淡い若草色のうぐいす粉をまとった「うぐいす餅」。外側は求肥、中にはこしあんが詰まったシンプルな餅菓子で、春の和菓子として親しまれています。今回は、そんなうぐいす餅の歴史や由来、味や見た目の特徴を解説!さらに、おいしくて簡単に作れるうぐいす餅のレシピもご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね!
うぐいす餅ってどんな餅?原材料や味の特徴、作り方についても解説!
- 目次
- うぐいす餅とは?
- うぐいす餅の歴史
- うぐいす餅の味や見た目の特徴
- うぐいす餅の材料や作り方をご紹介!
- 材料
- 求肥を作る
- こしあんを分割する
- 成形する
うぐいす餅とは?
求肥にこしあんを包み、表面にうぐいす粉をまぶして作られる「うぐいす餅」。この美しい色味は青大豆によるもので、うぐいす餅の一番の魅力とも言えます。
和菓子で季節の移ろいを感じるとはよく言いますが、うぐいす餅もまさに季節感を感じられる和菓子のひとつなんです。
うぐいす餅の名前にも入っている「うぐいす」という鳥。「ホーホケキョ」という鳴き声で知られていて日本では知らない人がいないほど有名な鳥ですが、実は一年中こうした鳴き方をするわけではありません。このような鳴き方をするのは早春から夏にかけてで、秋や冬は「チャッ、チャッ」と鳴くのです。春が近づくとあの美しい「ホーホケキョ」という鳴き声に変わることから「春告鳥(はるつげどり)」とも言われているんですよ!こうしたことから、うぐいすは春を連想させる鳥として知られるようになり、その名前を冠したうぐいす餅は「春の和菓子」として親しまれています。
うぐいす餅の歴史
そんな春の和菓子、うぐいす餅の歴史を遡ってみましょう。まず「うぐいす餅」という名前ですが、この名付け親は誰もが知る武将「豊臣秀吉」であったと言われています。あるとき、豊臣秀吉の弟である秀長が秀吉を招いて茶会を開くため、和菓子屋に珍しい和菓子を作るよう命じました。その時献上されたのが、粒あんを餅で包み、きな粉をまぶした和菓子。秀吉はこの和菓子を大変気に入り「うぐいす餅」と名付けたのだそうです。このような歴史的背景を知ると、次にうぐいす餅を食べるときにより楽しめそうですね!
うぐいす餅の味や見た目の特徴
うぐいす餅は、求肥とあんこ、きな粉という和菓子の定番とも言える素材で作られます。香ばしいきな粉をまとった甘い求肥と上品な甘さのあんこは間違いない組み合わせ。どこかほっとする、素朴で日本らしさを感じられる味わいです。
まるでうぐいすが羽を休めているかのような佇まいと上品な淡い緑色で、見た目も魅力のうぐいす餅。春にふさわしい和菓子というのもうなずけますね。
うぐいす餅の材料や作り方をご紹介!
続いては、あんこから作るうぐいす餅の材料や作り方をご紹介します。うぐいす餅ができあがるまでの工程を順番にチェックしてみましょう!
材料
うぐいす餅はさきほどご紹介したとおり、つぶあんやこしあん、求肥、うぐいす粉があれば作ることができます。あんこは小豆を炊いて丁寧に作るか、手軽に作りたい場合は市販のものを用意しましょう。
求肥を作る
難しそうに感じる求肥作りですが、白玉粉やもち粉のほか、砂糖と水があればお鍋で作ることができます。用意した白玉粉やもち粉に砂糖と水を加えて、練り上げながらなめらかになるまで炊いていくだけ!できたての求肥は熱いので、取り扱いには注意してくださいね。
こしあんを分割する
用意しておいたあんこを作りたい数に分割し、求肥で包みやすくするために丸めておきます。このひと手間を加えることで、作業のしやすさだけでなく、仕上がりの見た目もよくなりますよ!
成形する
うぐいす粉の上に求肥を広げ、あんこと同じ数に分割して軽く丸めたら、求肥であんこ全体を覆うように成形します。楕円形にしてから両端を引っ張り、レモンのような形に整えます。こうすることで、ほかの餅菓子とは違ったうぐいす餅らしさを演出することができますよ。仕上げに、うぐいす粉を全体に振ったら完成です。
おうちでうぐいす餅を作ってみよう!
ここからは、おまちかねの簡単に作れておいしいうぐいす餅のレシピをご紹介します!今回は、おうちで手軽にうぐいす餅を楽しんでみたい方にぴったりのレシピをピックアップしてみました。お菓子作り初心者の方でも安心して作れるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
うぐいす餅
電子レンジであっという間に作れる、うぐいす餅のレシピです。白玉粉、砂糖、水を合わせて電子レンジにかけ求肥を作ったら、青きな粉の上に広げて市販のあんこを間に挟むだけ!春のおもてなしにもぴったりの一品が、簡単にできあがります。手作りするのは敷居が高いイメージのある和菓子ですが、このようにおうちで手軽に楽しめるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
うぐいす餅で季節を感じよう!
和菓子屋さんなどでは、期間限定で販売されることもあるうぐいす餅。日本ならではの四季が感じられるお菓子は、ぜひその季節に楽しみたいものです。市販のものを購入するのはもちろん、おうちでも手軽に作ることができるので、ぜひ春の訪れを感じながらうぐいす餅を味わってみてはいかがでしょうか。