最終更新日 2024.3.8

ホルモン「ミノ」ってどんなお肉?味や特徴、上ミノとの違いも解説!

ホルモン「ミノ」ってどんなお肉?味や特徴、上ミノとの違いも解説!

牛の第一の胃「ミノ」。焼肉屋などではおなじみのホルモンですが、上ミノとの違いや名前の由来など、具体的にはよくわからないという方も多いのではないでしょうか。今回は、そんなミノの特徴について詳しく解説します。記事後半ではおいしい食べ方もご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

  • 目次
  • ミノとは
  • ミノと上ミノの違いとは
  • 全部で4つ!ほかの胃との違い
  • ミノ(第一の胃)
  • ハチノス(第二の胃)
  • センマイ(第三の胃)
  • ギアラ(第四の胃)
  • ミノのおいしい食べ方

ミノとは

「ミノ」とは牛の胃袋のこと。切り開いたときの形が、日本に古くより伝わる伝統的雨具「蓑(みの)」に似ていることから、この名で呼ばれるようになったと言われています。

見た目は白く肉厚で、ミノの中でも特に分厚い部分は「上ミノ」、身の間に脂を多く含む部位なら「ミノサンド」として提供されることもあるようです。コリッとした食感が心地よく、ホルモンならではの臭みやくどさも控えめなので、さっぱりといただくことができます。

ちなみに、一般的なスーパーでは出会う機会が比較的少ないミノですが、品ぞろえが豊富なスーパーやお肉専門店、インターネット通販などでは購入することができますよ。気になった方はぜひお手に取ってみてくださいね。

ミノと上ミノの違いとは

続いて「ミノ」と「上ミノ」の違いについて確認してみましょう。

上ミノとはミノの一部で、先ほどご説明した通り、ミノの中でも特に分厚い部分を指します。

上ミノはミノ同様コリコリとした食感を楽しめ、ミノよりも弾力が強くしっかりとした歯ごたえがあります。 肉質自体に優劣があるわけではなく、どちらも甘みや旨味のある部位です。

少しややこしいですが、ミノと上ミノの違いは「お肉の分厚さ」と覚えてみてくださいね。

ちなみに、ミノサンドは脂を多く含む部位で、少量しかとれない希少部位です。ミノ特有のコリコリとした食感に加え、濃厚な脂の旨味を味わえます。

それぞれの部位を食べ比べてみるのもおもしろそうですね!

全部で4つ!ほかの胃との違い

牛には今回のメインテーマであるミノを含め、全部で胃が4つあります。 4つすべて「牛の胃」ではありますが、味わいや食感、見た目、調理法などが大きく異なるんです!

さっそく、それぞれの特徴や違いをご紹介します。

ミノ(第一の胃)

今回メインテーマの「ミノ」。4つの胃の中で最も大きく、牛の胃全体の約8割がミノだと言われています。比較的脂が少なく、後味もさっぱりとしているので、こってりとしたお肉が苦手な方にもおすすめです。

ハチノス(第二の胃)

「ハチノス」とは、4つの胃の中で最も小さい部位のこと。見た目が「蜂の巣」によく似ていることから「ハチノス」のほか「蜂巣胃(はちのすい・ほうそうい)」とも呼ばれています。
イタリアを代表する煮込み料理「トリッパのトマト煮込み」をはじめ、煮込み料理との相性がよいものの、臭みの元となる皮や脂が多いため、調理する前にしっかりと下処理をする必要があります。

センマイ(第三の胃)

「センマイ」は、その名前の通り「千枚」ものひだが重なっているような、個性的なビジュアルが印象的な部位です。
ほかのお肉とはひと味違うザラッとした舌触りとコリコリとした食感、あっさりとした味わいが特徴で、定番のセンマイ刺しのほか、焼肉や炒め物にしてもおいしくいただくことができます。

ギアラ(第四の胃)

4つある胃の中で最も腸に近い胃を「ギアラ」といいます。
ギアラの特徴は、脂ののった濃厚な味わいと、ほどよい噛みごたえ。旨みが強い部位なのでシンプルに焼くだけでも絶品ですが、煮込み料理に加えると非常にコク深い味わいに仕上がります。

ミノのおいしい食べ方

一度食べたらクセになる心地よい食感と、さっぱりとした味わいが魅力の「ミノ」。

お鍋、炒め物にしてもおいしいですが、特におすすめなのが焼肉です。
おいしく仕上げるポイントは、こまめにひっくり返しながら焼くこと!
ミノは焼いても見た目があまり変わらないため、一般的な焼肉のように片面ずつじっくり焼くと、いつの間にか焦げてしまうことも。こまめに動かしながら焼き上げて、しっかり中まで火を通しましょう。

シンプルに焼くだけですが、味は絶品!焼肉屋ではおなじみのメニューなだけあって、一度食べたらクセになる、サクッと張りのある歯ごたえを楽しむことができます。塩こしょうやしょうゆ、ポン酢、みそ、にんにくなどお好みの味つけでお楽しみくださいね。

調理する前にチェック!下ごしらえの方法

ミノをおいしくいただくために必要不可欠なのが、下ごしらえです。

下ごしらえの方法はとても簡単で、ミノの表面にたっぷり塩をふり、よくもみ洗いするだけ!こうすることで臭みや雑味の元となる皮や脂が落ち、さっぱりとした味わいに仕上がります。

調理する前にひと手間かけて、おいしく作ってみてくださいね。

こりこり食感がクセになる!おうちでミノを食べてみよう

いかがでしたか?今回は、ミノの特徴や上ミノとの違い、おいしく食べるポイントなどをご紹介しました。

焼肉や居酒屋の定番メニューとして親しまれているホルモン「ミノ」。今回ご紹介した焼き方のポイントさえおさえれば、おうちでも手軽に楽しむことができますよ。

この機会にぜひレパートリーに取り入れて、料理の幅を広げてみてくださいね。

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