キャベツといえば、日本では1年中手に取ることのできるポピュラーな食材ですよね。ジャンルを問わずどんな料理でも使えるキャベツは、日本の定番野菜と言っても過言ではありません。また、1玉のボリュームが大きいため、一度購入すると幅広いメニューに活用できる優れものです。
キャベツの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」
今回は、おいしいキャベツの選び方と、キャベツに含まれる栄養素についてご紹介します。ぜひ、お買い物の際の参考にしてみてくださいね。
- 目次
- キャベツの主な栄養素はこちら
- キャベツにはうれしい栄養素がたっぷり!
- ビタミンK
- ビタミンC
- ビタミンU
- おいしいキャベツの選び方
- 丸ごと一玉の場合
- カットされているキャベツの場合
キャベツの主な栄養素はこちら
キャベツにはたくさんの栄養素が含まれます。キャベツ100gに含まれる主要な栄養素は以下の通りです。
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エネルギー 23kcal
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たんぱく質 1.3g
- 脂質 0.2g
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炭水化物 5.2g
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カルシウム 43mg
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ビタミンK 78μg
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ビタミンC 41mg
- 食物繊維総量 1.8g
キャベツにはうれしい栄養素がたっぷり!
いろいろなメニューに活用できるキャベツですが、うれしい効果が期待できる栄養素をたくさん含んでいる食材のひとつなのです。特に注目したい栄養素は、ビタミンK、ビタミンC、ビタミンUです。
ビタミンK
ビタミンKは止血因子を活性化する効果があります。他にも、骨の健康を維持する効果が期待できます。ビタミンKは脂溶性ビタミンと言われており、油(脂)に溶け出しやすい性質があるため、油を使用するソテーなどの調理方法がおすすめです。
ビタミンC
ビタミンCは抗酸化作用があると言われています。水に溶けやすい性質のある水溶性ビタミンなので、スープなど汁ごといただくメニューであれば余すことなく摂取できますよ。
ビタミンU
キャベツはビタミンUを豊富に含んでいると言われています。ビタミンUとは、別名キャベジンとも呼ばれるビタミン様物質で、市販薬の名前にもなっています。ビタミンUには、胃酸の分泌を抑えて、粘膜の修復を助ける効果があると言われており、胃腸の健康維持に効果が期待できますよ。
おいしいキャベツの選び方
おいしいキャベツを選ぶためにチェックしていただきたいポイントは、大きく分けて3つです。
丸ごと一玉の場合
①重さと色
まず初めにチェックしていただきたいのは、キャベツを持った際の重さです。
春キャベツの場合は、葉の巻きがゆるく、やわらかいものがおいしいです。冬キャベツの場合は、持ち上げた際にずっしりと重いものを選ぶようにしましょう。また、葉の色が濃いものは新鮮で栄養素を多く含むキャベツです。手に取った際に色味もチェックしてくださいね。
②外葉の状態
みずみずしくしっかりとした外葉がついているものを選ぶようにしましょう。外葉は鮮度をチェックするために重要です。鮮度が落ちてくると、外葉が変色したりしなびてきます。カットされていないキャベツを購入する場合は、しっかりとした外葉のついているものを選ぶとよいでしょう。
③軸
キャベツの底になる軸の部分の切り口の状態を確認しましょう。軸の切り口が新しく、太すぎないものがおすすめです。変色しているものなどは避けましょう。また、軸の切り口が太いということは中の芯の部分が大きいということになります。
カットされているキャベツの場合
キャベツはひとつひとつの重量が大きく一度に使い切るのが難しい食材です。そのため、カットされていた状態で販売されているものも多くありますが、カットされているキャベツのチェックポイントも同じく、まずは重さと色味、軸の切り口です。
カットされているキャベツは外葉がついていないものがほとんどなので、葉の色が鮮やかで重みがあり、軸の切り口がきれいなものを選びましょう!
キャベツには色々な種類があった!
キャベツの栄養素や選び方がわかったところで、ここからはキャベツの種類についてご紹介します。
キャベツは、ブロッコリ―や大根などと同じ「アブラナ科」の野菜です。日本では一年を通して手に入る野菜ですが、実は季節ごとに栽培される品種が異なるのです。以下でそれぞれ確認してみましょう。
寒玉キャベツ(冬キャベツ)
夏に種をまき、冬に収穫される品種です。少しかための食感が特徴で日本では、最も多く流通しています。適度なかたさがあるため煮崩れしにくく、煮込み料理やスープなどに適しています。
春玉キャベツ(春キャベツ)
秋に種をまき、春に収穫される品種で春キャベツや新キャベツとも呼ばれています。巻きがゆるいのが特徴で、葉は柔らかく甘みが強い品種です。色味もきれいなので、サラダなどの生食に適しています。
高原キャベツ(夏キャベツ)
高原で栽培され、春に種をまき、夏から秋に収穫される品種です。主に、長野県の野辺山や群馬県の嬬恋などの冷涼地で栽培されています。
紫キャベツ
赤キャベツやレッドキャベツとも呼ばれています。天然着色料の原料にもなるアントシアニンが豊富で、とてもきれいな赤紫色をしています。サラダやピクルスなどの生食に適している品種です。
グリーンボール
やや小ぶりのボール型が特徴の品種です。葉は柔らかく、色が濃いので生食に適しています。
芽キャベツ
葉の付け根にできる芽が結球した品種。一般的なキャベツに比べ、かなり小ぶりなサイズで重さ約20gほどです。晩秋から春先に収穫される品種で、主な産地は静岡県です。
おいしいキャベツで栄養素もゲット!
今回は、キャベツの栄養素やおいしいキャベツの選び方、そしてキャベツの種類についてご紹介しました。キャベツは調理法を選ばず、どんなメニューでも使える万能な食材のひとつです。栄養素もおいしさも余すことなく楽しみましょう!
また、クラシルではキャベツの保存方法についてもご紹介しています。正しく保存することでおいしさを長持ちさせることができるので、こちらもぜひ参考にしてみてください。