韓国ドラマなどでも頻繁に登場する「韓国おでん」。日本でも近年人気が高まりつつある韓国屋台「ポチャ」の定番メニューのひとつです。今回はそんな韓国おでんの特徴やオムクの歴史に加えて、日本のおでんとの違いも解説します。後半では自宅で作れる韓国風おでんのレシピもご紹介!韓国おでんをおうちでも楽しみましょう!
韓国おでんとは?特徴や作り方、日本のおでんとの違いについて解説!
- 目次
- 韓国おでんとは?
- オムクの歴史
- 韓国おでんと日本のおでんの違い
- 1.見た目の違い
- 2.練り物の違い
- 3.薬味やスープの違い
- 韓国おでんの作り方
- おうちで作れる韓国風おでんのレシピをご紹介!
韓国おでんとは?
「韓国おでん」とは、韓国屋台「ポチャ」で提供される料理のひとつです。煮干しや昆布から取る魚介だしベースの味つけが一般的ですが、お店によっては干しダラや干しエビ、ネギ、唐辛子などの食材をプラスしてよりパンチのある風味のスープに仕立てるところもあるようです。
そんな韓国おでんに欠かせないのが、スケトウダラやタイなどを使って作られる「オムク」という魚介の練り物。日本でもはんぺんやつみれ、さつま揚げやちくわなどの練り物がおでんに欠かせないのと同様に、オムクも韓国おでんを象徴する食材となっています。オムクのほかには、こんにゃくや大根など日本のおでんでも馴染みのある食材や韓国らしく「トッポギ」が入ることもあります。
韓国おでんを提供しているポチャでは、紙コップが用意されているところもあり、おでんのスープだけを楽しむこともできるようになっているのだとか。寒さが厳しい冬の時期に、辛味のあるアツアツのおでんのスープが冷えた体を温めてくれると、具材を食べずにスープだけ飲みに来るという人も多いのだそうです。
オムクの歴史
ここからは、韓国おでんに欠かせない「オムク」についてもう少し詳しくご紹介します。オムクの歴史は朝鮮時代までさかのぼり、当時の宮中での宴の様子を記した書物には、魚の骨をとってスライスしたものに肉や野菜、でんぷんなどを混ぜて食べたという記録があるそうです。1970年代末になると魚を加工する機械の開発が進み、韓国のオムク製造業は大きく成長しました。
韓国最大の港町である釜山はオムク市場で早くから栄えた町ともいわれ、街のいたるところにオムクの工場や販売店があります。特に市場にはオムクを扱う多くの店が軒を連ねており、具材や形、色合いの異なるさまざまなオムクを食べることができるそうですよ。
韓国では大人気のオムクですが、韓国食品専門のスーパーなどでは買うことができるものの、日本のスーパーなどではなかなか手に入れることはできません。手軽に買える食材で韓国風のおでんを楽しみたいというときは、さつまあげやちくわなど、オムクと同じ魚の練り物で代用するのがおすすめですよ。
韓国おでんと日本のおでんの違い
続いては、韓国おでんと日本のおでんで異なる3つのポイントについて解説します。
1.見た目の違い
韓国おでんを一目見て、日本のおでんと違う点を挙げるとしたら、それぞれの食材に竹串のような長い串が刺してあることではないでしょうか。串が付いていることで手軽に食べやすいのも魅力で、スナック感覚で食べ歩きすることも多いようです。
2.練り物の違い
日本のおでんにも入っている練り物ですが、韓国おでんに入っている練り物の「オムク」は、まるでモツのような形に整えられています。これは、魚介の練り物をすりつぶしてからシート状に薄く成形した油揚げのようなものを、波打つようにヒダをつけながら串に刺して作られているためです。同じ練り物であるさつま揚げにも似ていますが、甘味は控えめ。食感もやや異なりますが、その旨味が溶け込んだスープは絶品です!最近では、チーズやカレー粉などを練り込んで作る変わり種オムクも登場しているそうですよ。
3.薬味やスープの違い
日本のおでんと韓国おでんでは、食べる前につける薬味やスープにも違いがあります。日本では、辛子を付けて食べるのが一般的ですが、韓国おでんではヤンニョムダレで辛さと旨味をプラスして食べるのが一般的です。
またお店によっては、薬味で辛さを足すのではなく、スープ自体に辛味を効かせて作られるものもあります。日本のおでんは昆布とかつおだしで作るだしの奥深い味わいが特徴ですが、辛みの効いた韓国おでんのスープも試してみたくなりますね!
韓国おでんの作り方
韓国おでんの作り方も工程は日本のおでんとほぼ同じです。まずは、煮干しや昆布でだしを取ってスープを作ります。その間に食材をカットし、それぞれ串を刺して用意しておきましょう。韓国おでんに欠かせないオムクは熱湯をかけて油抜きをしたあと、しっかり水分を切ったら、波状になるように串を打って用意します。トッポギを入れる場合は熱湯で1分ほどゆでておき、下準備をしておくのがおすすめです。
具材の下準備が完了したら、用意したスープに韓国のしょうゆや塩などを加えて味を調え、そこに具材を入れて煮込んでいきます。煮込んでいる間に、コチュジャンやおろしニンニクなどを混ぜ合わせて、おでんに添えるタレも用意しておきましょう。
大根などの具材にしっかりと入ったら完成です!辛味のあるタレをつけてお召し上がりください。
おうちで作れる韓国風おでんのレシピをご紹介!
日本のおでんとはひと味違う「韓国おでん」。を食べてみたくなった方も多いのではないでしょうか。ここからは、お待ちかねのおうちで手軽に作れる韓国風おでんのレシピをご紹介します。ピリ辛な味わいがクセになる韓国おでんをぜひ試してみてくださいね!
ピリ辛 韓国おでん
韓国おでんとトッポギ用の餅を具材にして、甘辛い味わいの韓国おでんを作ってみましょう!このレシピでは、牛肉の旨味がギュッと詰まったダシダを使用しているので、簡単に旨味たっぷりの韓国おでんに仕上がります。しょうゆや砂糖、コチュジャンを加えたピリ辛な味わいが、韓国おでんやトッポギとよく合います。お酒のおつまみにもおすすめの一品です。
屋台の味 韓国おでん
続いてもスープをダシダで作るお手軽レシピですが、こちらは昆布も加えてさらに旨味をプラスしました。具材も先ほどご紹介したレシピと同様に韓国おでんとトッポギ餅を使っていますが、そのほかに日本のおでんの定番であるこんにゃくやちくわも加えてボリューム満点に仕上げています。ニンニクや赤唐辛子を加えて作るスープで煮込んだおでんに添えるのは、コチュジャンやしょうゆ、すりおろしニンニクで作った辛味ダレ。パンチの効いた味わいがやみつきになりますよ!
寒い日は韓国おでんも献立に取り入れてみよう!
韓国では寒い冬の時期の屋台でにぎわいを見せている韓国おでん。具材さえ手に入れば、おうちでも気軽にお作りいただけます。毎日の献立の中で、いつもと少し違う雰囲気を楽しみたいという方は、今回ご紹介したレシピも参考にしてみてくださいね!
※『ダシダ』は「シージェイ チェイルジェダン コーポレーション」の登録商標又は商標です。