2023.12.7

こんにゃくの保存方法とは?原料や特徴、おいしい食べ方についてもご紹介!

こんにゃくの保存方法とは?原料や特徴、おいしい食べ方についてもご紹介!

ぷるっと心地よい食感が魅力の「こんにゃく」。おでんや筑前煮、炊き込みごはんなど和食の定番食材ですが、保存方法を知らない方も多いかもしれません。今回は、こんにゃくの保存方法について、冷蔵、冷蔵それぞれ詳しく解説します。冷凍したこんにゃくの食感の変化やおすすめレシピなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • こんにゃくとは
  • こんにゃくを食べるのは日本だけ?
  • 開封する前のこんにゃくを保存する方法
  • 開封前は常温で保存
  • 開封したあとにこんにゃくを保存する方法
  • 冷蔵保存する場合
  • 冷凍保存する場合
  • こんにゃくのおいしい食べ方

こんにゃくとは

「こんにゃく」とは、サトイモ科に属する「こんにゃく芋」という芋の球茎から作られる、加工食品のことを指します。あのぷるぷるのこんにゃくの原料が芋だなんて、不思議に思う方も多いかもしれませんね。

そんなこんにゃく芋の原産地は、東南アジアに位置するインドシナ半島だと言われています。

諸説ありますが、原料であるこんにゃく芋の歴史は古く、中国では紀元前のころにはすでにこんにゃくが食べていたとされる記録も残っているのだとか。日本には縄文時代にこんにゃく芋が渡来したとされ、平安時代には中国から仏教とともに食用として伝わってきたと言われています。しかし、こんにゃくが伝わってきた経緯にはたくさんの説があり、未だにどの説が有力なのか結論は出ていないそうです。

その後、江戸時代になるとこんにゃく芋を乾燥させて粉にする技術が生まれ保存ができるようになりました。それから全国各地へ広がり、食用として定着するようになったと言われています。

こんにゃくを食べるのは日本だけ?

さて、現在も、日本人にとって身近な存在であるこんにゃくですが、世界どこを探しても、こんにゃくを日常的に食べているのはなんと日本だけ!ただ、近年は低カロリーであることに加え、グルテンフリーの食品であることからアメリカなどでも注目され始めていたり、中国でも中華料理に使われることが増えてきているそうです。

ちなみに、定番の「板こんにゃく」のほか、ころんと丸い形が印象的な「玉こんにゃく」、すき焼きや肉じゃがなどでおなじみの「しらたき」、黒いもの、白いものなど、こんにゃくの種類は非常に豊富です。作る料理に合わせて、種類を選べるのもうれしいですね!

開封する前のこんにゃくを保存する方法

実はこんにゃくは、パッケージから開封する前と後では、保存方法が大きく異なります。以下でそれぞれご紹介しますが、まずは未開封のこんにゃくの保存方法から確認してみましょう。

開封前は常温で保存

①直射日光や高温多湿を避けて、常温で保存する

【ポイント】
・未開封のこんにゃくは、基本的に常温で保存します。
・消費期限を守って、直射日光が当たらない涼しい場所に置きましょう。

開封したあとにこんにゃくを保存する方法

こんにゃくは、一度開封すると袋の中に雑菌や空気が混ざり込み、劣化しやすくなります。基本的に、冷蔵庫の冷蔵室で保存するようにしましょう。

また、こんにゃくは冷凍することもできますが、水分が抜けるためぎゅっと固くなり、お肉のような食感に変わります。その歯ごたえのある食感を活かして、から揚げや酢豚など、お肉代わりに使うのがおすすめですよ。

以下で、冷蔵・冷凍それぞれの保存方法をご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

冷蔵保存する場合

①清潔な保存容器に、こんにゃくのパッケージに入っている水と、こんにゃくを入れ、ふたをする

②冷蔵庫で保温する

【ポイント】
・こんにゃくの袋に入っている水はアルカリ性で、こんにゃくを長持ちさせる作用があります。袋の水を捨ててしまった場合は、水道水で代用し、2日おきを目安に取り替えてください。
・消費期限にかかわらずできるだけ早く食べましょう。

冷凍保存する場合

①こんにゃくをパッケージから取り出し、キッチンペーパーなどで水分をよく拭き取る

②冷凍用保存袋に入れ、空気をしっかり抜く

③冷凍庫で保存する

【ポイント】

・すぐに調理に使いたい場合は、食べやすい大きさにカットしてから冷凍してください。
・必ず再加熱してから召し上がってください。

こんにゃくのおいしい食べ方

素朴でやさしい味わいと、ぷるっとコシのある食感が魅力のこんにゃく。定番の煮物はもちろん、ゆでる、炒める、揚げるなど調理の仕方によってさまざまなおいしさを楽しむことができます。

以下で、こんにゃくを使った代表的な料理をご紹介します。

筑前煮

ほっこりあたたかい筑前煮は、寒い季節にぴったりな一品です。れんこん、にんじん、ごぼうといった根菜や鶏肉、こんにゃくに甘辛いだしが染みこみ、至福のおいしさですよ。

雷こんにゃく

こんにゃく本来のぷりっと心地よい食感を楽しみたい方におすすめしたいのが、常備菜にもぴったりな「雷こんにゃく」です。ひと口大に切ったこんにゃくを甘辛く炒めた一品で、味わいはこっくり濃厚。そのままいただくのはもちろん、こんにゃくと相性のよいかつおぶしや七味唐辛子をかけるのもおすすめです。

から揚げ

料理のわき役として使うことが多いこんにゃくですが、から揚げにすればメイン料理としてもおいしくいただけます。いつものから揚げとはひと味違うぷりっとジューシーな味わいは、まさに新感覚!ぜひ一度試してみてくださいね。

ぷるぷる食感がたまらない!こんにゃくを使ったおすすめレシピ

ここからは、こんにゃくを使ったおすすめレシピをご紹介します。炒め物や煮物、揚げ物などこんにゃくの食感を活かしたレシピを幅広くピックアップしました。ぜひ気軽に作ってみてくださいね。

常備菜に こんにゃくのピリ辛炒め

鷹の爪輪切りのピリッと刺激的な味わいが食欲そそる、炒め物のご紹介です。ポイントは、こんにゃくの表面に格子状の切り込みを入れてから味つけすること。こうすることで味が染みこみやすくなり、ワンランクアップしたおいしさに仕上げることができます。ごはんのおかずやお酒のおつまみに、ぜひ作ってみてくださいね。

やみつき こんにゃくのオイマヨ炒め

肉や魚がなくても大満足!今日のおかずにこんにゃくのオイマヨ炒めはいかがですか?ぷりぷりのこんにゃくをマヨネーズとオイスターソースで甘じょっぱく味つけすることで、箸が止まらなくなるほどやみつきになる味わいに!少ない材料で手軽に作れるので、ぜひお試しくださいね。

ごろごろっと根菜たっぷり 筑前煮

家庭料理の定番、筑前煮のレシピをご紹介します。ごま油をひいたお鍋で具材を炒めてから煮ることで、よりコク深い味わいに仕上がります。鶏肉や野菜、干ししいたけの旨みにこんにゃくの食感がアクセントになって、想像以上のおいしさですよ!ぜひひと手間かけて、おいしく作ってみてくださいね。

お手軽 定番おでん

寒い日にぜひ試していただきたいのがこちらのレシピです。じっくり煮込んだ具材から旨みたっぷりのだしがじゅわっとあふれ出して、たまらないおいしさですよ!じゃがいもや餅巾着など、お好みの具材を加えるとアレンジも広がります。一口食べれば身も心も温まる絶品おでんをぜひお試しくださいね。

プリプリこんにゃくとトマトのアヒージョ

本来は魚介類や野菜で作るアヒージョを、こんにゃくでアレンジした一品です。ぷりっと淡泊なこんにゃくに、にんにくの風味と鷹の爪の辛味がよくなじみ、やみつきになること間違いなし!スキレットひとつで手軽に作れるのもうれしいポイントです。

正しく保存して、最後までおいしくいただこう

主菜から副菜、汁物まで、幅広い用途で活躍する「こんにゃく」。定番の煮物はもちろん、焼く、揚げるなど調理の仕方によってさまざまなおいしさを楽しめるのも魅力です。常備する機会が多い食材だからこそ正しく保存して、最後までおいしくいただきましょう!

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2023.12.8 最終更新

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