カクテルの中でも人気のある「ジントニック」。ライムの爽やかな香りとトニックウォーターの甘くビターなテイストが心地よく、多くの人から愛されるスタンダードカクテルとなっています。今回は、そんなジントニックについて深堀りしてみました。ジントニックを飲んだことがない方は、味やアルコール度数などもチェックしてみてくださいね。
ジントニックってどういうお酒?味の特徴や度数について解説!
- 目次
- ジントニックとは
- ジントニックはどんな味?
- 代表的なジンの種類
- ドライ・ジン
- ジュネヴァ・ジン
- シュタインヘーガー
- オールドトム
- ジントニック以外にもある!ジンを使ったカクテル
ジントニックとは
蒸留酒に分類される「ジン」をベースに作られるカクテルはたくさんありますが、ジンを使用したカクテルの中でもっともポピュラーと言っても過言ではないのが「ジントニック」です。ドライ・ジンとトニックウォーター、ライムを基本の材料にして作られるロングカクテルで、爽やかですっきりとした味わいが特徴です。この「ロングカクテル」とは、ゆっくり時間をかけて飲むカクテルのこと。氷が入っているため、時間が経っても冷たさがキープされるので、ある程度時間が経ってもおいしく飲むことができます。ちなみにロングカクテルと対になるのが「ショートカクテル」です。こちらは氷が入っておらず最適な温度で提供されるため、時間をあまりかけることなく飲むのがおすすめ。ロングカクテルと比べると量は少なくなりますが、アルコール度数は高いものが多いので、飲む際は注意しましょう。
ジントニックはどんな味?
上述したように、ドライ・ジンをベースにトニックウォーターやライムを加えて作られるのが、ジントニックです。一般的には、ボタニカルな香りにトニックウォーターの甘みと苦みのある味わい、ライムの爽やかな香りと風味が見事にマッチした甘辛口のカクテルと言えるでしょう。
ジンは、日本で「杜松(ねず)の実」とも呼ばれているジュニパーベリーを基調に数種類のボタニカル素材を組み合わせて作られる蒸留酒です。ジュニパーベリーを基調として作るというルールがありますが、それ以外にジンであるための細かい規定はなく、メーカーによってさまざまな果実や花、草、根、木皮などを使って作られるため、同じ「ジン」でも幅広い味わいを楽しむことができます。
また、ジンのアルコール度数もメーカーによって異なりますが、一般的には40%程度で、そのジンをベースに作るジントニックのアルコール度数は7%~14%程度になることが多いようです。
世界的にも右肩上がりの成長を続けている「ジン」ですが、近年はそれぞれの蒸留所がこだわりを持って作った独自性の高いジンも登場しており、そのようなジンは「クラフト・ジン」と呼ばれ注目を集めています。多様なジンを使って作られるジントニックは、ベースにするジンの種類によっても味わいが異なるため、飲み比べてみるのも楽しそうですね。
代表的なジンの種類
先ほどから「ジン」と「ドライ・ジン」という2種類の言葉が登場していますが、ジンは生産国や特徴によって種類分けされているんです!ここでは、ジンの代表的な種類をご紹介します。
ドライ・ジン
ジンの中でもっともポキュラーなのが「ドライ・ジン」。主な生産国はイギリスで、ジントニックに使用されるジンもこのドライ・ジンです。ロンドンで開発され、普及したことからロンドン・ジンやロンドン・ドライ・ジンなどと呼ばれることもあります。
ジュネヴァ・ジン
ドライ・ジンの人気から「イギリスがジン発祥の地」という印象がありますが、実はジンの発祥はオランダなんです。ジンは医師によって作られたという経緯があり、元々は治療薬として使用されていました。そんなオランダで作られているジンが「ジュネヴァ・ジン」。初期の姿に近いジンと言われており、麦芽の香りが残り、甘みが強くユニークな味わいが特徴です。
シュタインヘーガー
主にドイツで作られるジンは「シュタインヘーガー」と呼ばれています。これは、シュタインハーゲン村で生まれたことに由来し、多様な薬草類を使用することで生まれる複雑な味わいと、ドライ・ジンよりマイルドな口当たりが特徴のジンです。
オールドトム
現在では、生産量が極めて少なくなってしまっている、オールド・トム・ジン。ドライ・ジン同様イギリスのジンで、その昔、蒸溜酒にまだ雑味が多かった時代の甘口ジンを指します。現在作られるものは、ドライ・ジンに砂糖を2%程度加えて作られています。
ジントニック以外にもある!ジンを使ったカクテル
ジントニック以外にもジンを使ったカクテルはたくさんあります。ここではジンを使用したメジャーなカクテルをいくつかご紹介しますので、お好みのカクテルを見つけてみてくださいね。
マティーニ
カクテルの王様とも呼ばれる「マティーニ」。カクテルに詳しくない方でもその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。ドライ・ジンとドライ・ベルモットの2つのスピリッツを合わせて作るショートカクテルで、辛口の味わいが特徴。カクテルピンを通したオリーブを添えて提供されます。
ギムレット
ドライ・ジンにフレッシュライムジュースと砂糖を加えて作られるショートカクテル「ギムレット」。甘味の中に柑橘系のフレッシュな風味や酸味が感じられるカクテルです。
ジン・バック
ジンをベースにライムジュースとジンジャエールを加えて作るロングカクテルが「ジン・バック」です。「ロンドン・バック」と呼ばれることもあり、甘味と心地よい爽快感のある味わいが特徴です。
ジンリッキー
ジントニックと味わいが近いのが、ジンリッキーです。ジンとライムを使用する点ではジントニックと同じですが、こちらはトニックウォーターの代わりにソーダーを使用します。トニックウォーター特有の苦みがなく、ジントニックと比較すると甘味を感じられるロングカクテルです。
ジントニック、まだ味わったことのない方はぜひ試してみて!
ジントニックについてご紹介しましたが、いかがでしたか?実は日本の酒造メーカーも力を入れ始めているジン市場。これからますますジンの人気とともにジントニックが国内でも浸透していくことが予想されます。まだジントニックを味わったことのない方は、ぜひジントニックを試してみてくださいね。
※妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。またアルコールに弱い方、運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えください。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。