手軽に食べられる果物として不動の人気を誇る「バナナ」。しかし、買ってきたバナナの色がまだ青い、皮や果肉がかたいといった経験はありませんか?そこで今回は、クラシルの管理栄養士(樺沢風音さん)がおすすめする、ちょっとした裏技でバナナを簡単に甘くする方法を実際に検証してみました。ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
熟していない”バナナ”をいますぐに甘くする裏技を検証!専門家が教える簡単テクとは?
どうしたら甘くなる?裏技をご紹介!
今回は、以下の2つの方法で、まだ食べごろではないバナナがすぐに甘くなるか検証してみました!
1.ラップに包んで、電子レンジでチン
2.ぬるま湯につけて、その後室温で放置
それぞれのバナナについて、【甘さ】【香り】【やわらかさ】の観点から5段階で評価しています。星が多いほど甘味や香りが強く、「やわらかさ」については食べごろの程よいやわらかさに近いほど星の数が多くなるようにしました。
検証を始める前に、皮の色が少し青みがかっており黒い斑点がほとんどなく、食べごろを迎えていないバナナを食べてみました。味は普通の甘さでしたが、どれだけ鼻を近づけてもバナナ特有の甘い香りはほとんどありませんでした。かたさは食べられないほどではないですが、程よく熟したバナナに比べると少しかたいと感じました。
- 甘さ・・・★★★☆☆
- 香り・・・★★☆☆☆
- やわらかさ・・・★★★☆☆
それでは早速、まだ熟していないバナナが裏技を使って甘くなるのか、検証していきたいと思います!
1.ラップに包んで、電子レンジでチン
皮がついた状態のバナナをラップに包みます。
これを電子レンジに入れ、600Wで50秒加熱します。すると…
皮の一部が黒くなりました。とても熱くなっているので、取り出す際はやけどに注意してくださいね。
皮をむいたところ、皮が黒く変色した部分の果肉が黄色くなっていました。口に入れた瞬間、先ほどのバナナとは比べものにならないくらい甘い香りが広がり、味もとても甘いと感じました。一方、食感はねっとりとしていて、かなりやわらかくなっていました。いつものバナナのかたさがお好みの方には少し不向きな方法かもしれません。
- 甘さ・・・★★★★★
- 香り・・・★★★★☆
- やわらかさ・・・★★☆☆☆
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら完全に火が通るまで、必要に応じて加熱時間を調整しながら加熱してください。
2.ぬるま湯につけて、その後室温で放置
40∼50℃にしたお湯にバナナを5分間つけます。バナナを入れた時点でお湯がこの温度の範囲内であれば大丈夫です。
5分後、バナナを取り出して水気を拭き取ったら1時間以上室温で放置します。
先ほどの方法に比べ、見た目はあまり変わっていませんが、味は変化しているのでしょうか。
皮をむいてみると、中の様子は裏技を施していないものとほとんど違いがありません。甘みについてもさほど増したようには感じませんでした。しかし、香りはほんのり強く感じ、かたさがちょうど食べごろの食感になっていました。
- 甘さ・・・★★★☆☆
- 香り・・・★★★☆☆
- やわらかさ・・・★★★★★
甘くしたいなら、おすすめは電子レンジ!
3つのバナナを比べてみると、星の数が多かったのは、やはり裏技を使った2つのバナナでした!がっつり甘さを感じたい方は「電子レンジ」、ちょうどいい食べごろの食感を楽しみたい方は「ぬるま湯」を選ぶとよさそうです。バナナ好きの方はぜひ試してみてくださいね。
バナナを使ったトーストレシピをご紹介!
ここからは、バナナを使った朝ごはんに食べたいトーストレシピをご紹介します。先ほどご紹介した裏技で甘くしたバナナを使ってみるのもおすすめですよ。甘いもの好きの方にはたまらない一品ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
朝食に ピーナッツバターとバナナのトースト
とっても簡単に作れる、ピーナッツバターとバナナのトーストのご紹介です。ひと口頬張るとピーナッツバターとバナナの甘さが口いっぱいに広がり、幸せな気持ちになれる一品。シナモンシュガーの香りとバナナが相性抜群ですよ。少ない材料で作れるのもうれしいポイントです。甘党の方にぴったりのトーストなので、ぜひ作ってみてくださいね!
材料(1人前)
- 食パン (6枚切)・・・1枚
- バナナ・・・1本
- ピーナッツバター (加糖)・・・20g
- シナモンシュガー・・・小さじ1/2
作り方
1.バナナは5mm幅の輪切りにします。
2.食パンにピーナッツバターを塗り、1を並べます。
3.シナモンシュガーをふりかけ、アルミホイルを敷いた天板にのせてオーブントースターで5分焼きます。
4.こんがりと焼き色がついたらお皿に盛り付けて完成です。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W220℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
※アルミホイルが熱源に直接触れると溶けてしまう恐れがあります。熱源に触れないようご注意ください。
甘い食べ頃のバナナを召し上がれ!
いかがでしたか。今回は管理栄養士がおすすめする、バナナを簡単に甘くする裏技と、バナナを使ったトーストレシピをご紹介しました。使う裏技によって甘さや食感が異なる仕上がりになるので、お好みによって使い分けるのがおすすめですよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね!
監修:クラシル 管理栄養士 樺沢風音