さわやかな香りとピリッとしたほどよい辛味が特徴的な「クレソン」。そのままサラダにして食べることはもちろん、お肉の付け合わせなどでも見かけることの多い野菜ですよね。
クレソンの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」
あまり広く知られていませんが、クレソンは「最強の野菜」と呼ばれるほど栄養価が高い食材なんです。今回はそんなクレソンの栄養価や正しい選び方についてご紹介します。
- 目次
- 別名「オランダカラシ」
- 主な栄養素はこちら
- 最強の野菜クレソン
- おいしいクレソンの選び方
- クレソンでおいしく栄養摂取!
別名「オランダカラシ」
クレソンは、別名「オランダカラシ」とも言われており、ヨーロッパで生まれた水生植物です。その名の通り、カラシのような爽やかな辛みを持ち、脂っこい食事の名脇役として親しまれています。
日本へは明治時代以降に伝わったとされており、繁殖力が強いため現在では水辺や湿地などを含め全国で栽培されています。天然物のクレソンは3~5月が旬ですが、スーパーなどで見かけるクレソンのほとんどは栽培物です。水に浸しておくと数日で根が伸び、繁殖力があることから、年間通して安定的に出荷することができるんです。
主な栄養素はこちら
クレソン(生)100gあたりの栄養素は以下の通りです。
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エネルギー 13kcal
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水分 94.1g
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たんぱく質 2.1g
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脂質 0.1g
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炭水化物 2.5g
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ナトリウム 23mg
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カリウム 330mg
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カルシウム 110mg
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マグネシウム 13mg
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βカロテン 2700μg
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ビタミンK 190μg
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葉酸 150μg
- ビタミンC 26mg
最強の野菜クレソン
クレソンは、カリウムやβカロテンなど、さまざまな栄養価を幅広く含んでいる優秀食材です。そんなクレソンの栄養素について、それぞれの特徴を見ていきましょう。
■シニグリン
クレソンを食べたときに感じる、辛味のもととなる成分です。シニグリンは、消化や血行を促進する働きがあるため、肉料理の付け合わせにピッタリです。殺菌効果が強く、口臭を予防する効果もあります。
■カリウム
カリウムは、体内にある余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあります。不要なナトリウムが排出されることにより、むくみの予防などにも効果的です。
■βカロテン
クレソンに含まれるβカロテンの量は、緑黄色野菜の中でもトップクラスを誇ります。βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、皮膚や呼吸器系を守る働きがあります。また、抗酸化作用が高く、加熱しても栄養が失われにくいことが特徴です。油との相性も良いため、サッと炒めて食べるとより効果的ですよ。
■葉酸
ビタミンB群の仲間である葉酸は、発育を促す働きがあるため、妊娠を考えている方や妊婦さんは積極的に摂取していきましょう。また、細胞分裂に欠かせない栄養素であり、赤血球の形成にも役立ちます。
おいしいクレソンの選び方
シャキっとみずみずしく新鮮なクレソンを選ぶポイントは以下の3つです。
■葉の色が濃い
クレソンの葉は、色が濃く、ツヤがあるものを選びましょう。葉は大きく丸みがあり、葉と葉の間が開きすぎていないものが鮮度の良い証拠です。葉の色が薄いものや変色しているものは避けましょう。
■茎がまっすぐ伸びている
クレソンの茎は、まっすぐと伸びているものを選びましょう。曲がっているものは、鮮度が落ちている可能性があります。また、細すぎると風味がなく、太すぎるとかたい食感となってしまいます。細すぎず太すぎず、適度な太さであるかどうかを確認してください。
■しっかりと香りがする
スーパーなどで手に取った際、袋の上から香りを確かめてみましょう。天然物は、旬である春~初夏にかけて爽やかな香りが際立ちます。通年手に入る栽培物も、できるだけ香りが強いものを選びましょう。
クレソンでおいしく栄養摂取!
いかがでしたか?生で食べても加熱してもしっかりとした風味が楽しめるクレソン。カリウムやβカロテンも豊富に含まれています。クレソンを食べて、おいしく、効率的に栄養を摂取していきましょう。
クラシルでは、クレソンの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。