最終更新日 2024.1.17

なぜ分離するの?生クリームや卵とバターを分離させないコツ

なぜ分離するの?生クリームや卵とバターを分離させないコツ

お菓子作りでありがちな失敗が材料の「分離」。「生クリーム」や「バターと卵」を混ぜている最中に分離してボソボソになってしまったという経験も多いのではないでしょうか。今回は、分離を起こさないポイントを生クリームの場合と、バターと卵の場合でわかりやすく解説します。分離する原因を知って対策してみてくださいね。

  • 目次
  • 生クリームが分離する原因は?
  • 生クリームを分離させないためには?
  • もしも生クリームが分離してしまったら?
  • バターと卵が分離する原因は?
  • バターと卵を分離させないためには?
  • もしもバターと卵が分離してしまったら?
  • コツを押さえて、お菓子作りをもっと楽しく!

生クリームが分離する原因は?

生クリームを泡立てるとふわふわのホイップ状になるのは、生クリームに含まれる脂肪球の働きによるものです。泡立ての衝撃によって脂肪の膜が壊れ、流れ出る脂肪が接着剤の役割をして脂肪球同士がくっつき、空気を抱きこむことでふわふわのホイップ状になります。

ところが、泡立てる際に生クリームの温度が上がると、脂肪球がやわらかく不安定な状態となり、泡立たせることができなくなります。すると、撹拌すればするほど水分と分離してしまい、ボソボソな状態になってしまうのです。

また、生クリームを泡立てすぎてしまった場合も、脂肪球同士が完全にくっつき、大きなかたまりとなって水分と分離してしまいます。

ホイップリクームと生クリームの違いについて知りたい方はこちら!

生クリームを分離させないためには?

生クリームを分離させないためには、「温度管理」そして「泡立てすぎないこと」が重要になってきます。

生クリームは7〜8℃くらいのよく冷えたものを使い、泡立てている最中も、温まらないように氷水でボウルを冷やしながら泡立てましょう。泡立てはじめは素早くリズミカルに攪拌し、だんだんとホイップ状になってきたら、ゆっくりと空気を含ませるように攪拌するのがポイントです。

もしも生クリームが分離してしまったら?

生クリームを泡立てている最中に分離してしまった場合は、少量の生クリームを追加し、ゆっくり混ぜることで元に戻すことができる場合もあります。元に戻せなかった場合は、分離した生クリームの固形部分を集めると、できたてのバターとして楽しむこともできますので、捨てずに使ってみてくださいね。

生クリームの種類について知りたい方はこちらをチェック!

バターと卵が分離する原因は?

お菓子作りの定番の材料といえばバターと卵ですが、この2つを混ぜ合わせたときにうまく混ざらず、バターがダマになって分離してしまった、という経験をしたことはありませんか?

これは、油と水の混ざりにくい性質によって起こるものです。バターには油脂が、卵には水が多く含まれています。これらを混ぜ合わせるためには、少量ずつしっかりと混ぜていくことが重要なポイントとなります。

しかし、バターに入れる卵の量が多すぎたり、卵の温度が低くてバターが冷えて固まってしまったりすると、バターと卵がなじまず、分離が起こりやすくなるため注意が必要です。

バターと卵を分離させないためには?

バターと卵を分離させないためには、卵を少しずつバターに加えるのがポイント。卵を入れるタイミングを数回に分け、少量ずつ加えてその都度よくかき混ぜることで、バターと卵がよくなじみ、なめらかな仕上がりになります。

また、卵の温度が冷たいと、バターが固まって混ぜにくくなってしまいますので、事前に卵を常温に戻しておくことも大切です。卵は事前によくかき混ぜて溶きほぐしておくことで、より混ざりやすくなりますよ。

もしもバターと卵が分離してしまったら?

バターと卵が分離してしまった場合には、ボウルを湯せんにかけて、少しだけ温めてみましょう。バターが温まり、やわらかくなることで卵と混ざりやすくなります。

ただし、温めすぎるとバターが完全に溶けてしまいますので、注意しながら温めましょう。

コツを押さえて、お菓子作りをもっと楽しく!

いかがでしたか?生クリームやバターと卵が分離してしまう原因やその対策についてご紹介しました。

分離しやすい食材をメインで使うお菓子作りはなかなかハードルが高く、お菓子作りは難しいと諦めていた方も多いかもしれません。でも、原因を知ってしっかりと対策すれば、材料が分離することなく、見た目も味もよいお菓子を作ることができますよ。

ぜひポイントをしっかり押さえて、お菓子作りを楽しんでくださいね。

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