水に溶かして飲むほか、お菓子やパン作りに使用される「スキムミルク」。スーパーで見かけることはあっても買ったことはない、なんていう方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、スキムミルクの特徴のほか、スキムミルクを使用したパンや肉まん、お菓子のレシピも合わせてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
スキムミルクってどんなもの?気になる使い方とおすすめレシピ
- 目次
- スキムミルクとは?
- どんな味がするの?スキムミルクと水の割合は?
- パン作りにスキムミルクを使う3つの理由とは?
- ふんわりと仕上げることができる
- 風味と香りつけ
- こんがりとした焼き色が付けられる
- スキムミルクを使ったレシピのご紹介
- 抹茶のうずまきラウンドパン
スキムミルクとは?
スキムミルクとは、水に溶けやすく加工した脱脂粉乳のことを言います。脱脂粉乳と聞くと「戦後、給食で牛乳の代わりに飲まれていたけど、あまりおいしくはなかった」というようなことを耳にした方も多いかと思いますが、現在スーパーで販売されているものは、当時のものよりも水に溶けやすく、風味も使い勝手もよくなっています。
スキムミルクは、牛乳から脂肪分を取り、乾燥させて作られたもので、とても保存性に優れています。一般的に牛乳の賞味期限は、製造日から1週間程度ですが、スキムミルクはなんと製造から1年程度と、長期保存が可能なものが多いんです。脂肪分を抜いてあるので油やけすることもなく、風味が落ちにくいのも特徴です。
また、製造する際に水分と脂肪分を飛ばしているものの、タンパク質やカルシウムはほぼそのまま残っています。スキムミルクと水を1:9で割ったものと牛乳を比べた場合ですが、「栄養価は牛乳と同等で、カロリーは牛乳の半分」という、非常に優れたものなんです。最近では、ビタミン、食物繊維、ビフィズス菌などを配合した栄養強化型のものも販売されており、水で溶かすだけで飲めることからトレーニングの後やダイエットに使用する方も増えてきています。
どんな味がするの?スキムミルクと水の割合は?
気になるスキムミルクの風味ですが、ほんのりとミルクの甘みを感じられる優しい味わいで、牛乳から90%の水分と脂肪分を抜いてあるため、牛乳のようなコクはなく、とてもあっさりとしています。
スキムミルクをお水で割って飲むときの割合は、抜いてある水分を補ってあげる必要があるので「スキムミルク:水=1:9」の割合で作ると無脂肪の牛乳と同等の濃さにすることができます。ただ、そのまま飲む場合、牛乳と比較するとすこし物足りなさを感じることも。そんなときは、お好みでハチミツやお砂糖、黒みつを入れるとより飲みやすくなりますよ。
パン作りにスキムミルクを使う3つの理由とは?
スキムミルクを使用したお料理で、代表的なものに「パン」があります。「パンを作ろう」といろいろなレシピを見ていると、なぜかスキムミルクを使用しているレシピが多くありますよね。実は、スキムミルクを加えることにより、パンがおいしくなる大きな理由があるのです。以下で詳しく見ていきましょう。
ふんわりと仕上げることができる
パンを作る際には、小麦粉と水分をしっかりと混ぜ合わせなくてはなりませんが、この時の小麦粉によるグルテン形成がパンの仕上がりに大きく関わってきます。牛乳は水よりもグルテン形成されにくくなると言われていますが、牛乳を加えてしっかりと捏ねると、水よりもギュッとしまった強いグルテンのパン生地になり、焼き上がったときに固い食感になることがあります。
それに対して、スキムミルクを使用した場合は、牛乳よりもグルテン形成に与える影響が少ないと言われています。そのため、牛乳や水で捏ねるよりもふんわりとしたパンに仕上げることができるのです。
風味と香りつけ
スキムミルクを加えることにより、ほんのりと甘い風味をつけることができます。香りもよくなり、パンのおいしさをより一層引き立ててくれますよ。一口食べれば、香ばしい香りと風味が口いっぱいに広がります。
こんがりとした焼き色が付けられる
スキムミルクの中には、乳糖という成分が入っています。これは、牛乳やスキムミルクを飲んだ時に感じるほんのりとした甘みの正体ですが、加熱をするとこんがりと焦げて、パンをいい焼き色にしてくれます。また、スキムミルクに含まれるタンパク質も、加熱することにより焼き色がつくことに関係しています。
スキムミルクを使ったレシピのご紹介
「スキムミルクを使ってパンを作ってみたいけど、どうやって作ればいいのか分からない」という方や、「余ったスキムミルクを活用したいけど、パン以外に何に使えるの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
水に溶けやすく、手軽に使用できるスキムミルクは、実はパン以外にも幅広いお料理に使うことができるんです。そこで、スキムミルクを使用したおすすめレシピのご紹介します。ぜひ、お気に入りのレシピを見つけてお試しくださいね。
抹茶のうずまきラウンドパン
白と緑のうずまきが可愛いラウンドパンのご紹介です。抹茶の風味と甘納豆の甘さが相性抜群です。手作りパンは少し手間がかかりますが、その分とってもおいしいですよ。おやつや朝食におすすめですので、ぜひ試してみてくださいね!
バター香る ロールパン
口に入れた瞬間にバターの香りがふわっと広がるシンプルなロールパンです。外はこんがり中はふわふわの食感で、朝ごはんにぴったりですよ。スープやシチューと一緒にいただくのもおすすめです。バターの香りがお食事をより一層引き立ててくれますよ。
お肉ゴロゴロ肉まん
とろとろの豚バラ肉がとってもおいしいお肉ゴロゴロ肉まんです。甘辛い味付けのお肉と、スキムミルクを入れてふわふわにむし上がった生地がよく合います。生姜がほんのり香り、食欲をそそりますよ。
バニラアイスで簡単 チョコレートシェイク
暑い日にもぴったり、ひんやりおいしいチョコレートシェイクです。材料をミキサーに入れて混ぜるだけなので、とっても簡単にお作りいただけますよ。刻んだアーモンドの食感と絡まるチョコレートソースが絶品です。
スキムミルクでパンプディング
とろけたバナナがたまらない!おやつや朝食にもぴったりの簡単パンプディングです。食材を切ったら並べて焼くだけととっても簡単ですが、ボリュームもあり、見た目も華やかに仕上がります。バナナのほんのりとした甘さとチョコチップがとってもよく合う一品です。
スキムミルクとごまのクッキー
香ばしいゴマの香りが噛むたびに広がるクッキーです。アーモンドプードルのしっとりとした食感がやみつきになりますよ。スキムミルクのほんのりとした甘さも感じられる一品です。
スキムミルクを日々のレシピに取り入れてみよう!
いかがでしたか?今回は、スキムミルクの特徴や使い方についてご紹介しました。価格もお手頃で、簡単にお使いいただけるので、スキムミルクを手に入れたらパンはもちろん、お菓子などさまざまなお料理に活用してみてください。
クラシルでは、今回ご紹介した以外にもスキムミルクを使ったレシピを掲載していますので、お気に入りのレシピを見つけて、日々のお料理に取り入れてみてくださいね。