数ある卵料理の中でも人気の高い「ゆで卵」。手軽に食べられて、料理の彩りとしても重宝しますよね。そんな身近なゆで卵ですが、じつは「やってはいけないこと」が意外とあるのをご存じですか?今回はゆで卵のNG行為を3つご紹介します。後半では卵を使った絶品レシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
「知らずにやってた...」絶対知っておきたい“ゆで卵”のやりがちNG行為3選とは?
ゆで卵のNG行為3選
とっても身近なゆで卵ですが、意外とやってしまいがちなことがNGであることも!早速代表的なものを3つ、ご紹介します。
■ NG① 電子レンジで温め直す
ゆで卵が入った煮物やおでんなどを温めたいとき、電子レンジで加熱しようとしたことはありませんか?でもそれ、NGです!ゆで卵には薄い膜があり、レンジ加熱による卵黄の急激な温度変化と膨張を外に逃がすことができません。そのため電子レンジで加熱すると破裂する恐れがあるんです。
カットしてあるゆで卵も、白身の中に空気が含まれていると破裂の原因になるので、「ゆで卵は電子レンジにかけない」と覚えておいてくださいね。
■ NG② お弁当に半熟卵を入れる
ゆで卵のゆで加減の好みはそれぞれですが、黄身がトロッとした半熟卵が好きな方も多いですよね。でも、半熟卵をお弁当に入れるのはNGです!
安全にお弁当を作るときの3原則は、菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」です。卵についているかもしれない菌を「やっつける」には、じゅうぶんに加熱することが大切。半熟の状態では中心部分がしっかりと加熱されていないので、殺菌が不十分なんです。お弁当にゆで卵を入れる場合は、固ゆでにしてくださいね。
■ NG③ 熱いまま冷蔵庫に入れる
ゆで卵を作ったあと、熱いまま冷蔵庫に入れるのもNGです。熱いものを入れると冷蔵庫内の温度が上昇してしまい、ほかの食材に影響することがあるからです。また冷蔵庫が冷却力を強めるので、無駄な電力の消費にもつながりますね。
でも出来上がったゆで卵をすぐに冷却しないと、せっかく好みのゆで加減にゆでたのに余熱で火が通り過ぎてしまったり、殻に白身がくっついてむきにくくなったりすることも。食中毒の観点からも、扱いやすさやおいしさの観点からも、ゆで卵はすぐに冷水で冷やすのがおすすめですよ。
ゆで卵のNG行為、意外とやってしまいがちなこともあったのではないでしょうか?安全においしくゆで卵を食べるために、ぜひ覚えておいてくださいね。
卵を使った絶品レシピをご紹介!
ゆで卵のNG行為がわかったところで、ここからは卵を使った絶品レシピをご紹介します。とろりとした半熟がうれしいしみしみ味玉や、パパッと作れて晩ごはんのメインおかずにぴったりな小松菜と豚肉の卵炒めなど、卵のおいしさをいろいろな形で楽しめるレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.とろーり半熟ゆで卵で作るしみしみ味玉
とろーり半熟のゆで卵がうれしい、しみしみ味玉のレシピをご紹介します。味つけはめんつゆだけなので手間いらず!しっかり味の染みこんだ、おいしい味玉を手軽に作れますよ。沸騰したお湯でゆでた卵は、氷水でしっかりと冷やすことでおいしい半熟状態に仕上がります。ぜひお試しくださいね。
材料(2人前)
- 卵 (Mサイズ)・・・2個
- お湯・・・適量
- 氷水・・・適量
- めんつゆ (2倍濃縮)・・・100ml
添え物
- 大葉・・・1枚
作り方
準備.卵を常温に戻しておきます。
1.鍋にお湯を沸騰させ、卵を入れて中火で6分ゆでます。
2.卵を取り出して氷水につけて粗熱を取り、殻をむきます。
3.ポリ袋に入れて、めんつゆを加え、ポリ袋の口を縛り、冷蔵庫で半日寝かせます。大葉を敷いた器に盛り付けて完成です。
2.ふわとろ親子丼
丼物の定番といえば親子丼!卵がふわとろに仕上がるレシピをご紹介します。ジューシーで旨みたっぷりの鶏もも肉と、甘みのある玉ねぎは相性抜群!それを半熟の卵でやさしく包みこめば、絶品の親子丼が完成します。溶き卵を加えるときは、2回に分けて火を通し過ぎないようにすると、ふわとろ食感に仕上がりますよ。三つ葉のいい香りを添えて、ぜひどうぞ。
材料(1人前)
- ごはん・・・200g
- 鶏もも肉・・・100g
- 玉ねぎ・・・1/4個
- 溶き卵 (Mサイズ)・・・1個分
- 水・・・100ml
- (A)しょうゆ・・・大さじ1
- (A)料理酒・・・大さじ1
- (A)みりん・・・大さじ1
- (A)砂糖・・・大さじ1/2
- (A)顆粒和風だし・・・小さじ1/4
トッピング
- 三つ葉・・・5g
作り方
準備.三つ葉は根元を切り落としておきます。
1.三つ葉は3cm幅に切ります。
2.玉ねぎは5mm幅に切ります。
3.鶏もも肉は一口大に切ります。
4.フライパンに水、(A)、2を入れて中火で加熱します。煮立ったら3を加え、鶏もも肉に火が通るまで煮ます。
5.溶き卵の半量を加え、蓋をして弱火で1分加熱します。
6.残りの溶き卵を加えて中火で10秒ほど熱し、火から下ろします。
7.器にごはんをよそい、6を盛り付け、1をのせて完成です。
3.小松菜と豚肉の卵炒め
晩ごはんのメインおかずにおすすめ!フライパンひとつでパパッとできる、小松菜と豚肉の卵炒めのレシピです。旨みの濃い豚もも肉とシャキシャキの小松菜に、卵のやさしい風味がよく合います。ニンニクの香りが食欲をそそりボリュームもあるので、食べ盛りのお子様も大満足の一品。ぜひ作ってみてくださいね。
材料(2人前)
- 豚もも肉 (薄切り)・・・150g
- 小松菜 (計200g)・・・2株
炒り卵
- 溶き卵・・・2個分
- ごま油・・・大さじ1
- ニンニク・・・1片
- (A)水・・・大さじ1
- (A)鶏ガラスープの素・・・小さじ1
- (A)しょうゆ・・・小さじ2
- (A)塩・・・少々
- (A)黒こしょう・・・少々
- ごま油・・・大さじ1/2
作り方
準備.小松菜の根元は切り落としておきます。
1.小松菜は5cm幅に切り、小松菜は葉と茎に分けます。ニンニクは薄切りにします。
2.豚もも肉は5cm幅に切ります。
3.フライパンにごま油を入れて熱し、溶き卵を流し入れて、半熟状になったら取り出します。
4.同じフライパンにごま油、1のニンニクを入れて弱火で熱して、香りが立ったら2を入れて中火で炒めます。
5.豚もも肉に火が通ったら1を茎、葉の順に加えて中火で炒めます。小松菜の葉がしんなりしたら3を戻し、(A)を加えて炒めます。
6.味がなじんだら火から下ろし、お皿に盛り付けて出来上がりです。
卵は安全においしく食べよう
いかがでしたか?今回はゆで卵のやってしまいがちなNG行為3選と、卵を使った絶品レシピをご紹介しました。私たちにとって身近な食材である卵は、ゆでたり焼いたり、いろいろな食べ方ができるのが魅力ですよね。安全に気をつけながら、いろいろな味わい方で卵をおいしく召し上がってくださいね。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。