最終更新日 2024.1.23

カタラーナとは?基本の作り方やクレームブリュレとの違いについて解説!

カタラーナとは?基本の作り方やクレームブリュレとの違いについて解説!

表面はパリパリ、中はとろっと濃厚な味わいが魅力の「カタラーナ」。スペインを代表するスイーツとして日本でも親しまれていますが、クレームブリュレやプリンと見分けがつかないという方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、カタラーナの特徴やほかのスイーツとの違い、作り方などについて解説します。

  • 目次
  • カタラーナとは
  • クレームブリュレやプリンとの違い
  • クレームブリュレ
  • プリン
  • カタラーナの基本の作り方をチェック!
  • パリッとなめらか!カタラーナのアレンジレシピ
  • 濃厚 クレマカタラーナ
  • オレンジ風味 カタラーナ

カタラーナとは

「カタラーナ(Catalana)」とはスペインの北東部、カタルーニャ州を代表するスイーツのこと。

カスタードクリームの表面を、ガスバーナーなどを使って香ばしくあぶった一品で、外はパリパリ、中はとろーり濃厚な味わいを楽しむことができます。

日本では、カタラーナをアイスクリームのように冷凍することもありますが、本場スペインでは冷蔵庫で冷やしたり、できたてアツアツのうちにいただくのが一般的なのだそうです。

カタラーナがいつどのように誕生したのかはっきりとはわかっていませんが、ある説によると、カタラーナのルーツは「プリンの失敗作」なのだとか。「聖ヨセフの日」というスペインの祝日を祝うため、修道女たちがプリンを作ったものの、失敗!とろとろになってしまったプリンを固めようと、コーンスターチを加えてみたことがはじまりだと言われています。

ちなみに「カタラーナ」という名前は略語で、正式名称は「クレマ・カタラーナ(Crema Catalana)」。発祥地である「カタラーナ(Catalana)」に、スペイン語で「クリーム」を意味する「Crema」を合わせて、この名で呼ばれるようになったそうです。

クレームブリュレやプリンとの違い

カタラーナと間違えやすいスイーツに、見た目がよく似ている「クレームブリュレ」や日本でもおなじみの「プリン」があります。一体どのような違いがあるのでしょうか。

以下で、それぞれの特徴とカタラーナとの違いを確認してみましょう。

クレームブリュレ

「クレームブリュレ(Crème brûlée)」とは、発祥地であるフランスの言葉で「焦がしたクリーム」という意味。その名の通り、カスタードクリームの表面をガスバーナーなどで焦げ目がつくまであぶったスイーツのことです。

クレームブリュレもカタラーナも、基本的な材料は、卵と砂糖、牛乳や生クリーム。ほとんど同じ材料ではありますが、作り方に少し違いがあります。

カタラーナはコーンスターチなど粉類をプラスした生地をお鍋で加熱するため、どっしり濃厚な味わいに。一方、クレームブリュレは天板に水を張ったオーブンでじっくり湯せん焼きするため、しっとりやわらかく仕上がり、カタラーナよりも軽い口当たりを楽しむことができます。

さらに、風味づけもこの2つの味わいを左右する大きなポイント!カタラーナはレモンの皮やシナモンが使われますが、クレームブリュレはバニラを加えます。どちらもシンプルでありながら、豊かな風味をお楽しみいただけますよ。

プリン

プリンは、イギリスやフランスで古くより親しまれてきた日本でもおなじみのスイーツです。

卵や牛乳、砂糖など使う材料はカタラーナやクリームブリュレとほとんど同じではありますが、焼いたり蒸したり、ゼラチンで固めるなど調理法はさまざま。カタラーナやクレームブリュレのように表面を加熱せず、カラメルソースをかけていただくのが一般的です。

プリンについて知りたい方はこちらをチェック!

カタラーナの基本の作り方をチェック!

手作りするのは難しそうなカタラーナですが、使う材料は卵と砂糖、牛乳、生クリーム、コーンスターチなど身近なものばかり!ガスバーナーさえ用意すれば、意外と簡単に作れるんです!ここでは、カタラーナの作り方を確認してみましょう。

まず、鍋に生クリームと牛乳、レモンの皮、バニラオイルを入れて中火で沸騰させます。これはレモンやバニラの香りをつけるためです。こうすることで、なめらかで濃厚でありながらも柑橘の爽やかな香りがプラスされて、上品な味わいに仕上がりますよ。

続いて、卵黄と砂糖、コーンスターチをボウルに入れて泡立て器で混ぜたら、香りづけをした牛乳を少しずつ加えて軽く混ぜます。混ぜ合わせたものをまた鍋に戻して弱火にかけ、ツヤのあるクリーム状になるまで木べらで混ぜますが、このとき材料の混ぜ方や火加減の調整が不十分だとダマや焦げができてしまいますので注意しましょう。クリームができあがったらなめらかな食感に仕上げるためにザルでこし、粗熱を取ってから冷蔵庫で1時間ほど冷やし、カスタード生地を落ち着かせます。

仕上げにグラニュー糖を全体にまぶして、ガスバーナーで焦げ目がつくまで焼けば完成です!おいしく作るコツは、レモンの香りを牛乳にうつすことと、クリームをしっかり裏ごしすること!この2つのポイントを押さえれば、とろっと濃厚でありながらも爽やかな香りがふわっと香る、絶品カタラーナができあがります。ガスバーナーの取り扱いに十分に注意して、ぜひパリパリとろとろの格別な味わいをお楽しみくださいね。

パリッとなめらか!カタラーナのアレンジレシピ

カタラーナの作り方を確認したところで、ここからはオーソドックスなものからアレンジまで、絶品のカタラーナレシピをご紹介します。オーブンを使わず手軽に作れるレシピばかりなので、ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね。

濃厚 クレマカタラーナ

レモンが爽やかに香る、濃厚な味わいのカタラーナを作ってみましょう。難しい工程もなく、使う食材もスーパーで手に入るものばかりなので、手軽に作ることができますよ!クリームを裏ごしすることがなめらかに仕上げるポイントです。パリパリ、とろとろ、2つの食感のコントラストをお楽しみください。

オレンジ風味 カタラーナ

とろっと濃厚なカタラーナにオレンジの風味をプラスして、味も見た目も大満足な一品に仕上げました。ひと口食べればオレンジの甘酸っぱさが口いっぱいに広がり、ついつい手が止まらなくなりますよ。食後のデザートや普段のおやつにもぴったりなので、ぜひお試しくださいね。

ほうじ茶香る カタラーナ

今日のおやつに、ほうじ茶風味のカタラーナはいかがですか?外はパリパリ、中はとろけるような口当たりに仕上げたカタラーナに、ほうじ茶のほろ苦い風味が好相性!オーブンを使わず、手軽に作れるのもうれしいポイントです。

ひんやりアイスカタラーナ

いつもとひと味違うアイスが食べたいときにおすすめなのが、アイスカタラーナのレシピです。パリッと心地よいカラメルと、ひんやり濃厚なカスタードアイスクリームがバランスよくマッチして、やみつきになること間違いなし!おもてなしにもおすすめの一品です。

濃厚な味わいがたまらない!カタラーナを作ってみよう

スペインの伝統的なスイーツ「カタラーナ」。クレームブリュレやプリンとついつい混合してしまいがちですが、これらのスイーツとはひと味違う、どっしり濃厚な味わいを楽しむことができます。

この機会にぜひレパートリーに取り入れて、食後のデザートやおもてなし、ホームパーティなどさまざまなシーンで作ってみてくださいね。

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