市販の「冷凍野菜」は種類も豊富で、ストックしておくと便利ですよね。野菜の値段が高騰したときにも活躍します。そんな冷凍野菜、フレッシュな野菜と比べて栄養が少ないのでは?なんて気になったことはありませんか?今回は冷凍野菜について詳しく解説していきます。おすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
“冷凍野菜”の栄養は少ないってホント?野菜が高い今、知って役立つ豆知識に「そうだったんだ...!」
冷凍野菜の栄養は少ない?
冷凍庫にストックしておくとすぐに使えて便利な冷凍野菜。しかしフレッシュな野菜と比べると、なんとなく栄養が損なわれていないか気になる方もいますよね。じつは、冷凍によって野菜の栄養がなくなってしまうわけではありません!その秘密を探ってみましょう。
■ポイントは急速凍結
冷凍野菜を作る工場では、低温でできる限り短時間で野菜を冷凍しています。-1℃~-5℃を「最大氷結晶生成温度帯」といい、この温度帯を急速に通過させることで、食材の組織が壊れるのをできるだけ防いでいます。急速凍結させることで、野菜のおいしさや栄養をそのまま保つことができるんですよ。
■フレッシュな野菜より栄養が多いことも!
冷凍野菜の中には、旬の収穫シーズンにまとめて作られたものがたくさんあります。野菜の栄養は旬の時季がいちばん多いといわれているので、旬をはずれたフレッシュな野菜よりも冷凍野菜の方が栄養が豊富、なんてこともあるんですよ。
保存料や食品添加物は大丈夫?
冷凍野菜は冷凍食品の一種です。冷凍食品と聞くと、保存料や食品添加物は大丈夫?と心配になる方もいるかもしれません。そんな不安に答えます!
■保存料は?
冷凍食品には、保存料を使う必要がありません。なぜなら、原則として冷凍食品は-18℃以下で保管されますが、その温度帯では腐敗や食中毒の原因となる細菌が活動できないからです。そのため冷凍野菜には、保存料が必要ないんですよ。
■食品添加物は?
食品添加物は、冷凍野菜にも必要に応じて使われていることがあります。冷凍食品に限らず、加工食品には調味料や着色料などが必要に応じて使われていますが、冷凍野菜だからといって多く使われているというわけではありません。もしどうしても食品添加物が気になるという方は、冷凍野菜に限らず、パッケージの表記を見てから購入するといいでしょう。
冷凍野菜にもよくある野菜を使ったおすすめレシピをご紹介!
ここからは、市販の冷凍野菜でよく見る野菜を使った、おすすめレシピをご紹介します。コクがあってごはんが進む豚肉とブロッコリーのオイスターソース炒めや、簡単にお作りいただけるミックスベジタブルとちくわの焼き春巻きなど、毎日のおかずにぴったりのレシピばかりです。冷凍野菜で作る場合には、パッケージの表記通りに解凍してからお使いくださいね。
1.豚肉とブロッコリーのオイスターソース炒め
コクのある味つけでごはんが止まらなくなる、豚肉とブロッコリーのオイスターソース炒めのレシピをご紹介します。ジューシーな豚バラ肉と歯ごたえのよいブロッコリーにオイスターソースが絡んで、とってもおいしいですよ。野菜の彩りがきれいなので、食卓がパッと華やかになるのもうれしいですね。
材料(2人前)
- 豚バラ肉・・・100g
- ブロッコリー・・・100g
- ミニトマト・・・4個
- 塩・・・ふたつまみ
- (A)オイスターソース・・・大さじ1.5
- (A)料理酒・・・大さじ1
- サラダ油・・・大さじ1
作り方
1.ミニトマトのヘタを取ります。
2.ブロッコリーを小房に分け、茎は皮の固い部分を切り落としたら一口大に切ります。
3.豚バラ肉を2cm幅に切ります。
4.中火で熱したフライパンにサラダ油をひき、3を入れて色が変わるまで炒めたら、2の茎の部分を入れてさらに3分中火で炒めます。
5.1、2の小房の部分、塩を入れてサッと炒めたら、(A)入れて炒めたらお皿に盛り完成です。
2.ほうれん草とたまごのふんわり炒め
ふんわり食感の半熟卵がうれしい、ほうれん草の炒め物はいかがでしょうか?鶏ガラスープの味つけがほうれん草にも卵にもよく合い、お箸が止まらなくなるおいしさですよ。卵はさっと炒めていったん取り出すことで、加熱し過ぎを防いでふんわりと仕上がります。パパッとお作りいただけるので、ぜひお試しくださいね。
材料(2人前)
- ほうれん草・・・150g
- お湯・・・適量
- 卵 (Mサイズ)・・・2個
- (A)しょうゆ・・・小さじ1
- (A)料理酒・・・小さじ1
- (A)鶏ガラスープの素・・・小さじ1/2
- (A)黒こしょう・・・ふたつまみ
- ごま・・・大さじ1
作り方
1.鍋にお湯を沸騰させ、ほうれん草を入れ、しんなりするまで1分ほどゆで流水に取り、水気を絞ります。根元を切り落とし3cm幅に切ります。
2.ボウルに卵を割り入れ、菜箸でよくかき混ぜます。
3.中火で熱したフライパンに半量のごま油をひき、2を入れて大きくかき混ぜながら炒め、半熟状になったら一度取り出します。
4.キッチンペーパーで余分な油を拭き取り、同じフライパンに残りのごま油をひき、1を入れ中火で1分ほど炒めます。
5.全体に油がまわったら、3を戻し入れ、(A)を入れて中火で炒めます。
6.味がなじんだら火から下ろし、器に盛り付けて完成です。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。
3.ミックスベジタブルとちくわの焼き春巻き
とっても簡単にお作りいただける、ミックスベジタブルとちくわの焼き春巻きのレシピをご紹介します。中の具材は調理いらずのものばかりなのがうれしいポイント!揚げずにフライパンで焼くので、ちょっと面倒に思える春巻きも気軽にできますよ。ちくわの旨みとミックスベジタブルの甘み、そしてパリパリの皮の一体感を、ぜひお楽しみくださいね。
材料(2人前)
- 春巻きの皮・・・4枚
- 水溶き薄力粉 (のり用)・・・大さじ1
- ミックスベジタブル・・・100g
- ちくわ (計40g)・・・2本
- ピザ用チーズ・・・50g
- サラダ油・・・大さじ2
添え物
- パセリ (生)・・・適量
作り方
準備.ミックスベジタブルはパッケージの表記通りに解凍し、水気を切っておきます。
1.ちくわは縦に半分に切ります。
2.春巻きの皮の中央より少し手前に、ミックスベジタブル、ピザ用チーズ、1を1/4量ずつのせ、巻き終わりに水溶き薄力粉を塗って留めます。同様に3つ作ります。
3.フライパンにサラダ油をひいて中火で加熱し、2を入れて両面を4分程焼きます。
4.春巻きの皮に焼き色が付いたら火から下ろし、器に盛り付け、パセリを添えて完成です。
冷凍野菜は便利でおいしい!
いかがでしたか?今回は市販の冷凍野菜の栄養についてと、冷凍野菜でもお作りいただけるおすすめレシピをご紹介しました。時短でおかずを作りたいときやフレッシュな野菜が手に入りづらいときなど、便利でおいしい冷凍野菜をぜひ活用してみてくださいね。