大麦やハダカムギを原料とする「はったい粉」の特徴を解説します!昔ははったい粉に牛乳を加えた練り菓子が子どもに大人気でした。お団子やほろほろ食感のクッキーなど、やさしい甘みを活かした昔懐かしいおやつレシピもご紹介しているので、ぜひこの機会に作ってみてくださいね!
はったい粉ってなに?特徴について詳しく解説!
- 目次
- 懐かしの味!はったい粉とは
- 麦こがしにおちらし粉?はったい粉の呼び方
- はったい粉をおうちで食べたいときはどうするの?
- 懐かしい味わいがたまらない!はったい粉の活用レシピをご紹介
- 混ぜるだけで簡単 はったい粉団子
- はったい粉のほうじ茶クッキー
- はったい粉のスノーボール
- はったい粉で懐かしの味を楽しもう
懐かしの味!はったい粉とは
「はったい粉」とは、乾煎りした大麦やハダカムギを、挽いて粉にしたものです。
灰褐色の見た目とほのかな甘み、大麦特有の香ばしい風味が特徴で、昭和50年頃までは子供のおやつとして非常に重宝されていました。そのままだとのどに詰まりやすいため、塩や砂糖を少し加えてから熱いお湯や麦茶、牛乳などで伸ばし、練り菓子にして食べていたんですよ。
現代の日本では見かけることこそ少なくなりましたが、落雁(らくがん)や饅頭といった和菓子や、全国各地の郷土料理などに使われ、今もなお私たちの生活に息づいています。
見た目が似ているという理由から、はったい粉と混同されやすいものに「きな粉」がありますが、きな粉は大豆から作られています。はったい粉とは原料からして大きく異なり、色味、風味、香りすべて違う食材なのです。
麦こがしにおちらし粉?はったい粉の呼び方
当時は日本だけでなく、世界各地で親しまれていたはったい粉。その地域の文化や方言に合わせた、さまざまな呼び名がつけられていました。ここでは、代表的なものをご紹介します。
・関西…はったい粉
・関東…麦こがし、煎り麦
・北陸…おちらし粉
・沖縄…ゆーぬく
・チベット…ツァンパ
このほかにも、煎り粉や香煎と呼ばれることもあります。 一見すると同じ食べ物だとはわからないほど、ガラッと呼び名が変わるので驚きですよね。
はったい粉をおうちで食べたいときはどうするの?
はったい粉をおうちで食べるときは、香ばしい風味や食感を活かして、おやつとして取り入れるのがおすすめです。
昭和の時代のように練り菓子として楽しむのはもちろん、クッキーやケーキ、団子やパン、ドーナツなどの生地に混ぜ込むと、大麦ならではの芳しさとサクッと心地よい食感が加わり、いつもとひと味違うやさしい味わいに仕上がります。はったい粉だけだと生地がまとまりづらいため、小麦粉や片栗粉、白玉粉などと混ぜて作るのがポイントです。
懐かしい味わいがたまらない!はったい粉の活用レシピをご紹介
おすすめの食べ方を確認したところで、ここからは、はったい粉を活用したおうちで作れるおやつレシピをご紹介します。どこか懐かしさを感じるやさしい味わいがクセになり、何度でも食べたくなりますよ。ぜひ作ってみてくださいね。
混ぜるだけで簡単 はったい粉団子
材料を混ぜ合わせるだけで簡単に作れる、お料理初心者の方にもおすすめの一品です。一口食べればはったい粉特有の香ばしい風味が口いっぱいに広がり、やみつきになりますよ。きな粉の代わりに抹茶で作ってもおいしいので、ぜひ試してみてくださいね。
はったい粉のほうじ茶クッキー
いつもとひと味違うクッキーを食べたいときにおすすめなのが、はったい粉で作るほうじ茶クッキーです。はったい粉を使ってサクッと軽い口当たりに仕上げたクッキーに、ほうじ茶のほろ苦い風味が好相性!素朴でやさしい味わいに、ほっと癒される一品です。
はったい粉のスノーボール
今日のおやつに、はったい粉のスノーボールはいかがでしょうか?薄力粉とはったい粉を混ぜ合わせて、大麦の風味が効いたホロッと香ばしい味わいに仕上げました。少ない材料でパパッと作れるのもこのレシピのうれしいポイントです!ぜひ作ってみてくださいね。
はったい粉で懐かしの味を楽しもう
いかがでしたか?今回ははったい粉の特徴や、おすすめの食べ方などをご紹介しました。
麦特有の香ばしい風味が魅力のはったい粉。昭和の時代のように練り菓子としていただくのはもちろん、クッキーや団子など意外にも幅広いお菓子に活用することができます。この機会にぜひレパートリーに取り入れて、懐かしの味わいをお楽しみくださいね。