「ブランデー」と「ウイスキー」の違いをご存知ですか?どちらも糖質ゼロのお酒として注目を集めていますが、違いがよく分からないという方も多いかもしれません。そこで今回は、ブランデーとウイスキーの違いをはじめ、それぞれの特徴や種類を解説します。記事後半でご紹介しているおすすめの飲み方や活用レシピは必見ですよ!
ブランデーとウイスキーはどう違う?特徴と違いをご紹介
- 目次
- ブランデーとウイスキーの違いは?
- ブランデーの種類
- ウイスキーの種類
- ブランデーは香りを楽む
- ウイスキーは味わいを楽む
- ブランデーの活用レシピ
- ブランデー梅酒の漬け方
- ブランデー入り 丸ごとみかんジャム
ブランデーとウイスキーの違いは?
ブランデーとウイスキーは、見た目がよく似ているので違いが分からない方も多いですよね。これらふたつのもっとも大きな違いは原料ですが、製造方法や風味にもそれぞれ特徴があります。以下で詳しく見てみましょう!
◼︎「ブランデー」は果物の蒸留酒
ブランデーとは、果物を原料にして造られる蒸留酒のこと。白ぶどうやりんご、さくらんぼなど、果物の果汁をアルコール発酵・蒸留させたものを、木製の樽やステンレスタンクで熟成させて造られます。
果物由来のフルーティーな香りとほのかな甘味に、上品でまろやかなコクがあります。そのままストレートでいただくほか、スイーツの香り付けなどに使われることも。アルコール度数は40度前後と高めですが、蒸留酒なので糖質は含まれていません。
◼︎「ウイスキー」は穀物の蒸留酒
ウイスキーとは、穀物を原料にして造られる蒸留酒のこと。大麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物に麦芽を加えて糖化を促し、酵母を加えてアルコール発酵・蒸留させたものを木製の樽で熟成させて造られます。製造工程で使われる麦芽は「ピート」と呼ばれる泥炭を燻して乾燥させることが多く、その煙によるスモーキーな香りと穀物由来の深いコクが大きな特徴です。
甘味が少なくキレのある味わいなのでストレートやロック、水割り、ソーダ割りなど幅広い飲み方で楽しむことができます。こちらも、アルコール度数は40度前後と高めですが、蒸留酒なので糖質は含まれていません。
ブランデーの種類
ブランデーは果物の蒸留酒の総称であり、使われる果物の種類によって風味や色合いが異なります。中でも有名なのは白ぶどうを使った「コニャック」や、りんごを使った「カルヴァドス」などです。また、ブランデーは熟成年数によって等級があり、年数が若い順に「V.S.」「V.S.O.P」「X.O.」などがあります。
ちなみに、「ナポレオン」や「エクストラ」と表示されている商品も見かけますが、これらは国際的に統一された基準がないため、上記の等級と比較することはできないのだそうです。
◼︎コニャック
フランスのボルドー地方北部にある、コニャック市周辺で造られているブランデーです。醸造には厳しい規定があり、ワインを2回蒸留してアルコール度数を高めた後、オーク樽に入れて2年以上熟成させて造られます。「ユニブラン」という酸味の強い白ぶどうが使われることが多く、フルーティーで上品なコクと風味を楽しむことができます。
◼︎アルマニャック
フランスのボルドー地方南部にある、アルマニャック市周辺で造られているブランデーです。コニャックが2回蒸留を行うのに対し、アルマニャックは1回の蒸留で造られるため、力強くワイルドな味わいに仕上がります。
◼︎カルヴァドス
フランスのノルマンディー地方で造られる、りんごのブランデーです。りんご由来の甘く芳醇な風味と濃厚な味わいがあり、年月を重ねるほどまろやかな味わいになります。日本ではそのまま飲むより、スイーツの風味づけやカクテルの材料として使われます。
ウイスキーの種類
ウイスキーの主な産地はアイルランドとスコットランド、そしてアメリカです。同じウイスキーでも国ごとに原料の穀物や製造方法が異なり、それぞれに特徴的な風味や味わいがあります。以下で詳しく見てみましょう!
◼︎スコッチ・ウイスキー
スコットランドで造られている、スモーキーな香りのウイスキーです。大麦と麦芽のみで醸造したものを「モルトウイスキー」、とうもろこしと麦芽を調合したものを「グレーンウイスキー」、両方をブレンドしたものを「ブレンデッドウイスキー」と呼びます。ピート由来のスモーキーな香りと力強い味わいがあり、日本をはじめ世界中で人気があります。
◼︎アイリッシュ・ウイスキー
アイルランド共和国と北アイルランドで造られている、ピュアでなめらかな味わいのウイスキーです。「アイルランド島の倉庫で木製の樽に入れて3年以上熟成させたもの」だけがアイリッシュ・ウイスキーと名乗ることができ、麦芽をピートで燻す工程がないので穏やかでクリアな味わいのものが多いです。「ブッシュミルズ蒸留所」や「ジェムソン蒸留所」など歴史ある醸造所が多いのも特徴のひとつです。
◼︎バーボン・ウイスキー
アメリカのケンタッキー州を中心に造られているウイスキーです。原料の51%以上にとうもろこしが使われるのが特徴で、やや赤みがかった色味と華やかな香り、マイルドな味わいがあります。日本では「ジャックダニエルズ」が有名ですが、ジャックダニエルズの産地はテネシー州のため、テネシーウイスキーに分類されます。
※JACK DANIEL’S オールド NO.7、テネシーハニー及びジェントルマン・ジャックはJACK DANIEL’Sの登録商標です。
ブランデーは香りを楽む
ブランデーは香りを楽しむためのお酒なので、ストレートで飲むのが基本です。チューリップ形をしたブランデーグラスに常温のブランデーを注ぎ、色や香りを楽しんでから少しずつ口に含むのがよいでしょう。チェイサー(水)を用意して口の中をリフレッシュしながら飲むと、ふた口目からも新鮮な味わいを楽しむことができますよ。
ブランデーの香りが苦手な方は、オレンジジュースやパインジュース、トニックウォーターなどで割ると飲みやすくなります。寒い季節にはお湯割りにしたり、温かい紅茶に風味づけとして加えるのもおすすめです。
ウイスキーは味わいを楽む
ウイスキーは味わいを楽しむためのお酒なので、ストレートのほかにもロックや水割り、ソーダ割り、お湯割り、カクテルと幅広い飲み方に適しています。
ウイスキー本来の味と香りを楽しみたいときはストレートがおすすめですが、アルコールがキツイと感じる場合は、氷を入れたグラスに注いでロックにするとよいでしょう。氷で冷やしながら飲むと、味わいがまろやかになって飲みやすくなります。
また、ハイボールと呼ばれるソーダ割りにするとすっきりと爽快な味わいになり、食事と一緒に楽しむことができます。ウイスキーの風味が苦手な方はジンジャーエールやコーラ、オレンジジュースなどで割ってカクテルにするのもおすすめですよ。
ブランデーの活用レシピ
ブランデーはそのまま飲むだけではなく、スイーツの香りづけに活用することもできます。おすすめのレシピをいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ブランデー梅酒の漬け方
青梅をブランデーに漬けると、芳醇でリッチな味わいを楽しむことができます。ブランデーは香りが穏やかなものを選ぶと、青梅の爽やかな風味とマッチしてバランスのいい味わいに仕上げることができますよ。
※使用する酒は、アルコール分20度以上のもので、かつ酒税が課税済みのものをお使いください。
ブランデー入り 丸ごとみかんジャム
ジャムに少しだけブランデーを加えると、香り高く大人な味わいに仕上げることができます。アイスクリームやヨーグルトに添えたり、クレープで巻いたりと、さまざまなアレンジでお楽しみくださいね。
とろける美味しさ あまーい生チョコ
ブランデーを使ったスイーツといえば、やはり生チョコ!甘くとろける生チョコに、ブランデーの上品な風味が絶妙にマッチしてたまらないおいしさ!材料を溶かして冷やし固めるだけと、簡単に作ることができるのもうれしいポイントです。
大人のデザート メロンと梨のブランデーマリネ
フルーツをブランデーでマリネすると、大人な香りのスイーツに早変わりします!こちらのレシピではメロンと梨を使っていますが、バナナやオレンジ、パイナップルなどお好みのフルーツでアレンジしてもおいしいですよ。
※こちらのレシピはブランデーを使用しております。アルコールが含まれますので、お子様やアルコールに弱い方、妊娠中の方、授乳中の方はご注意ください。また、運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えください。
ウイスキーの活用レシピ
続いては、ウイスキーの活用レシピをご紹介します。ぜひお好みの飲み方を見つけてみてくださいね。
ハイボール
数年前から人気を集めているのが、ウイスキーをソーダで割ったハイボール!ウイスキーの風味を活かしながらも、すっきりと爽快な味わいを楽しむことができます。さまざまなウイスキーで作って、飲み比べてみるのもおすすめですよ。
コークハイ
ウイスキーの香りを楽しみたいけど苦味が気になる方は、コーラで割ったコークハイがおすすめです!レモンをひと切れ加えると、キュッと酸味の効いたさっぱりとした味わいをお楽しみいただけますよ。
ミントジュレップ
フレッシュミントをふんだんに加えたミントジュレップは、暑い季節にぴったり!バーボンの華やかな香りとミントの爽やかさがよく合い、ついつい飲みすぎてしまうこと間違いありません!
ホットウイスキー
寒い季節には、ウイスキーのお湯割りにシナモンやレモンを加えてみましょう。ウイスキーの味わいをゆっくりと楽しみながら、ほんのりと甘くスパイシーな風味にぜひ癒されてみてくださいね。
※こちらのレシピはアルコールを含んでいます。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。また運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えください。
番外編!ウイスキーに合うおつまみレシピ
スモーキーな風味のウイスキーには、燻製やチーズを使ったおつまみがよく合います。特におすすめのレシピをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ウイスキーに合う アスパラガスの白みそチーズ和え
アスパラガスを白みそとクリームチーズで和えた、まったりと濃厚な味わいのおつまみです。アスパラガスのシャキシャキとした食感もよく、ウイスキーと一緒にゆっくりと味わいたい一品ですよ。電子レンジで簡単に作ることができますので、ぜひお試しくださいね。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
ウイスキーに合う いぶりがっこタルタルディップ
スモーキーなウイスキーには、秋田名物「いぶりがっこ」がよく合います!こちらのレシピでは、刻んだいぶりがっこをタルタルソースに加えておつまみにぴったりなディップに仕上げました。サクサクのクラッカーにのせていただけば、ついついウイスキーが進んでしまうこと間違いありませんよ!
お好みの飲み方で楽しもう!
いかがでしたか?ブランデーとウイスキーの違いをはじめ、ぞれぞれの特徴や種類、おすすめの活用レシピなどをご紹介しました。ブランデーは果物の蒸留酒、ウイスキーは穀物の蒸留酒であり、それぞれに特徴的な風味や飲み方などがあります。どちらもアルコール度数が高いので苦手な方も多いかもしれませんが、ソーダやコーラで割ると飲みやすくなりますので、ぜひお好みの飲み方を見つけてみてくださいね。
クラシルでは、ほかにもブランデーとウイスキーの活用レシピをご紹介しています。そちらも合わせて参考にして、おうちで楽しいひとときをお過ごしくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。