最終更新日 2024.12.9

パネトーネとは?クリスマスとの関係や作り方、食べ方まで解説!

パネトーネとは?クリスマスとの関係や作り方、食べ方まで解説!

クリスマスが近づいてくるとベーカリーやスーパー、輸入食材店などで見かける「パネトーネ」。ドライフルーツが入ったイタリア伝統の菓子パンです。この記事では、パネトーネの特徴や作り方、食べ方について解説します。記事の後半では、おうちで作れるパネトーネの簡単レシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

  • 目次
  • パネトーネとは?
  • パネトーネの歴史やクリスマスに食べる理由
  • パネトーネの誕生
  • パネトーネとクリスマスの関係
  • パネトーネの作り方
  • パネトーネのおいしい食べ方
  • おうちで作れるパネトーネのお手軽レシピをご紹介!
  • ドライイーストで簡単パネトーネ

パネトーネとは?

「パネトーネ」とは、イタリアのミラノで発祥したもので、イタリア語で「大きなパン」という意味があります。卵や砂糖、バターをたっぷりと使ったリッチな配合の生地にドライフルーツが入った菓子パンで、ふわふわとした軽い食感とドライフルーツの甘酸っぱい香りが魅力です。日本ではお店によって「パネトーネ」や「パネットーネ」と呼ばれています。

一般的にパン作りにはイーストを使うことが多いですが、パネトーネは自然酵母であるパネトーネ種を使っているのが特徴。このパネトーネ種とは、生まれたての仔牛が初乳を飲んだ後の腸から取り出した菌を小麦粉と混ぜて培養したものを指します。

パネトーネ種は、酵母と乳酸菌が共存する珍しい複合酵母で、イタリア北部の限られた地域でしか培養するのが難しいとされています。日本など、イタリア以外の国でも使われることはありますが、管理にはかなり高度な技術がいるそうです。パネトーネ種を使ったパン作りはとても難しく、パネトーネの本場であるイタリアでも、ほとんどの家庭がパネトーネを手作りするのではなくお店で購入するのだとか。

パネトーネ種で作ったパンは、イーストで作った一般的なパンに比べて日持ちするといわれています。これは、パネトーネ種を使うとできあがりの水分含有量が低くなり、水分活性も低くなることによって、カビなどの微生物が発生しにくくなるためです。また、パネトーネ種特有の風味ややわらかな口当たりを出せるという特徴もあります。

パネトーネの歴史やクリスマスに食べる理由

パネトーネは、クリスマスシーズンになると店頭にたくさん並び始めます。ここでは、パネトーネの歴史やクリスマスに食べる理由についてご説明します。

パネトーネの誕生

パネトーネがどのように誕生したかについてはいくつかの説がありますが、そのうちの一つをご紹介します。ミラノを統治していたスフォルツァ家でシェフがクリスマスの晩餐用のケーキを焦がしてしまったことがありました。そのとき、トーニという見習いコックが急遽、小麦粉や卵、砂糖、レーズンなどを使って作ったデザートパンを作って出したところ、とてもおいしかったそうです。

そのことから、トーニのパンという意味の「パン・デ・トーニ」と呼ぶようになり、それがパネトーネという名前の語源になったともいわれています。

パネトーネとクリスマスの関係

パネトーネが誕生したといわれる中世のころ、イタリアの気候は今よりも寒冷で、小麦粉は貴重な食材でした。そのため、パネトーネはごちそうとして、キリストの生誕を祝う一大イベントであるクリスマスに食べるようになったようです。

パンドーロ
パンドーロ

パネトーネと同じように、イタリアのクリスマスに欠かせないとされているのが「パンドーロ」です。パンドーロはイタリア語で「黄金のパン」という意味があり、バターと卵をたっぷり使ったふわふわの生地を、星の形に焼きあげているのが特徴です。パネトーネとは違ってドライフルーツは入っておらず、クリスマスが近くなると「パンドーロとパネトーネ、どちらが好きか?」という会話もよくされるのだとか。

パネトーネの作り方

パネトーネはどのように作るのでしょうか。ここでは、パネトーネの作り方を簡単にご説明します。

生地の材料は強力粉やパネトーネ種、砂糖、卵、バターなどです。これらを混ぜ合わせて捏ねてから、レーズンやオレンジピールなどのドライフルーツを練りこみます。

本格的なパネトーネは、この生地を何十時間もかけて発酵させたり休ませたりを何度も繰り返します。それから紙の型に入れて焼き、焼きあがったパネトーネの膨らんだ生地がしぼまないように逆さまに吊るし、1~2日かけて冷ますのだそうです。

パネトーネのおいしい食べ方

先ほどご紹介したように、パネトーネは大きなパンであるうえ日持ちするので、クリスマス前からクリスマスが終わるまで、毎日少しずつカットしながら食べます。その間にドライフルーツが熟成したり生地になじんできたりして、少しずつ味が変化していくのも楽しみの一つです。

カットしたものをそのまま食べてももちろんおいしいですが、アイスクリームや生クリームを添えたり、トーストしてサクッとした食感を楽しむのもおすすめ!甘いものだけではなく、生ハムやスモークサーモン、サラミなど塩気のある食材ともよく合うので、ぜひお試しくださいね。

おうちで作れるパネトーネのお手軽レシピをご紹介!

お店で買うことの多いパネトーネですが、おうちでも作ってみたいですよね!そこでここからは、おうちで作れるパネトーネのレシピをご紹介します。ドライイーストやホットケーキミックスを使ったお手軽レシピをピックアップしたので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ドライイーストで簡単パネトーネ

ドライイーストを使った簡単パネトーネを作ってみましょう。卵やバターをたっぷり配合した生地に、ラム酒漬けのドライフルーツを練りこみました。ふんわりとした甘い生地に、ドライフルーツの食感と甘酸っぱさがアクセントとなりとってもおいしいですよ。

ホットケーキミックスでお手軽 パネトーネ風ケーキ

ホットケーキミックスで作る、パネトーネ風ケーキをご紹介します。生地を捏ねたり発酵させたりする工程がないのでとってもお手軽ですよ!ラム酒が香るリッチな味わいで、コーヒーや紅茶のお供にもぴったりです。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。

パネトーネを作ってみよう!

今回は、パネトーネの特徴や歴史、作り方について解説しました。日本のクリスマスといえば、当日やイブにクリスマスケーキを食べることが多いですよね。パネトーネを毎日少しずつ食べながらクリスマスシーズンの雰囲気を楽しむのもおすすめですよ。

クラシルでは、クリスマスにおすすめの簡単かつ豪華なレシピをたくさんご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。

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2024.12.12 最終更新

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