お味噌汁や吸い物に入っていることの多い「麩」。じゅわっとおだしが染み込んだ味わいと食感がおいしいですよね。地域や作り方によってさまざまな形や色のものが存在し、それぞれ食感や風味も異なるんです。今回はそんな「麸」の種類やそれぞれの特徴についてご紹介します。調理方法に合わせて麩を選んで、料理に活かしてみてくださいね!
麩の種類|見た目や食感などそれぞれの特徴は?
- 目次
- 麩の種類は100種類も!
- 生麩
- 手まり麩
- よもぎ麩
- すだれ麩
- 焼き麩
- 小町麩
- 仙台麩
麩の種類は100種類も!
小麦のグルテンから作られる麩は、形や大きさ、色合いなどさまざまな種類のものが存在しています。また、全国各地でさまざまな特徴の麩が生産されており、その種類は100種類にも及ぶと言われています。見た目だけでなく、作り方や食感が大きく異なるのもおもしろいですよね。
生麩
小麦粉のから抽出されるグルテンに、餅粉や小麦粉を加えて練り、ゆでるまたは蒸したものを生麩と呼びます。もっちりしており、出汁をたっぷりと含ませることが出来ます。
手まり麩
小さく丸めた生麩に色や模様をつけた麩です。多様な色遣いや柄は見た目も美しく、茶碗蒸しやお吸い物のアクセントとして使われます。
よもぎ麩
生麩によもぎを練りこんだ、鮮やかな緑色をしている麩です。よもぎの香りを感じられ、風味高い味わいが特徴です。水炊きや田楽にして食べるのがおすすめです。
よもぎの他にもごまやあわ、きびなど、日本の伝統的な食材を練り込んだ生麩もあります。
すだれ麩
石川県加賀地方の特産で、湯葉のような見た目をしています。巻きすの上に伸ばした生麩を蒸し、天日干しして作るため、表面にはくっきりと巻きすの跡が残っています。加賀の郷土料理である治部煮に欠かすことの出来ない食材のひとつです。
焼き麩
生麩にデンプンや膨張剤を加えて成形し、焼き上げる麩です。焼き麩の中でも種類はさまざまであり、それぞれ特徴のある麩が各地に存在しています。
小町麩
全国で生産されている一般的な焼き麩です。最もポピュラーな形は輪切りのもので、味噌汁や煮物などに使われます。
仙台麩
宮城県、岩手県の特産で、別名「油麩」と呼ばれています。フランスパンに似た棒状の形をしており、ちぎって使用することが出来ます。油で揚げているため、ボリュームも満点です。しっかりと煮込むとうま味が増すため、うどんや煮込み料理に最適です。
庄内麩
山形県庄内地方の特産 棒に生麩をまきつけて焼き棒を抜いて押しつぶし板状にしたものです。薄く、食べやすいため、さまざまな調理法で楽しめます。
安平麩(あんべいふ)
山口県の特産であり、おまんじゅうのような形をしています。淡白な味わいですが、小さく、とても軽い口当たりは、いくつでも食べられてしまうほどたまらない食感です。
車麩
年輪のような見た目をしている、新潟県特産の麩です。棒に生地を塗って焼くことを繰り返し、このような模様を作ります。しっかり焼いているため、食感はかたいのが特徴です。かたい分煮崩れがしにくく、煮込み料理などに最適です。
京花麩
別名「おつゆ麩」と呼ばれる京都の特産品です。鮮やかなピンク色や白色で、花の形をしており、飾り麩として使われています。お吸い物や麺類のトッピングとして使用されています。
料理に合わせて麩を楽しもう!
いかがでしたか?麩の種類や特徴を知ることで、料理にアクセントを加えることが出来ます。また、調理方法によって変わる食感も楽しむことが出来ますよ。
クラシルでは、さまざまな麩を使ったレシピを紹介しています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。