中華料理に使われる「甜麺醤」(テンメンジャン)は、あると便利な万能調味料。隠し味に加えると、コクと旨味が増して本格的な味わいに仕上がります。今回は、そんな甜麺醤の特徴やコチュジャンとの違いを解説!おすすめのレシピもご紹介します。
本格中華に欠かせない“甜麺醤”って?コチュジャンとの違いとおすすめ絶品レシピ
- 目次
- 甜麺醤とは?
- コチュジャンの違いは?
- コチュジャンとは?
- 甜麺醤とコチュジャンは味わいが異なる
- 甜麺醤は他の調味料で代用できるの?
- 甜麺醤の活用レシピをご紹介!
- 鶏もも肉の北京ダック風グリル
- 花椒香る本格麻婆豆腐
甜麺醤とは?
甜麺醤とは、赤褐色でコクと甘味のある味噌のこと。発祥は中国の四川省で、「甜」は甘い、「麺」は小麦粉、「醤」は調味料という意味です。名前の通り小麦粉に麹と塩を加えて作られた発酵調味料で、特有の風味とまろやかな甘味があります。
代表的な料理は北京ダックなのですが、実は「北京ダックに添えてある味噌」が今回ご紹介する「甜麺醤」なんです。他には回鍋肉、麻婆豆腐、ジャージャー麺など辛い料理と相性がよく、加熱することでより一層香りが引き立ちます。中華料理の隠し味として幅広く使われる、まさに万能調味料なのです。
コチュジャンの違いは?
甜麺醤と似たような見た目の調味料に「コチュジャン」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?
コチュジャンとは?
コチュジャンとは、赤茶色で辛味と甘味のある味噌です。発祥は朝鮮半島で、「コチュ」は唐辛子、「ジャン」は調味料を指します。米ともち米麹に唐辛子を加えて熟成させた発酵調味料で、まろやかな辛味と唐辛子の風味があります。
代表的な料理はビビンパ。「ビビンパに添えてある味噌」はコチュジャンなんです。他にはタッカルビやヤンニョムチキン、キムチチゲなど、韓国料理の味つけのベースとして幅広く使われています。
甜麺醤とコチュジャンは味わいが異なる
甜麺醤とコチュジャンは同じ発酵調味料ですが、味わいは全く異なります。甜麺醤は甘口の味噌ですが、コチュジャンには唐辛子が入っているので辛味があります。また、甜麺醤の原材料は小麦粉ですが、コチュジャンはもち米と唐辛子から作られているのも異なるポイントです。
甜麺醤は他の調味料で代用できるの?
甜麺醤がないときは、ご家庭にある調味料で代用することができます。八丁味噌などの赤味噌に砂糖とみりんを加えて甘味を調節し、仕上げに少量のごま油を加えてみましょう。実際、日本で販売されている甜麺醤は、八丁味噌を調味して作られているものもあるんですよ。
甜麺醤の活用レシピをご紹介!
ここからは、甜麺醤を使ったおすすめのレシピをご紹介します。中華料理に少し加えると、コクと風味がグンと増してより本格的な味わいに仕上がりますよ。ぜひチェックしてみてくだいね。
鶏もも肉の北京ダック風グリル
甜麺醤を使った代表的な料理といえば、パリッと香ばしい北京ダック。こちらのレシピでは鶏もも肉を使って、ボリューム満点に仕上げました。ジューシーな鶏もも肉にシャキシャキのねぎ、甘くてコクのある甜麺醤が絶妙にマッチした一品です。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W200℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
花椒香る本格麻婆豆腐
甜麺醤と豆鼓醤のコクのある味わいに、花椒の辛味を効かせて、本格的に仕上げました。一口食べればごはんがどんどん進むこと間違いなし!辛いものがお好きな方は、ぜひ一度お試しください。
おうちでも作れます!簡単ピリ辛ジャージャー麺
甜麺醤の甘味と豆板醤の辛味が効いた肉味噌でいただく、お手軽ジャージャー麺です。冷たい麺に肉味噌がよく合い、暑い季節でもするするといただけます。こちらのレシピはご家庭で簡単に作れるようにアレンジしているので、料理初心者の方にもおすすめです。
ごはんが進む本格回鍋肉
こってりと甘辛い味つけの、本格回鍋肉です。味の決め手はやはり甜麺醤。加熱することで風味が引き立ち、ピリッと甘辛い味つけがごはんによく合います。甜麺醤は焦げやすいので、仕上げに加えてサッっと手早く仕上げることがポイントです。
回鍋肉のタレ
甜麺醤が余ってしまったら、回鍋肉のタレを作ってみてはいかがでしょうか。材料を全て混ぜ合わせて、電子レンジで加熱するだけで簡単にお作りいただけます。炒め物の味つけにはもちろん、野菜スティックやザク切りキャベツのディップとしてもおいしく召し上がれますよ。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
※こちらのレシピはみりんを使用しております。加熱の状態によってはアルコールが含まれる可能性がありますので、お子様やアルコールに弱い方、妊娠中の方、授乳中の方はご注意ください。また、運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えください。
食欲そそる 坦々そぼろ
甜麺醤で甘辛く味つけした鶏そぼろです。仕上げにラー油をかけてピリ辛に仕上げました。ごはんのお供にはもちろん、冷奴やサラダのトッピングとしてもおすすめですよ。
甜麺醤で本格中華を楽しもう!
いかがでしたか?今回は、甜麺醤の特徴や使い方についてご紹介しました。中華調理はしっかりとした味つけのものが多いですが、その甘味は甜麺醤によるものだったんですね。ぜひ日々の料理に取り入れて、ご家庭で本格的な味わいをお楽しみください。