りに使用する際は、ココットに予め油脂を塗っておいたり、クッキングシートを敷き込むことで生地などがくっつきにくくなり、洗い物がラクになります。
ただし、ココットによって耐熱温度や使用できる調理器具などが異なる場合がありますので、使用する際には確認してみてくださいね。
ココットを使って作るおいしいおかずのレシピをご紹介!
ここからは、ココットを使用して作るおかずのレシピをご紹介します。どれもとってもおしゃれに仕上がるので、普段の献立にはもちろん、おもてなし料理にもぴったりですよ!
アスパラとベーコンのココットカマン
カマンベールの新しい食べ方「ココットカマン」のレシピをご紹介します。厚さを半分にカットしたカマンベールをココットに入れ、その上に薄切りスライスベーコンとアスパラガスをのせて、トースターで焼き上げるだけととっても簡単!トロリととろけたカマンベールチーズにベーコンやアスパラガスを絡めていただきましょう。
オニオングラタンのカスレ風
カスレをイメージして作るオニオングラタンもぜひ作ってみてほしい一品です。カスレとは、白いんげん豆と豚肉を煮込んで作るフランスの伝統的料理のこと。こちらのレシピでは、より手軽に作れるように塊肉の代わりにブロックベーコンを使用しました。オニオングラタンスープの旨味を吸ったフランスパンにとろとろのチーズが絡んでとってもおいしいですよ!
枝豆とクリームチーズのココットオムレツ
卵液をココットに流し込んでオーブントースターで焼くだけで、簡単にオムレツも作れるんです!具材は枝豆とクリームチーズのみとシンプルに仕上げました。夕飯の一品にはもちろん、朝ごはんにもぴったり!ココットで調理したらそのまま盛り付けることができるので、洗い物が少なく済むのもうれしいポイントです。
ココットで簡単 なすのラザニア風
スライサーで薄切りにしたナスを重ねて作る、ラザニア風の一品はいかがでしょうか。ナスと組み合わせるのは、相性抜群のミートソースとピザ用チーズ。これらの材料をココットに層になるように重ねてトースターで焼くだけで作れるので、時間がない時にも重宝すること間違いなしですよ!
ココットを使って作るおいしいスイーツのレシピをご紹介!
ココットを型にして作るスイーツもおすすめです。続いては、バスクチーズケーキやスフレ、クリームブリュレのレシピをご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね!
ココットで バスクチーズケーキ
型の代わりにココットを使用して作る、バスクチーズケーキのご紹介です。材料を順番に加えて混ぜ、クッキングシートを敷いたココットに流し込んでこんがり色づくまでオーブンで焼くだけ!一人分ずつ作れるので、切り分けの必要がないのもうれしいポイントです。香ばしく濃厚な味わいのバスクチーズケーキをとっても手軽に楽しむことができますよ!
ココナッツミルクのココットスフレ
深さのあるココットを使って、ふわふわのスフレを作るのもおすすめです。ココナッツミルクをプラスすることで、香り高いスフレに仕上がりますよ。粉糖とミントを添えればカフェデザートのような一品に!ココットごとテーブルに出してもおしゃれに見えるのがうれしいですね!
とろとろ濃厚クリームブリュレ
ココットを使ったスイーツで外せないのが、クリームブリュレです!湯煎焼きして冷やしたクリームの上に砂糖をまぶし、バーナーで表面を焼き上げて仕上げます。中のトロッとしたクリームとキャラメリゼされた表面のパリパリ感がたまりませんよ!普段のおやつにはもちろん、おもてなしにも喜ばれる一品です!
ココットで料理のバリエーションを広げよう!
今回は、ココットの種類や特徴についてご紹介しました。深さと耐熱性があり、さまざまな料理に活用できるココット。器として使うほか、トースターやオーブン、電子レンジを使用すれば簡単におかずやスイーツを作ることができます。ぜひココットを活用して、料理のバリエーションを広げてみてくださいね。