2024.8.13

カワハギとは?特徴や旬の時期、おいしい食べ方についてご紹介!

カワハギとは?特徴や旬の時期、おいしい食べ方についてご紹介!

美食家がうなるほどのおいしさだという「カワハギ」。どんな魚か知っていますか?味がよいと定評があり、旬を迎えた大きいものは高級魚として扱われています。今回はそんなカワハギの特徴のほか、旬や産地、名前の由来について解説します。記事後半では、おいしい食べ方とおすすめレシピもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • カワハギの特徴(見た目・味)
  • カワハギの旬や主な産地
  • カワハギのおいしい食べ方とは?
  • 刺身
  • 揚げ物
  • 煮つけ
  • 焼き物

カワハギの特徴(見た目・味)

カワハギは、フグ目カワハギ科の海水魚で、成魚だと最大で30cmほどの大きさまで成長します。全身がざらざらとした分厚い皮で覆われていて、正面から見ると平べったく、横から見るとひし形のようなかたちをしているのが特徴です。おちょぼ口でかわいらしい顔をしていて、全体的に茶褐色のような色で、縞模様のようにも見えるまだらな斑紋があります。成魚のオスは、背びれから軟条(なんじょう)と呼ばれる黄色い糸のようなものが伸びていますが、メスにはそのようなものはないため、オスとメスを簡単に見分けられるのも特徴の一つです。

カワハギは、漢字で「鮍」(魚へんに皮)と書きます。先ほど特徴で触れたようにカワハギには分厚い皮がありますが、この皮は、切り口から引っ張るときれいに剥がせるのです。このことから「皮剥ぎ」と呼ばれ、それが名前の由来となっています。驚くほどきれいに皮が剥がれるため、別名で「ハゲ」と呼ばれたり、「身ぐるみ剥がされる」を連想することから「バクチウオ」とも呼ばれたりします。

味は、旨みがあり淡白でクセのない白身で、食感や味はフグに似ているといわれています。肝は濃厚で旨みが強く「海のフォアグラ」と呼ばれるほど、上品な甘みがあるのだそうです。芸術家で稀代の美食家として有名な「北大路魯山人」も本の中で、カワハギの肝を高く評価しています。

カワハギの旬や主な産地

ここがポイント

旬の時期:産卵を控えた春頃から夏、秋から冬にかけての寒い時期
主な産地:瀬戸内海、大分県沿岸部、東京湾

カワハギは一年を通しておいしくいただける魚ですが、旬は年に2回あるといわれています。一つ目の旬は、産卵を控えた春頃から夏。とくに7月〜8月あたりのカワハギは、産卵後、体力を回復している状態のものた多く、身の部分に脂がのっておいしくなります。

もう一つの旬は秋から冬にかけての寒い時期で、冬を越すために栄養を蓄えているため肝蔵が大きくなり脂がのるそうです。肝臓がパンパンに大きくなったカワハギは「肝パン」と呼ばれ、甘味と旨みたっぷりで濃厚な味わいが楽しめます。

おいしい身を食べたかったら夏のカワハギを、おいしい肝を楽しみたいのであれば冬のカワハギを食べるのがおすすめです。ちなみに、身が太った肉厚のカワハギのなかでも腹部が膨れてかたくなっているものを選ぶと、肝が大きい可能性があるようなので覚えておくと理想のカワハギを手に入れられるかもしれません。

そんなカワハギは、比較的暖かい海を好むため、日本国内だとの北海道より南の各地で漁れます。主な産地は、瀬戸内海、大分県沿岸部ですが、日本海側や東京湾でも水揚げされます。カワハギは、漁獲量が多くないため高値で取引されていて、近年では、養殖のカワハギも多く流通されています。

カワハギのおいしい食べ方とは?

カワハギは、先ほどご紹介したように身と肝を楽しめる魚です。定番の食べ方と少し変わった食べ方をご紹介します。

刺身

新鮮なカワハギは、やはり刺身でいただくのがおすすめです。フグにも似た弾力のあるコリコリした身はたまらないおいしさ!お寿司や昆布締め、カルパッチョにしても絶品ですよ。

揚げ物

カワハギの淡白でクセのない白身は、揚げ物にしてもおいしくいただけます。定番の唐揚げやフライ、天ぷらなどサクサクした衣の食感と弾力のある身の歯ごたえがマッチして、たまらないおいしさですよ!

煮つけ

カワハギの煮付けも定番なので、ぜひ作ってみてください。ネギやしょうがなどの香味野菜と一緒に煮るのがおすすめです。シンプルなしょうゆの味つけ以外にも、みぞれ煮やピリ辛煮など、アレンジをしてもおいしくいただけますよ。

カワハギの肝は、食通な人の間でも高く評価されています。酒や塩を入れた湯でさっと湯通ししてそのままの味を楽しむのはもちろん、その湯通しした肝をしょうゆにとかして「肝醤油」にし、刺身をつけて贅沢に食べるのもおすすめです。また、カワハギの身に絡めて「肝和え」や、身と肝を余すことなく使った鍋、肝吸いなどで肝のおいしさをお楽しみくださいね。

焼き物

カワハギは焼いてももちろんおいしくいただける魚です。塩麹焼き、味噌漬け焼き、チーズ焼きなど、お好みの味つけで試してみてくださいね。干物を炙り焼きにしたものも絶品ですよ。

カワハギを使ったおすすめレシピをご紹介!

それでは最後に、カワハギを使ったおいしいレシピをご紹介します。家庭料理にも喜ばれるメニューをまとめてみました。ぜひ手作りでカワハギの旨味を味わってみてくださいね。

カワハギの唐揚げ

シンプルなカワハギの唐揚げに白髪ネギをのせ、甘酸っぱいタレをかけて風味豊かに仕上げました。さっぱりとした味わいとサクサクした食感がやみつきになりますよ!ごはんのおかずにもお酒のあてにもぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

香ばしい カワハギの唐揚げ

続いても唐揚げのレシピですが、こちらはニンニクの効いた旨みたっぷりのタレに漬け込んでから揚げました。30分程度タレに漬け込むことで、カワハギに下味がしっかりとつきます。カワハギの淡白な身にガツンとした味つけがよく合いますよ。

カワハギの煮付け

やはり定番の煮付けもおすすめ!味つけはしょうゆ、みりん、酒、砂糖など、おうちによくある調味料を使っています。ほっとする甘辛い味わいで、ごはんがどんどん進みますよ。カワハギが手に入ったら、ぜひ作ってみてくださいね。

カワハギは魅力的な魚!

今回は、身も肝もおいしく食べられるカワハギについてご紹介しました。その上品な味わいはフグにも匹敵すると言われるほどで、たくさんの魅力があります。さまざまな食べ方が楽しめる魚なので、カワハギが手に入ったら今回ご紹介したおすすめレシピを参考に、おいしいカワハギ料理を作ってみてくださいね。

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2023.3.30 最終更新

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