いろいろなメニューに活用される豚肉。豚肉のなかでも運動量の多い部位である「豚そともも」は脂身が少なく、クセのないあっさりとした味わいが特徴です。ブロックのまま焼き豚にしたり、シチューやカレーなどの煮込み料理にしたり、いろいろなメニューで楽しめます。そこで今回は豚そとももの正しい選び方と栄養素についてご紹介します。
豚そとももの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」
- 目次
- 豚そとももはどこの部位?
- 主要な栄養価はこちら
- 注目の栄養素について
- おいしい豚そともも選び方
- 新鮮でおいしい豚そともも肉を楽しもう!
豚そとももはどこの部位?
豚肉にはたくさんの部位があります。なかでも「豚そともも」という部位は「豚もも」として販売されていることも多いのですが、違いをご存知ですか?まずは意外と知られていない「豚そともも」と「豚もも」の違いについてご紹介します。
■豚そともも
腰からお尻にかけての肉のことを指します。脂身が少なく高たんぱくな赤身が特徴です。
運動量が多い部位ということもあり、きめはやや粗く、少しかたい肉質が特徴です。あっさりとした味わいでクセが少ないため、どんなメニューにも活用できますが、特に煮込み料理や焼き豚、ローストポークなどにオススメの部位です。
■豚もも
「豚うちもも」とも呼ばれており、「豚そともも」から足の付け根辺りまでの部位になります。「豚そともも」よりもきめが細かく、柔らかいのが特徴です。「豚ヒレ」と同じように使うことができ、ローストポークやハムなどにも向いています。
このように、近い部位であっても肉質に違いがあるため、部位によって向いているメニューが異なります。今回ご紹介している豚そとももは、豚肉の中でも脂身が少なく、ややきめの粗い赤身肉なので、煮込み料理や炒めものなどにおすすめの部位です。
主要な栄養価はこちら
豚そともも(大型種肉・脂身つき・生)100gに含まれる主な栄養価は以下の通りです。
・エネルギー 221kcal
・たんぱく質 18.8g
・脂質 16.5g
・炭水化物 0.2g
・鉄 0.5mg
・ビタミンB1 0.79mg
注目の栄養素について
主要な栄養価が分かったところで、注目の栄養素についてもチェックしてみましょう。
■たんぱく質
たんぱく質は、炭水化物や脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれています。重要なエネルギー源としてだけでなく、ホルモンや酵素の代謝の調整にも利用されます。また、筋肉や臓器、骨、皮膚、髪の毛、爪など、身体のあらゆる構成に関わるため、欠かせない栄養素と言えます。
■鉄
鉄には動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」がありますが、豚肉に含まれるヘム鉄の方が吸収率が高いため、効率よく摂取することができます。鉄は赤血球の材料になるだけでなく、全身に酵素を運ぶ重要な働きがあります。
■ビタミンB1
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるために欠かせないビタミンです。特に糖質を多く摂取する方や運動によるエネルギー消費の多い方は、ビタミンB1がより多く必要になると言われています。
おいしい豚そともも選び方
新鮮でおいしい豚そとももを選ぶポイントは以下の3つです。
■肉の色と質感
赤身部分の色が、きれいなピンク色のものを選びましょう。褐色がかっているものは鮮度が落ちている可能性があります。白っぽくなっているものも、鮮度が良いとは言えませんので避けるようにしましょう。豚そとももの肉質は他の部位に比べるときめがやや粗いですが、そのなかでもできるだけきめの細やかなものを選びましょう。また、表面がみずみずしく、しっとりとしているものがおすすめです。
■脂身の色
脂身が綺麗な白色のものは鮮度が良いと言われています。脂身が黄色くなっているものや濁っているものは鮮度が落ちている可能性があるため、注意して選びましょう。
■ドリップの量
豚そとももを選ぶ際に、赤い血のような液体が出ていることがあります。その液体は「ドリップ」と呼ばれ、肉汁のもとになる旨味成分です。ドリップが多く出ているものは旨味が抜けてしまっている可能性があるため、必ずチェックしましょう。
新鮮でおいしい豚そともも肉を楽しもう!
今回は豚そとももの栄養素や新鮮な豚そとももの選び方をご紹介しました。
豚そとももは脂身が少なく、あっさりとしていてクセが少ないため、ブロックでも薄切りでもいろいろなメニューに活用できる部位です。
今回ご紹介した選び方を参考にしていただき、おいしい豚そのもも肉を存分に楽しんでくださいね。
クラシルでは、豚そとももの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください!