海水の温度が20度前後になると旬を迎える「あさり」。潮干狩りなども人気で日本人にとって最も馴染みのある二枚貝といっても過言ではないですよね。
あさりの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」
そんな日本の食卓に欠かせないあさりですが、色や形もさまざまで、どんなものを選べば良いのかわからずに悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。そこで今回はおいしいあさりの選び方をご紹介します。
- 目次
- あさりの栄養とは
- 鉄
- 亜鉛
- ビタミンB12
- 主要な栄養素はこちら
- おいしいあさりの選び方
- 貝殻の色合いや形
- 殻の厚み
あさりの栄養とは
あさりは多くの栄養素を含んでいるうえ、低カロリーな食材です。そのなかでも特に注目したいのが、下記の3つの栄養素です。
鉄
あさりは鉄を豊富に含んでおり、貧血の予防に効果が期待できます。食材から摂取しにくい栄養素なので、積極的に摂りたいですね!特に女性の方にはおすすめです。
亜鉛
亜鉛は細菌やウイルスを防御するのに役立ちます。また、タンパク質およびDNAなどの遺伝物質を合成する役割や味覚や臭覚を正常に保つ働きにも重要な栄養素です。
ビタミンB12
ビタミンB12は、神経および血液細胞を健康に保つ役割もあり、全細胞の遺伝物質であるDNAの生成を助けます。また、疲労や体力低下を引き起こす貧血の予防にも役立ちます。
主要な栄養素はこちら
あさり100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
栄養素 | 数値 | |
---|---|---|
エネルギー | 29kcal | |
たんぱく質 | 5.7g | |
脂質 | 0.7g | |
炭水化物 | 0.4g | |
カルシウム | 66mg | |
マグネシウム | 92mg | |
鉄 | 2.2mg | |
亜鉛 | 0.9mg | |
ビタミンB12 | 44.8μg |
おいしいあさりの選び方
新鮮でおいしいあさりを選ぶ際にチェックしていただきたいポイントは次の3つです。
貝殻の色合いや形
あさりの貝殻には様々な柄がありますが、柄によって味が変わることはないと言われています。ただし、獲れた場所によって柄や見た目が変わると言われており、岸に近いところで獲れたあさりは、黒っぽくて丸いものが多い一方、沖合で獲れたあさりは平べったくて薄い茶色をしていることが多いです。沖合で獲れたあさりは磯の香りが強く身が柔らかいのが特徴で、岸に近い泥池で獲れたあさりは、味が濃いと言われています。
殻の厚み
殻に厚みがあって大きなものを選びましょう。殻が薄いものは割れやすく、貝が傷んでしまう原因になります。
口の開き
口が開いていないものを選びましょう。少し口が開いているものの場合は、手で押さえて、口が閉まれば問題ありません。押しても反応しないものは鮮度が落ちていますので、注意しましょう。
【ポイント】
袋詰めなどの状態で購入する場合は、容器がきっちりと密閉されており、中の海水が濁っていないものを選びましょう。
あさりの旬は2回?
あさりは春と秋に産卵期を迎えます。潮干狩りは一般的に3月頃から始まりますが、ちょうどその頃にあさりの旬も始まります。3月から6月頃までがおいしい旬の時期といえるでしょう。
また、関東より南の地域のあさりは秋にも産卵期を迎えるため、9月頃から10月頃のあさりも味がよく、ふっくらとしています。
旬の時期のあさりを楽しもう!
あさりに含まれる栄養素やおいしくて新鮮なあさりの選び方についてご紹介しました。ポイントをしっかり押さえて、おいしいあさりを楽しんでくださいね。
クラシルでは、あさりの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。