最終更新日 2023.3.30

玉ねぎの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

玉ねぎの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

カレーや肉じゃが、お味噌汁など、定番の家庭料理には欠かせない「玉ねぎ」。火を通して甘みを楽しむのはもちろん、加熱をせず、マリネやサラダにしてシャキシャキとした食感を楽しむのもいいですよね。

身近な野菜である玉ねぎには、カリウムやビタミンCに加え、玉ねぎ特有の成分も含まれています。そこで今回は、玉ねぎに含まれる栄養素と、おいしい玉ねぎの選び方についてご紹介します!ぜひお買い物の参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • 一年中手に入る「玉ねぎ」
  • 「玉ねぎ」と「新玉ねぎ」の違いって?
  • 主な栄養素はこちら
  • 血液をサラサラにする「硫化アリル」
  • おいしい玉ねぎの選び方
  • 玉ねぎで食卓を豊かに!

一年中手に入る「玉ねぎ」

玉ねぎの原産地は中央アジアと言われており、現在では様々な品種の玉ねぎが世界各国で栽培されています。日本に入ってきたのは江戸時代ですが、本格的に普及が始まったのは明治時代に入ってからと言われています。

現在の主な産地は北海道で、全国の収穫量の半数以上を生産しています。次に、佐賀県、兵庫県、長崎県と順に生産量が多く、各地で収穫時期がずれていることから、通年手に入れることが出来ます。(平成22年 農林水産省統計より)

「玉ねぎ」と「新玉ねぎ」の違いって?

一口に「玉ねぎ」と言っても、色や形、食味など、さまざまな種類が存在しています。それぞれの特徴やおすすめの調理法を見ていきましょう。

■黄玉ねぎ
一般的に「玉ねぎ」と呼ばれる玉ねぎです。全国で生産されており、炒め物や煮物、揚げ物など、さまざまな調理法でおいしくいただくことが出来ます。収穫後、しっかりと乾燥させることで長期保存ができるため、1年を通して安定的に手に入れることが出来る食材のひとつです。

■新玉ねぎ
収穫してから乾燥および貯蔵された後に出荷される一般的な玉ねぎと異なり、収穫直後に出荷される早取りの玉ねぎです。出荷時期は3~4月頃であり、春の訪れとともに市場に出回ります。皮が薄く、甘みが強いことから、オニオンスライスなど生食用としていただくのがおすすめです。

■葉玉ねぎ
玉の部分が膨らみかけた若い状態で、葉付きのまま収穫した玉ねぎを指します。見た目の通り、玉の部分と、長ネギに似た葉の両方を楽しむことができます。1~3月が旬とされており、寒さの厳しい時期ほど水分が多く、甘みが強いとされています。

■赤玉ねぎ
表の皮が赤紫色をしており、カットすると中の白色とのコントラストが鮮やかな品種です。紫玉ねぎとも呼ばれています。一般的な玉ねぎと比較すると辛みは少なく、シャキシャキとした歯触りが特徴的です。サラダなどに加えていただくことはもちろん、サッと炒めると全体がピンクがかった色になるため、彩りもきれいです。

■ペコロス
ペコロスは、直径3~4cmほどの小さい玉ねぎです。色味、形ともに、一般的な玉ねぎをそのまま小さくしたような見た目をしています。気候が違う愛知県と北海道が二大産地なので、収穫時期が異なり、1年を通して手に入れることが出来る、保存性に優れた食材です。甘みをしっかりと感じるには、じっくりと加熱することがおすすめです。

主な栄養素はこちら

玉ねぎ(生)100gあたりの栄養素は以下の通りです。

  • エネルギー 33kcal
  • 水分 90.1g
  • たんぱく質 1.0g
  • 脂質 0.1g
  • 炭水化物 8.4g
  • カリウム 150mg
  • マグネシウム 9mg
  • リン 31mg
  • ビタミンC 7mg
  • 葉酸 15μg
※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

血液をサラサラにする「硫化アリル」

玉ねぎには、カリウムやビタミンCなど、野菜に含まれる栄養素はもちろんですが、玉ねぎ特有の成分をいくつか持っています。そんな成分の特徴をご紹介します。

■硫化アリル
玉ねぎを切ると目に刺激を感じ、涙が出てくることはありませんか?これは「硫化アリル」という成分によるもので、玉ねぎの辛味のもとでもあります。硫化アリルは、血液をサラサラにする効果や、血液中の余分な脂質を減らす働きがあります。また、ビタミンB1と結合すると、ビタミンB1の吸収を促進する働きもあります。

硫化アリルは熱に弱く、水にも溶けだしてしまうため、そのまま生で食べることで効率よく摂取出来る成分です。玉ねぎを切るときには、冷蔵庫でしっかりと冷やすことで刺激を減らすことができるので、ぜひ試してみてくださいね。

■ケルセチン
ケルセチンはフラボノイドの一種であり、りんごや緑茶にも含まれている成分です。その中でも、玉ねぎは最もケルセチンの吸収率が高いとされていて、皮が濃い茶褐色の玉ねぎに多く含まれています。また、油と一緒に摂取することで吸収率が高まるため、油で炒めたり、肉や乳製品、マヨネーズなどと一緒に食べるのがおすすめです。

おいしい玉ねぎの選び方

おいしい玉ねぎを選ぶためのポイントは以下の3つです。ポイントを押さえて、みずみずしい玉ねぎを手に入れましょう!

1.ずっしりと重みがある
手に取った際に、ずっしりと重みを感じるものは水分をたっぷり含んでいる証拠です。反対に、軽いものは乾燥が進んでおり、傷みによって中に空洞が出来ている可能性があります。

2.ぎゅっと締まっている
玉ねぎの首部分、根の部分がしっかりと締まっているものを選びましょう。首の部分の締まりが甘いと、そこから傷みがはじまってきてしまいます。ぎゅっと締まることによって、中の水分も逃げにくくなります。

3.皮が乾燥している
茶色の皮が乾燥しており、ツヤがあるものを選びましょう。また、芽が出てしまっていると、中の養分を吸収されてしまっている可能性があります。新芽の有無や傷がないかも確認しましょう。

玉ねぎで食卓を豊かに!

生で食べるとシャキシャキと、煮込むととろっとした食感が楽しめる玉ねぎ。調理法も幅広く、年齢問わず愛されている食材ですよね。おいしいだけでなく、玉ねぎ特有の成分も含んでおり、嬉しい効果がたくさん詰まった野菜です。

クラシルでは、玉ねぎを使ったアレンジレシピはもちろん、玉ねぎの保存方法についてもご紹介しています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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