人気の高い王道のケーキ「ショートケーキ」。いちごと生クリームがトッピングされているイメージが強いですが、実はもっと幅広い種類のケーキに当てはまるんですよ。この記事ではショートケーキの歴史や名前の由来、特徴に加え、基本の作り方について解説します。記事後半の苺のショートケーキやメロンケーキなど、絶品レシピも必見ですよ。
ショートケーキとは?歴史や由来、特徴について解説!
- 目次
- ショートケーキの歴史は?
- 海外のショートケーキって?
- ショートケーキの名前の由来は?
- ショートケーキの作り方のポイント
- ショートケーキの絶品レシピ
- ちいさな苺のショートケーキ
- スクエアシャインマスカットショートケーキ
- メロンケーキ
ショートケーキの歴史は?
ショートケーキとは、スポンジケーキをソースやフルーツなどと組み合わせたケーキ、またはビスケットのことを指します。日本でショートケーキというと、ふわふわのスポンジケーキに生クリームといちごを使ったショートケーキを思い浮かべることが多いですが、実はいちご以外のフルーツを使ったものやチョコレートクリームを使ったもの、ビスケットのような生地を使ったものもあり、さまざまなバリエーションがあるんです。
海外と日本でもショートケーキのイメージはかなり異なっています。日本で一般的なショートケーキは海外では「Japanese Strawberry Shortcake」と呼ばれており、日本オリジナルのケーキという位置づけです。
日本のショートケーキの発祥は諸説あり、とくに有名な説が2つあります。ひとつは日本でよく知られている洋菓子店の創業者が大正時代に販売したのが発祥だというもの。アメリカで親しまれていたショートケーキをベースに、生地をふわふわ食感のスポンジ生地に変えることで日本人好みになるよう工夫したと言われています。すでに南蛮菓子として受け入れられていたカステラの生地を参考にショートケーキの生地が開発されたのだとか。その後も改良を重ね、現在のような老若男女に愛されるショートケーキが誕生したと言われています。
もうひとつの説は、フランスで修行した日本の菓子職人が広めたというもの。パリの一流店で修行し現地の社長に技術を認められたうえで、東京で洋菓子店を創業し、日本人好みのショートケーキを作ったと言われています。
海外のショートケーキって?
前述の通り、海外のショートケーキは日本式のものとはかなり異なります。日本ではふわふわとやわらかいスポンジ生地が定番ですが、海外ではパンとケーキの中間のようなビスケットと呼ばれる生地が土台です。外側がサクサク、内側がふっくらとしたパンケーキのような食感の生地で、小麦粉にショートニングやラードを加え、重曹やベーキングパウダーで膨らませて作られます。アフターヌーンティーでおなじみのスコーンとも似ていますが、スコーンよりも軽くあっさりとした味わいです。アメリカ式のショートケーキはこのビスケットを横半分にカットして砂糖を振ったいちごとホイップクリームをはさみ、上にもトッピングするのが定番。日本式のものよりも歯ごたえがあり、素朴な味わいのものが多いようです。
ショートケーキの名前の由来は?
ショートケーキという名前の語源や由来はどんなものなのでしょうか。真っ先に思い浮かぶのが「短い」という意味をもつ「short」という単語ですが、短くカットされているからとか工程が少なく作る時間が短い、生もので日持ちがしないからなどさまざまな説が考えられてきました。また「short」という言葉には「短い」以外にも、「砕けやすい」や「もろい」「サクサクする」などの意味があります。海外のショートケーキはサクサクした食感のビスケット生地なのでこのような表現がぴったり当てはまりますよね。さらに、さまざまなお菓子に使われているショートニングが語源だという説もあります。
このようにショートケーキという名前の由来には諸説ありはっきりとはわかっていませんが、語源について調べると、ショートケーキの面白い歴史についても垣間見ることができそうです。
ショートケーキの作り方のポイント
続いてはショートケーキの作り方のポイントについて簡単に見ていきましょう。
日本式のショートケーキは土台となるふわふわしたスポンジ生地とデコレーションに欠かせない生クリームのクオリティがとても大切です。ふわふわした軽い食感のスポンジケーキに仕上げるには卵の泡立てと小麦粉の混ぜ方がポイント。卵は砂糖とともに湯煎にかけて人肌程度に温まったら湯煎から外してハンドミキサーで泡立てます。上から生地を垂らしたときに形が10秒ほど残るようになるまでしっかりと泡立てるようにしましょう。しっかりと泡立てることでスポンジがふっくらと仕上がりますよ。
また、小麦粉は必ずふるい、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。このとき、泡がつぶれないように気をつけてくださいね。真ん中にはさんだり土台に塗る生クリームは7分立てにするとなめらかで塗りやすくなります。たっぷりと塗り、余分なクリームをパレットナイフで取り除くイメージで作業するときれいに仕上げることができますよ。生クリームを絞り出してデコレーションする際は少し固めに泡立てておくのがポイント。角が立つくらいしっかりと泡立てるとデコレーションの模様が美しく仕上がります。
ショートケーキの絶品レシピ
ショートケーキの歴史や由来、特徴に加え、基本の作り方がわかったところでここからはショートケーキの絶品レシピをご紹介します。定番のものや季節のフルーツを使ったものなど幅広くピックアップしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ちいさな苺のショートケーキ
定番のいちごのショートケーキのレシピです。オーブンの天板で生地を焼きあげるので、ケーキの型がなくても大丈夫!可愛らしい小さなサイズでおもてなしにもおすすめです。ふわふわのスポンジと生クリーム、甘酸っぱいいちごとブルーベリーがマッチしてたまらないおいしさですよ。ぜひお試しくださいね。
スクエアシャインマスカットショートケーキ
特別な日にもぴったり!スクエアシャインマスカットショートケーキを作ってみませんか?スクエアの型で焼きあげたスポンジケーキにたっぷりのホイップクリームとシャインマスカットを合わせました。キメの細かいスポンジと上品な甘みのシャインマスカットが好相性です!旬の時期にぜひ召し上がってみてくださいね。
メロンケーキ
メロンを使ったショートケーキはいかがでしょうか?濃厚な香りと上品な甘さのメロンをスポンジケーキの間にも上にもたっぷりと使って仕上げました。メロンのフレッシュなおいしさが爽やかで、食べる手が止まらなくなりますよ!おもてなしもぴったりなので、ぜひお試しくださいね。
マロンクリームケーキ
ひと味違うショートケーキが食べたいときに、マロンクリームケーキを作ってみませんか?栗のペーストをたっぷりと加えた濃厚なクリームが絶品で、やみつきになるおいしさです!栗の甘露煮がアクセントになって、見た目も豪華ですよ。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
誕生日ケーキにも いちごとチョコクリームのデコレーション
華やかな見た目のいちごとチョコクリームのデコレーションケーキのご紹介です。ココアパウダーを加えたチョコ風味のスポンジケーキに、濃厚なチョコクリームをあわせてチョコづくしのショートケーキを作ってみました。カカオが香るクリームと甘酸っぱいいちごが好相性で、クセになるおいしさです。ぜひ作ってみてくださいね。
苺だけじゃない!ショートケーキのさまざまなアレンジを楽しもう
いかがでしたか?ショートケーキの歴史や由来、特徴や作り方に加え、ショートケーキの絶品レシピなどをご紹介しました。日本と海外とではショートケーキのイメージが異なると言うのは意外だったのではないでしょうか?
ショートケーキはさまざまなアレンジができます。今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、ぜひお好みのショートケーキを作ってみてくださいね。